こんにちは、岡畑興産の木下です。
皆さんは靴や鞄などによく使用されている「ヌバックレザー」という素材はご存知ですか?
「ヌバックレザー」という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどんな素材?そんな疑問を持つ方もいるかと思います。
今回はそんな疑問にお答えすべく、ヌバックレザーの基本的な特徴や製造方法をわかりやすく解説します。
さらに、スエードやベロアとの違い、ヌバックレザーの魅力、そして日常の取り扱い方やお手入れ方法についても詳しくご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
目次
ヌバックレザーとは?スエード・ベロアとの違いも確認
ヌバックレザーとは、牛革の表面を細かいサンドペーパーで軽く削り、起毛加工を施した高級素材のこと。
耐久性が高い牛革を使用するため、見た目だけでなく実用性にも優れています。
ヌバックレザーはスエードやベロアと似ている部分があるので、どう違うのか気になる方もいるでしょう。
2つの素材との違いもご説明します。
スエード・ベロアとの違い
スエードは革の裏面を起毛した素材で、ヌバックと比べてカジュアルな印象を持ちます。
繊細さはヌバックに劣るものの、軽やかで柔らかい質感が特徴です。
スエード靴の手入れについて学ぼうでも特徴をご紹介しているので、参考に読んでみてくださいね!
一方ベロアは、スエードと同じく革の裏面を使用しますが、スエードよりさらに柔らかさを追求した素材です。
滑らかな手触りが魅力で、マットな質感を持ちます。
ヌバックレザーの特徴は?魅力とともにご紹介
ヌバックレザーには、さまざまな特徴や魅力があります。
まず目に留まるのが、上品で高級感のある見た目です。
起毛部分が光を受けて色合いが変わるため、独特の表情を楽しめます。
起毛加工によって得られる滑らかで繊細な手触りで、スエードやベロアよりも高級なイメージがあります。
そのため、フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使用できる万能な素材として人気です。
財布やバッグ、靴など幅広いアイテムに採用されています。
また、高品質な牛革を使用しているため、使い込むほどに味わい深くなり、長年使用することができます。
時間が経つにつれ、色味や質感が変化し、個性的な風合いを楽しめるのもヌバックレザーならではの魅力です。
ヌバックレザーを取り扱う際の注意点
ヌバックレザーは繊細な素材であり、取り扱う際には3つ注意していただきたいことがあります。
まず、表面が汚れやすいのが一つです。
起毛部分が汚れを吸着しやすいため、使用前に防水スプレーを使用すると、きれいな状態を保ちやすいでしょう。
もう一つは、水濡れに気を付ける必要があること。
ヌバックレザーは水に弱いため、雨などで濡れた際は、すぐに乾いた布で水分を吸い取ることが重要です。
濡れたまま放置すると、シミや硬化の原因になります。
最後は、直射日光を避けなければいけないことです。
長時間日光に当たると色あせや劣化を引き起こしてしまいます。
保管時は風通しの良い場所を選びましょう。
ヌバックレザーのお手入れ方法も確認!
日常のお手入れ方法とケース別のお手入れ方法をご紹介します。
日常のお手入れ方法
基本的なお手入れとしては、毛並みに沿って専用ブラシで軽くブラッシングをし、ホコリや汚れを除去します。
また、定期的に防水スプレーで表面をコーティングし、汚れや水分の吸収を防ぐことも重要です。
ケース別のお手入れ方法
汚れがついた場合は、ヌバック専用クリーナーを使い、優しく汚れを取り除きます。
目立つ汚れは消しゴムタイプのクリーナーでケアするのが効果的です。
濡れた場合は、通気性の良い場所で自然乾燥させた後、ブラッシングで毛並みを整えます。
ドライヤーの使用は避けてください。
ヌバックレザーは高級感のある長く愛用できる素材!
ヌバックレザーは、その高級感と滑らかな手触りが特徴の魅力的な素材です。
スエードやベロアとの違いを理解し、正しいお手入れ方法を実践することで、その美しさを長く保つことができます。
防水スプレーを使用し、日常的なブラッシングや汚れへの適切な対応を心がければ、ヌバック製品をさらに愛着の湧くアイテムに育てることができるでしょう。
今回のブログを参考に、大切なヌバックレザーを丁寧に扱い、その魅力を存分に楽しんでください。
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