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2024.05.21

リアルトーク

現役中国駐在社員が語る、海外での営業活動と生活

  • #若手社員
  • #海外駐在希望者必見
  • #社員が書いた

シリーズ:海外駐在希望者必見!化学品専門商社での働き方と求められるスキルとリアル
 
こんにちは。岡畑興産マネージメントサポート部門です。
今回は、2023年から中国の上海で駐在生活をスタートさせた竹内さんにお話を伺いました。かなり細かい所までお話してくれましたので、ぜひ最後までご覧ください!
 
【インタビュイー略歴】
・2015年入社
・2023年8月より上海駐在
・岡興(上海)貿易有限公司 開発部課長
 

今回上海に行かれましたが、元々から海外駐在を希望していたのでしょうか?

海外で仕事がしたいという思いが入社前からあった訳ではないですが、海外駐在自体は、岡畑興産へ入社した後に意識し始めました。東アジアを中心にビジネスをしていますので、どこかのタイミングで海外赴任はあるかなと思っていました。ただし、コロナのこともあり、まさかこのタイミングで私に声がかかるとは思っていなかったので、駐在が決まった時の気持ちとしては正直とてもびっくりしました。単身赴任か家族と一緒に赴任するかを選択できたのですが、私は当時2歳と5歳の子どもがおり、一緒にいたいのと成長を見守りたいという思いが強かったため、家族全員で上海へ引っ越す事になりました。

駐在前は3ヶ月ほど中国語のスクールに通い、現在も週に1,2回のペースで中国語のスクールに通っています。中国語習得のための授業料は会社がサポートしてくれているので、大変助かっています。中国語を学ぶ上で難しいなと感じる部分は発音で、なかなか習得に手こずっています。教科書通りに発音したつもりでも、全然通じないんです。単語ではなく文章で喋ると多少発音がおかしくても、理解してくれることが多くなってきました。会社のメンバーは、私の不思議な発音でも理解しようとしてくれるので、ありがたいです。

駐在前の業務内容と、現在の業務内容を教えてください

上海に駐在する前は、岡畑興産の東京支店で機能化学品の営業を行っていました。その時には、日本及び海外の製品を日本のお客様に売る業務を行っていました。当時から中国製品の取り扱いも多かったため、年に3,4回は中国へ出張に行っていましたね。

現在は、開発の責任者という立場で仕事をしています。化粧品原料、機能材を中心に日本や韓国の原料をどうやって中国に売るか、逆に中国の原料をどうやって日本、韓国に売るかを考え、行動する日々です。特に中国の原料を日本に売り込む際には、以下の3つを念頭に置いて営業活動を行っています。

① 日本にない差別化できる原料を提供
② BCP対策
③ コストダウン

また、スムーズな連携のため、日本や韓国の営業メンバーとはメールだけでなく、ほぼ毎日、WEB会議や電話で連絡を取り合っています。さらに、営業体制を強化するために増員も必要と考え、採用活動も担当しています。日本ではいち営業担当としてお客様を回る日々だったので、仕事内容は大きく変わりました。開発の責任者としては、どう利益を上げていくかというプレッシャーは日本で仕事をしていた時より大きく感じていますが、採用活動等、日本では経験できなかった業務も色々経験させてもらっています。化学品専門商社、岡畑興産の日本での営業経験を活かしつつ、日本人メンバーだからこそできることがあると考え、お客様に寄り添った提案を心がけています。

駐在先で意識している事があれば教えてください

現地のメンバーとコミュニケーションを取る際には、とにかく挨拶を大切にしていて、朝の挨拶は明るく、大きな声で挨拶することを心がけています。

「早(zao:おはよう)」=早上好(zao:おはようございます)のもう少し砕けた言い方と理解しています。幸いにも、私でも発音しやすい言葉です。

 
毎朝、私が大きな声で「早(zao)」って挨拶すると、事務所のメンバーも「おはようございます」と大きな声で返事を返してくれます。駐在先の事務所は、明るく笑いが溢れた会話が飛び交っており、和気あいあいと仕事をしています。メンバーは中国の文化等も色々教えてくれ、私の家族が不自由なく生活できるようサポートもしてくれています。メンバーにはとても感謝しています。基本的には日本語でコミュニケーションを取っているのですが、日本語が話せないメンバーとは、英語で会話をしています。私自身、2020年にフィリピン留学での英語留学も経験させてもらっており、そこで身につけた英語が今上海でも活かされていますね。

