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岡畑の熱い人々

OKAHATA PEOPLE

2025.09.29

リアルトーク

史上最年少MVP・入社3年目が語る|準備力で「失敗から学ぶ」を超えてゆく

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社長から

失敗からしか学べない大人(代表格が社長、涙)を横目に、模範解答→模範実行でスイスイ成果を出す、頼もしい若武者インタビュー。

関係者みんなの事情を現実的合理的に考え、次の次の次くらいまで準備するから、余計な寄り道も凡ミスも少ない。だから20代でも、あの難しい仕事をこなせちゃう。

ゼロイチ開発マン菅澤さん × イチジュウを“整える男”時安さん × “好き”をくすぐる高難度タスク。Right People, Right Places, Right Tasks、人と組織と仕事のフィットも効いていて、このチームもまだまだ伸び代たっぷり。

令和の若者から学んだのは、「準備すれば無駄な失敗を減らせる」こと。それでも最後に「失敗からしか得られない糧もある/失敗してもいいんだぞー」とささやいておきます笑。

若者が挑戦し成果が出せる環境がここにある。この記事を読んで、自分もやってみたい、と思ってくれたら嬉しい。藤原さん今回もロングインタビュー、お願いしますー。

 

 
<プロフィール>

時安哲平
岡畑興産株式会社
機能化学品事業部
東京チームⅡ

入社年月日:2023年7月1日
趣味:阪神タイガース応援

冷静沈着/模範解答から始まる

藤原:こんにちは、初めまして。本日はよろしくお願いいたします。

時安:こちらこそ、よろしくお願いいたします。社長の前で話することなんて、ほとんどないですし、少し話しづらいですね。

藤原:本当、その若さだと、緊張しますよね。社長をはじめ、事業部長、直属の上司、大先輩フルメンバーですものね。

時安:緊張はしていないのですが、気楽に行ってしまうと、皆さんに失礼にあたりますから、きちんとお答えさせていただきます。(笑)

藤原:あはは、ありがとうございます。(笑)というか、話しづらくても、緊張はされないんですね?

時安:そうですね、こういう雰囲気で毎回やってるんだーという、新たな発見みたいなものはありますけど、緊張とはまた違うかもしれないですね。

藤原:若いのに冷静ですね。

時安:準備不足で緊張しているわけではないので。(笑)今回は聞かれたことに、明確に答えることなので、緊張というか、何を聞かれるのかな?記事になるようなことを言えるかな?という楽しさの方が勝ってる感じかもしれないです。

藤原:なんか、模範解答っぽいんですけど。(笑)

時安:いやいや、普通です、普通です。(笑)

佐藤:いや、こういう“模範”を出してくるんですよ、いつも。

藤原:やっぱり?なんかそんな雰囲気がします。(笑)ちなみに、入社して何年に?

時安:この7月で3年目に入りました。

藤原:え?まだ2年ちょっとなんですか?ベテランさんみたいに落ち着いてますけど。岡畑興産の化学品で営業を担当されているってことは、大学は化学専攻なんですか?

時安:そうです。応用化学科です。

藤原:お話の仕方は理系っぽい感じがしますけど、表情が文系的というか、堅苦しくないというか。で、大学を卒業して、化学品専門商社=岡畑に入社って、感じですか?

突き詰める若者

時安:いや、その後に大学院へ行きました。

藤原:院まで行かれたんですね?

時安:大学でフラスコふったり、錯体などを研究していると、4年で化学の勉強を終えるのは、どうも中途半端で終わってしまう感じがしまして、大学院でも研究しようと思いました。

藤原:中途半端?

時安:4年生って、卒論のために研究している感じになってしまいがちで、そういうのが自分の中では何か違うというか、嫌だったんです。そんな中途半端なことだったら、一層のこと、大学を辞めようとまで考えたのですが、ここで辞めると、高卒になるじゃないですか?

藤原:辞めるのは、極端過ぎますが、確かに、そこまで行って、高卒となると、色々と違ってきますね。

時安:だったら、その化学を大学院でとことん突き詰めてやろうと思い、大学院行きを決定したというのが正直なところですね。

藤原:行くならとことん行くところまで行く、行かないなら、スタート地点に戻ってまでも行かないタイプなんですね。(笑)その後、卒論も出して、卒業されたわけですね?

