US製サンダルを低コストで再現!独自スキームで納期遅延を解消した海外OEM事例
こだわりのOEMサービス
LUNASANDALS(ルナサンダル) 様
US製サンダルをコストを抑えて再現!
海外OEMで品質もスピードも妥協しない方法
お客様プロフィール
LUNASANDALS(ルナサンダル) 様
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業種
トレイルランニングサンダルの開発・販売 -
地域
アメリカ/シアトル -
事業規模
全世界向け/従業員数50名程度
アメリカのガレージブランド LUNASANDALS のサンダル製作事例
アメリカのガレージブランド LUNASANDALS様のお悩み
LUNASANDALS 様
その時、岡畑興産はどうした?
LUNA SANDALSのディストリビューターから相談を受け、岡畑興産は海外の提携工場を活用した製造支援の検討を開始。
最初は、US本社が材料を集めて船で工場へ送る方法を取り、慎重なスキームでスタート。
信頼構築の途上にあったため、US製と“同じもの”を再現することが最初のハードルでした。
そこから、製造品質の実証や、材料調達・発注スキームの見直し提案を重ね、信頼を築いていくプロセスが始まりました。
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抱えていた問題
受注増加により、シアトルの工場では日産数量とコストが限界に! -
選定の理由
US製を再現できる技術力と、コスト・生産量の課題を解決できる体制 -
成果と反応
納期短縮の仕組みづくりで納期遅延を解消!品質・対応も信頼を獲得 -
仕掛けのキモ
成果の裏にあった“適材適所”の工場選定と調達体制の再構築
抱えていた問題
受注増加により、シアトルの工場では日産数量とコストが限界に!
ベアフット(素足)感覚を重視し、自然な走り心地と足裏感覚を体感できる設計が特徴です。
この特徴を最大限に引き出すため、当初はアメリカ・シアトルの工場で、軽さやしなやかさへのこだわりを、職人の手作業で1足ずつ丁寧に仕上げていました。
その高い品質がSNSなどで話題となり、人気が急拡大。
注文数の増加により、手作業中心の体制では日産数量(1日に製造できる数)に限界があり、対応が難しくなっていきました。
さらに、アメリカ国内では物価上昇の影響で工場の人件費も高騰し、1足あたりのコストも上昇。
このままでは納期遅延が常態化し、顧客の期待に応えられなくなるという強い危機感から、海外で同品質を実現できる新たな製造体制の構築が急務となっていました。
選定の理由
US製を再現できる技術力と、コスト・生産量の課題を解決できる体制
岡畑興産は、US製サンダルの仕様や構造を正確に読み取り、海外工場での再現が可能な製造技術を有していたほか、アジア圏における豊富な生産実績とネットワークを活かし、品質を維持しながら、製造コストや供給量の課題にも対応できる柔軟な体制を提示。
これらが総合的に評価され、製造パートナーとして打診を受けました。
また、初回は慎重なスタートとして、材料の発注・管理はすべてルナサンダル本社が担い、岡畑興産は製造工程に専念。
素材調達や品質管理といったリスクの高い工程はまず本社側が主導し、一定の信頼構築を経た上で段階的に役割を広げていく進め方も、パートナーとしての安心感につながりました。
成果と反応
納期短縮の仕組みづくりで納期遅延を解消!品質・対応も信頼を獲得
試作へのフィードバック対応も迅速に行い、精度とレスポンスの両面で信頼を築きました。
さらに、納期遅延の解消に向けては、岡畑興産が生産体制の再構築に着手。
工程ごとのスケジュールを可視化し、生産全体の流れを見直すとともに、材料調達や輸送の効率化にも段階的に取り組むことで、納期の短縮を実現する土台を整えました。
その背景には、時差のある中でもZoomを活用し、LUNA SANDALSと高頻度で開発・生産会議を行うなど、実務に即した密なコミュニケーション体制があります。
「こんな仕様にも対応できるか?」といった開発寄りの相談にも柔軟に対応することで、スピーディな意思決定と問題解決を可能にしました。
こうした取り組みの積み重ねにより、納期を大幅に短縮!
現在では定番モデルの多くを短納期かつ安定供給しています。
LUNA SANDALS創業者のTed氏からは、
「今までさまざまな国の企業とやりとりしてきた中で、一番ベストと感じた会社だった」
「初回打ち合わせから高いクオリティの仕事をしてくれた」
「関わる全員がエキスパートだと感じた」
といった評価をいただいており、品質や対応力への確かな信頼につながっています。
仕掛けのキモ
成果の裏にあった“適材適所”の工場選定と調達体制の再構築
岡畑興産ではアジア各国の靴工場と提携しており、各拠点に常駐スタッフを配置して、現地の開発・生産工程に密着する体制を整えています。
そうした独自ネットワークを活かし、LUNA SANDALSの生産については、品質と管理能力の両面に優れたベトナムの工場を選定。
スケジュール管理や品質対応において、確実な進行が期待できる、日本人責任者が在籍する日系工場をパートナーとして選びました。
加えて岡畑興産では、調達リードタイム短縮とコスト最適化に向け、素材を現地調達に切り替える提案も実施。
従来の品質を損なうことなく、輸送負担の軽減や安定供給につなげました。
また、シーズン単位で発注を集約することで生産効率の最大化も推進。
一部商品に、吸湿・速乾・消臭に優れた和紙糸の提案も行うなど、機能面でのアップデートにも寄与しました。
この事例を見た方におすすめしたい
担当 みたぞの が解説!
実はハイテク素材? 靴にも活きる“和紙”のチカラ
LUNA SANDALSの商品の一部に、岡畑興産が素材として和紙糸を提案したと伝えましたが、その代表がLUNA TABU(ルナ タブ)。
ルナサンダルを履く時に使用するブーティで、足を快適に、そして暖かく保ってくれる一足です。
このLUNA TABUには、岡畑興産が取り扱う和紙糸「ITOITEX(イトイテックス)」が採用されています。
ITOITEXは、和紙を細かくスリット状に加工し、ポリエステルと撚り合わせて作られた高機能素材。
和紙ならではの吸放湿性・消臭性・抗菌性・軽さ・通気性を活かしつつ、強度や加工性も兼ね備えています。
この“和紙”、実は日本の伝統素材でありながら、宇宙船内で使用されたスニーカーソックスに選ばれるなど、現代の高機能素材としても注目されています。
洗濯できない宇宙環境でも快適に使えるよう、抗菌性や消臭性、さらには高い吸湿性が評価された結果です。
近年では、衣類やインテリア、靴の分野でも和紙素材の活用が広がりを見せていますが、岡畑興産ではそうしたトレンドに先駆けて、早い段階からこの和紙糸の可能性に注目。
その機能性と風合いに魅力を感じ、靴用素材としての活用に取り組んできました。
クラフト素材という印象を超え、過酷な環境でも快適さを支える“和紙”。
LUNA TABUというプロダクトを通じて、その魅力がまたひとつ、実感できる形となりました。
和紙を生かした素材の魅力については和紙の用途・活用例をご紹介!特徴や魅力もチェック!でもお伝えしているので、ぜひチェックしてみてくださいね!