こんにちは、靴のOEM商社「岡畑興産」のこじろうです。
しっかり締めたはずの靴紐がすぐにほどけてしまって困ったことはありませんか?
特に雨の日や、急いでいる時、スポーツをしている時など、煩わしいものですよね。
固く結び直しても、なぜか、すぐにほどけてしまう・・・。そんなお悩みを解消します。
今回は、ほどけにくい靴紐の結び方についてご紹介します。
靴紐の結び方の前に通し方も大事!基本の通し方をマスター
実は、靴紐の穴(シューレースホール)への通し方で、靴紐の緩みにくさが変わってきます。
結ぶ前に通すところから気をつけると、しっかりほどけずに歩くことができるでしょう。
では、代表的な紐の通し方で比べていきます。
シングルとパラレル
シングルとパラレルは、ビジネスシューズやドレスシューズで定番の通し方です。
どちらも靴紐が水平ラインに揃うので、すっきりとした見た目になりますが、それぞれ特徴があります。
簡単でスマートな「シングル」
靴紐の一方をジグザグと通していくので簡単。
ただし、緩みやすいという欠点があります。
長時間の歩行におすすめの「パラレル」
靴紐の両サイドから通していく方法です。
歩行時に靴紐にかかる圧力が均等になるため、シングルよりも緩みにくく、長時間歩いても疲れにくいと言われています。
オーバー・ラップとアンダー・ラップ
スニーカーやスポーツシューズでよく見かける通し方ですね。
こちらもそれぞれ特徴があります。
緩みにくく、しっかりホールドできる「オーバー・ラップ」
靴紐を穴の上から下に通していく方法です。
しっかりと締め上げていくので靴紐が緩みにくく、スポーツシューズによく使われます。
ホールド感があるので、甲低でもっとしっかり締めたいという人や、「靴のサイズが大きくてちょっと足に合わないなぁ」なんて時には、この通し方を一度試してみて下さい。
ハイカットシューズのもやもや解決!「アンダー・ラップ」
オーバー・ラップとは逆に、靴紐を穴の下から上へ通していく方法です。
アンダー・ラップに比べると、締め付け感は少なめで、適度なフィット感があります。
その分緩みやすいのですが、これを逆手に取ると、脱ぎ履きが面倒なハイカットシューズには適していると言えますね。
一見、同じような見た目でも、通し方によって、履き心地・靴紐の緩みやすさに違いがあることがわかりますね。
では次に、ほどけにくい結び方について、解説していきます。
これで解決!ほどけにくい靴紐の結び方
これさえ覚えておけば安心な、2種類のほどけにくい結び方をお伝えします。
素早く結べて、ほどけにくい!「イアン・ノット」
スポーツ選手も使っているほどメジャーな結び方です。
一度覚えてしまえば、蝶結びよりも簡単に早く結ぶ事ができます。
1.最初は普通に結ぶ。
2.左右に輪を作る。
3.右の輪を左の輪に通す。
4.逆も同じように通す。
5.左右へ引っ張ればできあがり。
ほどけにくく、美しい仕上がり「ベルルッティ」
フランスの有名紳士靴メーカー「べルルッティ」が採用している結び方を、そのまま名称として使われています。
結び目部分の紐がダブルになり、蝶結びよりもかっこいい見た目になります。
1.普通に一結びする。
2.片方の紐をもう一回りさせる。
3.右の紐で輪を作り、左の紐を回し中央から通す。
4.左右の輪を引っ張る。
5.形を整えて出来上がり。
ボリュームのある靴紐だと、結び目が少しぼてっとしてしまうので、ビジネスシューズやドレスシューズで使われるような細い靴紐がおすすめです。
緩みにくい靴紐の通し方と結び方をマスターして快適に!
靴紐の穴(シューレースホール)への通し方で靴紐の緩みにくさが変わり、靴の種類によっても合う方法が異なります。
靴紐の通し方や結び方を工夫するだけで、いつもの靴をもっと快適に履けそうですね。
ぜひ、お試しください。
岡畑興産では、真面目に靴をつくっている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。
靴に関するさまざまな知識を発信していますので、ぜひご参考くださいね!