時安:はい、無事大学院に行きました。化学の専門知識も追求できるし、ロジカル・トレーニングにもなりますから。

藤原:ロジカル・トレーニングまで?

社長:社長:そんなことまで考えてるのか〜。合理的現実的っていうか、失敗するオプションを選ばないってところは、仕事で醸し出してる安心感にもつながるんだろうね、なるほどなるほど。

化学からの卒業

藤原:社長が感心してるって、よっぽどですね。で、大学院卒業してから、岡畑興産に入社したのが、2年前?ん?計算が合わないですが、まさか、スタート地点に戻って、辞めたとか?(笑)

時安:はい。その通りです。

藤原:マジでー!? 何があったんですか?

時安:いや、半年くらい経った時に、「俺、何やってんだろ?」って、思い始めてしまったんですよね。

藤原:化学の研究じゃないんですか?(笑)

時安:いや、そうなんですけど、ちょっと色々と状況が変わりまして、大学院に入ったのが、2020年だったので。

藤原:あっ。

時安:そうなんです、緊急事態宣言で外出自粛とか、休校とか、3密回避とか、もう何も出来ないし、まして研究なんかとんでもないし、「俺、何やってんだろ?」になるんですよ。

藤原:研究はリモートって、ことにはならないですね。

時安:もちろん、文献やネットで情報収集とかはやっていましたが、そういうことじゃないんですよね。

藤原:というと?

化学から先生へ:合理性とコミュニケーション好きの片鱗

時安:文字以外から学ぶことって、大きいじゃないですか?教授や先輩の助言とか。“コミュニケーションの取れない学び”って、自分の持っている壁をなかなか突き抜けないですから。

藤原:確かに、正論ですね。だから、大学院を辞めて、新しいスタート地点に戻ったってわけですか。

時安:そうですね。家の中で色々と考えていると、自分を客観的に見る時間が増えて、「よし、これまでの自分を一旦振り返ってみるか」という結論になって、辞めるという選択の前に、“休学”という選択にしました。

藤原:いきなり、辞めないところもリスクマネジメントをしてるというか、そつないですね。(笑)休学中に、具体的に何をされていたんですか?

時安:生活費もいるので、塾の講師とかをしながら、生計を立ててました。

↑塾講師時代の写真

藤原:先生ですか?大きくカジを切リましたね?教えるのが好きだったんですか?

時安:教えることは前から興味はありましたが、コミュニケーションが好きという方が大きかったかもしれないです。

藤原:コミュニケーションの取れない学びなんて、って思ったくらいですからね。

時安:そうですね。あと、生活費以外で考えると、同級生たちがコロナ禍でも、必死に働いているのを見たり、聞いたりしてると、リモートでも働ける彼らに嫉妬というか、焦りというのがあったのも事実ですね。

藤原:コロナ禍で化学を突き詰めようとしても、家でフラスコも振れないし、極めたくても極められないし、かなり、辛い状況だったでしょうね。

時安:大学院の在宅期間は時間をかけて、よくわからない英語で書いている化学の文献などを読みあさっていました。

藤原:英語だから時間がかかったのですか?

時安:そうなんです。(笑)

藤原:冒頭にもお話しましたが、理系の大学院まで行って、化学の専門性を突き詰める人って、お固いイメージがありますけど、全くないですね。文系的なところが出ているというか、緊張しないと言われた理由もなんとなくですが、わかるような気がしてきました。

探りながら次を読む、実は深く狭くいくタイプ

時安:緊張という言葉よりも「探っている」というニュアンスの方が近いのかもしれないですね。

藤原:探っているって、どういうことですか?

時安:イメージ的に“明るくて、話もある程度出来て”みたいなことをよく言われるんですが、実は、すごく人見知りで、次は何を話そうかとか、相手の方は何を考えているんだろうみたいなことをすごく考えてしまうんです。人見知りを隠すためにという表現になるんですかね?

社長:確かに、会話も次の次の次を想像しながら答えている感じがするね。

時安:これは弱みになるかもしれないですね。とことんの性格がこういう所に出ちゃうんですよ。いわゆる、浅く広くすることが出来ないタイプです。 

藤原:で、休学はどれくらいされたんですか?

