こんにちは、岡畑興産のこじろうです。
普段の生活の中で滑って転んだ経験はありませんか?
ただ、歩いて転んだのならば、靴底に原因があるかもしれません。
今回は滑らない靴について、滑らないためにはどんな特徴のソールを選べば良いのか、滑りづらくする方法などもご紹介します。
滑らない靴の特徴とは?その秘密とソールの素材をチェック!
滑ったのは凍った雪道でしょうか。
登山道?油を多く使う厨房?それとも雨の日の地下道?
滑らない靴としては、全体的には摩擦が強い素材がおすすめです。
ただし、用途やシチューエーションを考えて地面に合ったソールの滑りにくい靴を選ぶことが大切です。
シーン別に選ぶポイントをご紹介していきましょう。
雪道・凍った路面には
雪道にはソールの溝が大きく深いものが適しているイメージがありますよね。
でも実は、溝に雪が詰まって固まり歩きづらくなる上、詰まった雪が凍って滑りやすくなるのでおすすめではありません。
ふわふわの雪の上を歩く場合は、雪が詰まりづらい、溝の隙間が狭く細かい意匠のソールを選びましょう。
固まった雪の上や凍った路面の場合は、ガラス繊維や竹の繊維がゴムに練り込まれたソールであると、路面に繊維が刺さって水の膜を破り、滑らずに歩くことができます。
岡畑興産でも寒冷地用の靴にガラス繊維が入った耐滑性ラバーのハイドロストッパーソールの使用実績があり、効果を確認できています。
雨に濡れた床・滑りやすい素材の床には
革底の靴は見た目の高級感が素晴らしいですが、防滑性は高くありません。
特に雨の日の地下道や大理石の床の上では、転倒して怪我をする可能性もある危険な組み合わせです。
職業柄、水に濡れて滑りやすい床での作業が多い場合などもありますよね。
そんなシーンで滑りづらいのはラバーソール、もしくはEVAやTPU素材のソールです。
全面ラバーではカジュアルになりすぎると感じるならば、ヒールトップ部分やつま先の一部分だけがラバーになっているソールを選ぶことができます。
ただしラバーやEVA・TPUのソールでも、意匠や硬さによって革底の靴と同じように水膜で滑ることがありますので、気をつけることが必要です。
油の厨房やガソリンスタンドでは
ガソリンスタンドや厨房など地面に油分があるような場所には、耐滑性と耐油性を兼ね備えたラバーソールの安全靴が適しています。
耐滑性とは直接的な関連はないのですが、普通のラバーソールでは油で劣化が早まり、硬度が変わったり、裂けたりすることがあるため耐油性が必要になります。
安全靴は用途に合わせた仕様になっていますので、耐滑の安全靴のソール意匠は滑りづらい細かい意匠になってことがほとんどです。
山を登るときには
山の中、渓流などで濡れた木道や岩の上を歩くには、ソールにグリップ力が必要です。
地面との密着性やグリップ力を高めるために特別に配合されたラバーソールの靴を着用しましょう。
表面がすり減ったスニーカーで山登りをしたら、滑りやすくとても危険です。
滑らないように足を踏ん張りすぎて、倍の体力を使うことになるでしょう。
VIBRAMソールは滑りにくい点で定評があり、その上種類も豊富なため多くのアウトドアブランド、その他カテゴリーの靴に使用されています。
滑りにくい靴は摩擦を強くしていると説明しましたが、摩擦が強いゆえに突っかかってしまい、つんのめって転ぶ可能性もあります。
濡れた路面から乾いた路面に代わるときには特に気を付けるようにしてくださいね!
滑らない靴にする対策もある?
滑って転びたくないけど、わざわざ靴を新調したくない!
そんなときに自分で滑りづらい靴にカスタマイズする方法をご紹介します。
主に紳士靴や婦人靴への対策です。
摩擦を増やそう
地面とソールの摩擦を増やすことによって、滑りづらさをプラスすることができます。
ドレスシューズやパンプスなど、ほとんど意匠がないソールの表層を削り、小さいな凹凸を作りましょう。
天気の良い日に履いて底面を少し削ったり、ソールをサンドペーパーで削れば、少し滑りづらい効果が生まれます。
ラバーシートを貼ろう
靴修理のお店でヒールトップにシート状のラバーを貼ってもらうことができます。
ラバーの種類はいくつかあるので、なるべく滑りづらいものを選ぶと良いでしょう。
また、ステッカータイプのゴム製の滑り止めシートも市販されています。
シートにどれくらい持続性があるのかはわかりませんが、自分で手軽にできるメリットはありますね。
緊急事態には
外出先で雨の床が滑り過ぎて怖くて歩けないなど、緊急事態には靴底に絆創膏を2枚貼ってみましょう。
絆創膏は摩擦力が高い塩化ビニルでできているので、ソールが滑りづらくなります。
靴底が濡れていたらすぐに剥がれてしまいますので、よく乾かしてから貼るようにしてください。
持続力はありませんので、あくまでも応急処置です。
滑らない靴はシーンに合わせて選ぼう!
滑らない靴は用途やシーンを考えて選ぶことが大切です。
例えば、ふわふわの雪の上を歩くなら溝の隙間が狭く細かい意匠のソール、固まった雪の上や凍った路面の場合は、ガラス繊維や竹の繊維がゴムに練り込まれたソール。
登山で滑らないようにするには、地面との密着性やグリップ力を高める特別配合のラバーソールなど、地面に合ったソールを選びましょう。
滑りにくい靴は全体的に摩擦が強いため、乾いた路面では転びやすい可能性もあります。
歩く際には気をつけてくださいね!
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