日本と中国の違いを感じた部分を教えてください

日本と中国の仕事のスタイルはかなり違うところがあると感じています。とにかく早いです。中国ではEmailも使いますが、簡単な確認事項であればWeChat(微信)と電話でのやりとりが多く、Emailで○○株式会社、△△様。お世話になっております、、、なんてキーボードで打っている間に、微信を使って確認事項は解決しています。物事の承認も決定も早いです。日本側の承認がなどと言っているとついていけないという話はよく耳にします。

その他に違いを感じた所は食文化ですね。ザリガニ/ヒトデ/ヒツジの脳みそなど、中国に来ていろいろな食べものをいただいています。また、昼食でも基本的に量が多くて脂っこい料理が多いので(これが美味しい)、赴任してきてから半年で5キロは太りました。このペースで太り続けると、、、

中国駐在で魅力を感じる部分を教えてください

中国駐在の魅力としては、色々な国からの駐在員とふれ合うことができる点かなと思います。日本からはもちろん、アメリカやブラジル、韓国など色々な国から来た駐在員と会話することも多く、かなりグローバルな環境に身を置いているなと感じますね。駐在員同士の連帯感もあり、みんな助け合ったり声を掛け合ったりで、日本では出来なかった経験が出来ています。

子どもたちの教育環境も大きく変わりました。今、長男は日本人学校ですが1年生から英語、中国語の授業があります。次男は日系の幼稚園に通っており、クラスメイトは日本人なのですが、担任の先生は中国人で日本語は少ししか話せません。次男は毎日、英語と中国語で怒られているようです。マンション内の公園で遊ぶときは中国語、韓国語、英語(たまに日本語)が飛び交っています。息子たちはある程度理解しているようです。大人も子どもも、日本では出来なかった経験ができて、世界が広がったと感じています。

どれぐらいから上海での生活に慣れましたか?

上海での生活に慣れ始めたのは、駐在から2ヶ月経った頃ですね。その頃に船便を使って手配していた引っ越しの荷物が到着したり、現地での友だちができたりで、ちょっとした困り事、わからない事を聞ける環境になりました。スマホの使いこなしができるようになったのもこの頃だったと思います。今の上海では、スマホアプリをどう使いこなすかがとても大事で、食料品を含めた買い物はほぼスマホ。食事もスマホでデリバリー。休日の行き先もスマホを見て決め、チケットも事前にスマホ決済。という具合です。

反対に、未だになれない文化はお酒の文化ですね。会食等では白酒というアルコール度数50度を超えるお酒を飲むのですが、誰かが飲む際には毎回乾杯して皆で一緒に飲むという文化があるため、お酒にそれほど強くない私は未だにその文化には慣れないですね。逆にビールは日本と比べてアルコール度数少しが軽いため、私はとても美味しく頂いております。

仕事外での過ごし方を教えてください

プライベートでは、最近テニスを始めました。始めたキッカケは、マンション内にテニスコートがあるからですが、日本にいる時はテニスに全く興味がありませんでした。初めは家族だけで遊んでいましたが、子どものやる気を出すために同級生に声をかけたところ意外に好評で、今では休日の恒例行事となっています。テニス経験の無い私がインターネット動画を見て指導方法を学び、少しアレンジを加えて、楽しく教えているだけなのですが、子どもたちの吸収はとても早く、みるみるうちに上達しています。子どもだけでなく、パパもママも一緒にテニスを楽しんでいるので、同級生家族同士、どんどん仲良くなっています。テニスの後は、当然食事会(飲み会)の流れになりますので、美味しいビールをいただいています。

日本が恋しくなることはありませんか?

日本は常に恋しいですね。特に恋しく感じるのはお風呂です。中国では浴槽に浸かる文化がないようなので、今のマンションにもゆっくり浸かれるような浴槽はありません。テレビやインターネットで温泉の映像などを見ると、ゆっくりお湯につかれる日本のバスタブが恋しくなります。食事に関しては、そこまで問題は感じませんね。上海では、値段は高くなりますが、日本食を食べることができます。ラーメン、蕎麦、寿司、焼き肉、和菓子、ドーナツ等も食べることができます。

上海での駐在経験を活かして、今後はどのようなキャリアを考えていますか?

現在の拠点では海外にいるからこそできる経験を積み、将来的には中国での経験を活かし中国の視点からも、日本の視点からも、グローバルな視点で物事を考えられるような人材になりたいですね。需給のバランスを考えながら、どのような製品を紹介したらお客様に喜んで頂けるか、また会社として利益を上げられるか等、マネジメントがもっと上手くできるようになりたいです。

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

上海での生活や、普段の業務内容も聞けて、異国の地で頑張っている様子がひしひしと伝わってきましたね!

これからも、日本から応援しています!

そんな彼の過去のインタビュー記事も是非ご覧ください!

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