時安:最終的には、1年半くらいですね。

藤原:1年半休学して、大学院辞めるって。(笑)辞めた頃にはコロナも少しは落ち着いていた感じですか?

時安:そうですね、徐々に取り戻してきたって時ですね。

藤原:で、就活をされて、岡畑興産に?

時安:そうです。

藤原:なぜ、岡畑興産を?

大学院の忘れ物を取りに行く:化学を極めた人たちと話せる仕事を

時安:実は、化学方面に行くか、塾方面に行くかすごく悩みました。

藤原:これまでの経験や専門性を活かしながら、コミュニケーションできる仕事ってなると、その二択ですね

時安:いやいや、逆で、コミュニケーション活かしつつ、専門性を、っていう優先順位でした。

藤原:コミュニケーションが先なんですか?

時安:これまで何かを極めようと思って、化学というフェーズを経てきましたが、そこには“いろんな人たち”と仕事がしたいという気持ちが、どこか心の奥にあったと思います。そこで考えたのが、「コミュニケーション」と「専門性=化学」となると、化学品専門商社という答えに辿り着いたのかもしれないです。大学院で叶わなかった“化学を極めた人たちと話せる”という。

藤原:「大学院での忘れ物」を見つけたわけですね。

時安:そんなかっこいい感じではないですけど、塾方面に行かなかったのはそこにありますし、化学品専門商社って、「営業=コミュニケーション」と「専門性=化学」の融合なわけですから、ぴったりですよね。

藤原:理由が明快ですね。

時安:あと、商社のコミュニケーションって、範囲はすごく広い感じがしたんですよ。そこも大きかったかもしれないですね。

藤原:営業や商社マンになりたかったわけではなく、「コミュニケーション」と「化学」が出来る会社が岡畑興産だったわけですね。どうですか?出来てますか?

時安:もちろんです!じゃないと、ここにいないです。(笑)

全員:あははは。

藤原:他にも同じような会社に合格されてますよね?(笑)

時安:はい。(笑)

岡畑興産を選んだ決定打:オフィスが明るい??

藤原:最終的に岡畑興産に決めた決定打はありますか?

時安:んー、明るかったですね。

藤原:人ですか?

時安:人はもちろん、明る過ぎるくらい、みなさん明るいですけど、(笑)物理的に明るかったんですよね。

藤原:物理的に? どういう事でしょう?

時安:小さなことかもしれないんですけど、やたらに窓が多くて、明るいし、ここもそうですけど、ガラス張りの会議室だらけだし、透明性というか、そういう物理的な明るさがとても印象的で、ここいいなーって思いましたね。

藤原:他の企業さんは違ったんですね?

時安:ガラスのない茶色の応接室や会議室とかあるじゃないですか?私からすると、そういうのは、なんか暗い感じがして、社内全体も暗い感じがしました。

藤原:良かれと思って、いい部屋に通したかもしれませんのにね。どうしました、社長、また泣いてます??

社長:彼の面接をしたのは、2023年シン・東京支店に移って間もない頃。「明るく、ガードが下がる」「コミュニケーションしやすくて、人が自然と集まる」オフィスにしたつもりだったので、リノベした甲斐がありました。

藤原:ですって。

時安:いや、でも、オフィスはほんとすごいですよ。東京オフィスなんかは、東京駅の前のようで前でない、絶妙なところにありますし、これって、電車通勤で満員電車からリフレッシュするのにちょうどいい散歩の距離なんですよね。

藤原:健康のことまで考えてたんですね?

社長:いや、東京駅前を考えたけど、単に予算が足りなかっただけ。(笑)

全員:あははは。

藤原:やっぱり、物理的だけじゃなく、人も明るいですね。(笑)

時安:本当そう思います。今でも忘れもしないですけど、面接の時に、「お酒飲むの?強い?」とか「結婚してるの?」とか全然関係ない話ばっかりするんですよ。気さくというかフランクというか。 

全員:あははは。(笑)

入社の決め手は環境

時安:いや、細かい内容は覚えてはないんですけど、「あ、この会社は大丈夫だ」と思ったのは鮮明に覚えています。

藤原:大丈夫って?

時安:この会社なら、楽しく仕事出来るし、コミュニケーションも化学も間違いなく、学べる環境だって、思いましたね。

藤原:なるほど、目的をきっちり果たしてくれそうな会社に巡り会えたってことですね。化学とコミュニケーションの追求。ちなみに、商社で働きたいという希望はあったんですか?

時安:全然なかったです。でも、コミュニケーションから営業、営業から商社という流れはあったかもしれませんが。専門性を持った人と話せる環境が整っている場所で働きたいという感じの方が近いです。

逆算とEIで先と心を読む

藤原:なるほど。お話をお伺いして、全て、論理的に考えていますよね。ロジカルというか。

時安:私にとっては、普通に話している感じです。(笑)

藤原:メタ認知が高いんですかね?

社長:メタ認知=俯瞰力もすごいけど、最近流行らせたいバズワード(笑)、Emotional Intelligence(EI)が高い感じですね。

藤原:EIですか。

社長:普通の人は、“仕事の損得勘定”しか考えない、“仕事ですから”って。でも、彼は、“人間ですもの”側というか、“気持ちの損得勘定”もできる。相手が“テンパってるかも”、“嫌なんだろうなー”とか、“やる気満々だぞ〜”みたいな感情まで織り込んで言葉を選べるから、話していて心地が良いんですよ。

藤原:なるほど、ふたつあるから彼なりの独特な損得勘定が出来るんですね。

社長:そうそう、Emotional Intelligenceを「仕事と気持ち両面の損得勘定」と定義すると、分かりやすいでしょ。メタ的な、俯瞰力という意味だと、「ダンスフロア(現場目線)をバルコニー(鳥の目線)を往復しよう」とか、「ひとつ上下の役職からの景色を想像しよう」もその派生形です。

藤原:超俯瞰なんですね。

社長:超俯瞰!ゴールへの手がかり、地図って、バルコニーとか相手の気持ちの中にあるわけです。大抵の人って、目の前の仕事、ダンスフロア目線しか持てないので、地図=答えまで辿りつかず、ストレスを抱えちゃう。時安さんは、至って冷静に、模範解答→模範実行を繰り返しながら、無駄に迷わず、最短ルートを歩く術を知っているような気がします。褒めすぎかな?(笑)

藤原:いいお話です。

感謝からくる“お互い様”

時安:俯瞰的に見るって事は、両面からも見えてるじゃないですか?私の中で、相手を思いながら話したり、営業ならニーズに合わせた提案していくのは当たり前な話だと思うんですね。どちらかというと、思考的には「お互い様」って感じに近いかもしれないですね。

藤原:お互い様って?

時安:人って、困った時やミスした時は助けたり、助けられたりするじゃないですか?それって、今は助けてるかもしれないけど、きっと、いつかは助けられる時が来るのは当たり前なんですよ。そういう「お互い様」思考はあるかもしれないですね。

藤原:大人か!(笑)

全員:あははは。

時安:菅澤さんがいきなりキツイ仕事をすごく雑に振ってきたとしても、僕はイラっとはしないんですよ。あ、菅澤さん、今テンパってるから、「助けよう」とか「頑張るかー」と思ってしまいます。僕もテンパったら、人に優しく対応する余裕もなくなるし、そういう時、周りの人に助けてもらってるから、やっぱり、お互い様だと思うんですよね。

菅澤:俺まで、泣くようなこと言うなよー(笑)

佐藤:彼は菅澤の保護者なので。(笑)

全員:あははは。(笑)

論理的・専門的思考+感謝

藤原:冒頭でお話しした「理系と文系を持っている」ことが明確になってきたような気がします。専門性とお互い様の感謝があれば、いろんな会話に発展するし、楽しいですよね。

時安:僕は化学の専門なので、専門員の人はその分野について、すごく話をしたいを思うし、営業の人はきっといろんな情報や状況を聞きたいと思うし、相手の身になって脳を動かすと、自然とお互い様になって、コミュニケーションになるっていう。僕だったら、そうしたいから。それを俯瞰的にお互い様の気持ちで行動してると、お互いの関係もいい方向に繋がっていくと思います。

藤原:なるほど。冷静沈着なのは、両面から見つつ、感謝の気持ちもあるし、相手の気持ちや考えを理解が出来るからなんですね。

時安:いい意味でも、悪い意味でも、落ち着いてるって、よく言われるんですよ。

菅澤:お客様からは可愛がられるじゃない。

佐藤:嫉妬するくらい。

時安:イヤイヤ、そんなことは絶対ないですよ。友達からは可愛げがないとか、感情が見えないとか言われますし。

藤原:お客様はコミュニケーションが出来るから、可愛いと思うんですかね?

菅澤:いや、その次元ではなく、彼は常に準備が出来ていて、こちらが話さないといけない時はポイントずらさずに話しますし、相手が話したい時は、きっちり聞き役に回れるし、相手をちゃんと見てるんですよ。

藤原:その若さで、どうしてそういうことが出来るんですか?

時安:お客様との打ち合わせに合わせて準備するのって、普通というか、当たり前じゃないですか?私たちって専門性の高い仕事なので、面談で知りたいことや拾いたいこと、発展しそうな話題とかは、事前に調べて会わないと失礼じゃないですかね?

藤原:身も蓋もない、ド正論。The 模範解答です。

菅澤:要は、賢いし、そつないし、理解するし、謙虚やし、ちょっと生意気な所もあるし、人間っぽい所を全部持っているから、会話も出来て、好かれるんだと思うなー。

萩田:今、菅澤とペアであるお客様を担当してもらっているんですが、結構、厳し目のお客様で、30年以上働いている菅澤や佐藤クラスじゃないと出来なかったのが、2年そこそこの社歴で、今、中心になって動いてくれているんです。両社の信頼関係を生んでいるのは、そういう人間っぽいところもあるからだと感じますね。

藤原:歳を重ねると、経験で学んだ「知識や能力」や「相手に寄り添う力」で自然とコミュニケーションが出来るようになるものですが、それらをその若さで出来ているのが素晴らしい事ですね。昭和の上司は最近になってようやく学んだことなのに、「俺が若い時は・・・」みたいになりがちですからね。(笑)

社長:僕は「最近の若い者はxxxx」とか「若気の至り」っていう言葉が大っ嫌いで、むしろ「若気よ至れ」と提唱してきたんですが、「若気よ至れ」でさえ、大人目線なレッテル張りなんですよね、至らなくても大丈夫な若者が、目の前にいるわけで。

藤原:若者が大人から学ぶのは、もう古くて、大人が若者から学ばないといけないんですよね。

社長:それを見える化したのが、昨年のMVPなんです。

人生の次も見据える論理的思考

藤原:え?昨年のOkahata Awards MVPだったんですか?先日、MVP次点の人にインタビューさせていただいて、次点で悔しがってましたよ。(笑)

社長:確か、Okahata Awardsの表彰した日は、海外留学の制度を使ってフィリピンのマニラにいたんだよね?

時安:そうです。行かせていただきました。

社長:社員のスキルアップや最低限英語は必要という意味もあって、そういう制度があるんです。

時安:今、3年目で、仕事も分かってきてどんどん面白いし、忙しくなっていくのは目に見えているので、留学は今しかない、って立候補というか、手を挙げたんです。

藤原:そこも次の次を読んでるんだ。合理的というか、すごいしか言葉が出てこないですね。

時安:商社マンだし、こんなチャンスをくれる会社は他にもないし、普通、行きますよね?あと、どこかで、お客様や相手から「こいつ、何言ってるの?」みたいなことは絶対思われたくないですからね。

藤原:プライド高いんですか?

時安:少しは高いかもしれないです。(笑)根底にあるのは、コミュニケーションが日本語であろうと英語であろうと専門的なことであろうと全部同じというのはありますね。可愛げないベースはここにあるかもしれないですね。(笑)

藤原:そうは感じないですよ。そのプライドが、良い方向に向いてるような気がします。ずっと、大谷選手にインタビューしてるみたいと思っていましたから。

社長:MVPの受賞の言葉もそうだったね。

藤原:ほらー!(笑)「これからの意気込みをお願いします」って聞かれたら、「現地でしか学べない英語や文化をしっかりと学び、未来の岡畑興産にそして、チームに貢献できるように精進してまいります。何より、家族や友人、サポートしていただいた皆様に感謝したいと思います」みたいな?

全員:あははは、そんな感じです。(笑)

社長:それを英語でね。

藤原:マジですか? そつないですねー、準備してますねー。

時安:してないです、してないです。

藤原:してるでしょ?

時安:いつ、何を聞かれても大丈夫なように勉強というか、準備はしてるかもしれないですけど。

藤原:ほらー。(笑)

社長:びっくりしたのは、TOEICも短期間で大幅スコアアップだもんね。このフィリピン留学でも、“コミュニケーションの取れる学び”の力を見せてくれたね。

藤原:ほらー。

時安:いや、普通に勉強しただけですから。(笑)

大人全員が学ぶ

社長:なんか、学び、気づきの宝庫なので、しゃべりますね。そもそも、呼吸するように、次に備えてるのがすごい。そして準備したものを引けらかない。相手に合わせてそっと“差し出す”感じが心地よい。準備の習慣化とか“差し出す”技術がわかっている27歳、すごいですよ。

藤原:その通りですね。

社長:先ほど、「分かってない奴って思われたくない」という負けず嫌いな発言がありましたけど、とても共感できます。モチベーション的には、fear of failureが勝つタイプ。何か大きな達成したいこと(desire to avchieve)がある訳ではなくて、「鈍臭くやりたくないんすよ、やるなら上手くやりましょうよ」っていう。僕も同じ感じなので、よく分かります。と言いつつ、僕は失敗ばっかりなので、恥ずかしい。(笑)

藤原:失敗していない経営者はいないですよ。

社長:僕らの前後世代って、わちゃわちゃ動いて、失敗しながら、成長してきた自負ありますよね。失敗していない奴はチャレンジが足りないみたいな。(If you are not failing, you are not trying enough)でも、彼は、難易度もボリュームもある仕事を、大きなミスなく、ちゃんとこなしている。もしかして、失敗から学ぶって、聞こえはいいけど、それって、崖に落ちないと崖の危なさに気付けない鈍臭さ=準備不足なのかもしれないですね。少し先に目線を移したり、地図を手に入れておけば、崖には落ちないのに。「みなさん、無駄に失敗してません?もう少し事前に考えたり準備した方が合理的じゃないですか」って、諭されているような気になりました。

時安:そんな偉そうで、大層なこと考えているわけじゃないんですよ。やっぱり、お取引先さまや菅澤さん高橋さん、韓国の張さんをはじめ、チームメートに恵まれただけですよ。

佐藤:出た、模範解答!

全員:あははは。(笑)

藤原:失敗から学ぶは古いかー。深いですね。ちなみに、失敗したことってあるんですか?

時安:面接で「お酒が飲める、強い」って、言ってしまったことですね。

全員:あははは。(笑)

藤原:お客さまと飲むのは、大切なんじゃないんですか?

時安:お客さまと行くのは嬉しいですけど、社内では。。

社長:え?これから「MVPおめでとう会」だけど、やめとく?

時安:いや、焼肉は行きます。だって、色々と良い話が聞けて、学べるかもしれないじゃないですか。

藤原:そつないなー。(笑) というか、海外駐在も視野に入っているんでしょうね?

時安:まさか、こんなレベルで海外になんか行ったら会社に迷惑をかけるだけです。もっと準備や勉強をして、お客さまと良い関係を作って、みんなから「行ってこい」と言われるまでは努力するだけですよ。

藤原:また、模範解答。。。(笑)

佐藤:これが、自然に出る27歳なんです。

藤原:すごい!今回は大人が学ぶインタビューでしたね。

社長:ほんと、そう。まだまだ勉強しないとだめです。

時安:というか、そろそろ焼肉の時間ですよ。

藤原:あ、失礼しました。いつも長くなってしまうので。時安さんは次を考えてるけど、私は今しか考えてませんでした。(笑)

全員:あははは。(笑)

菅澤:藤原さんも行くんでしょ?

藤原:いや、帰って、原稿をまとめないといけませんから。次を考えないといけないので。(笑)

社長:次の次の次くらいまでお願いします。

全員:あははは。

藤原:今日は、勉強になりました。長時間、ありがとうございました。飲みすぎないようにしてください。

時安:こちらこそありがとうございました。お気を付けてお帰りください。

編集部より

大人が学んでるインタビュー。(笑)どっちが上司かわからなくなりましたが、時安さんの考えのベースや人柄がよくわかったインタビューでした。

次回は、香粧品プロジェクトの期待の星!入社2年の小池さんです。どんな話が飛び出すか。お楽しみに!

 

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