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靴の豆知識

2021.06.15

スニーカーの構造をチェック!各部の名称や役割を詳しくご紹介

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こんにちは、靴のOEM商社「岡畑興産」のはなです。

 

スニーカーは大きく分けてアッパーとソールで成り立っています。

そのアッパーやソールには見える部位と見えない部位があり、それぞれの役割を持っていることをご存知でしょうか。

 

今回はそんなスニーカーの構造について、部位の名称や役割について詳しくご紹介していきます。

スニーカーの基本構造はアッパーとソール!その役割とは

スニーカーの構造は表面のアッパーと底部分のソールに分かれており、アッパーはソール以外の足の甲を覆っている部分のことを指します。

 

アッパーは靴の顔といえる印象を決める部分で、足全体を保護する役目です。

素材には通気性、除湿性、防水性が重要となります。

 

足を覆うアッパー本体は、先芯(トゥガード)、カウンター、ライニング、スポンジ、ハトメ(靴紐の穴)、中底などの部位で出来ています。

 

見える部分では、アッパー表面やハトメ、靴紐は素材の違いやデザインで高級な雰囲気になったり、カジュアルになったりと見た目を左右します。

 

一方ソール部分は、地面に接地しているアウトソール、アッパーとアウトソールの間のミッドソール、靴の中に入れるインソールの3種類。

こちらも足裏を保護しながら、地面を踏み込む際に滑りにくくしたり、前へ進む力を強化したりするなどの役目があります。

そのためクッション力・グリップ力が重要で、多量の汗が染み込む部分でもあるため吸湿性や防臭性も大事な部分です。

 

この2つ中でもいくつもの部位に分かれているため、冒頭の分解図も参考にしながら次で見ていきましょう!

 

スニーカーのアッパーの構造をご紹介

アッパー表面の素材についてと、見えない部分に使われている素材にはどんなものがあるのか、どんな役割なのかも詳しく説明します。

 

 

アッパー(表面)

足を覆うアッパー表面の材料には色々な種類の素材が使われます。

 

天然革、人工皮革、化繊メッシュ材、キャンパス、TPUフイルムなど用途やデザインによって使い分けることが多いようです。

複数の素材を組み合わせてデザイン性を出したり、強度を出したりします。

 

素材は履き心地を大きく左右します。

足はむくんだりして体積が変わるので、ある程度の伸縮性が必要です。

カチカチで履いていて足が動かないような材料はNG。

 

また、お年寄りや子供向けの靴には重い素材は向いていません。

 

ライニング

アッパーの裏側の部分をライニングと呼びます。

日本語だと裏地のことです。

 

足に直接当たる場所なので、その素材にはタッチ感(さわり心地)の良さや、すり切れにくさが求められます。

靴下がライニングの色に染まらないように、色落ちがしにくいことも重要なポイントになります。

 

スニーカーではメッシュやコットンなど繊維が使われることが多いですが、競技用では繊維よりも摩耗に強い人工皮革が使われることもあります。

 

 

先芯とカウンター

だいたいのスニーカーには、つま先を守り靴の形状を保持する役目の「先芯」と、靴の保形や歩きやすさをサポートする「カウンター」が入っています。

カウンターには歩いたときの踵のぐらつきや足首のひねりを予防する役目もあります。

 

素材は熱で形状を変えることが出来る、熱可塑性樹脂が使われることがほとんど。

素材の厚みや硬さが履き心地を左右する、外から見えないけれどとても重要な役割を持った部位です。

 

最近は踵を潰して履くタイプやズボッと履くタイプのスニーカーがありますが、このようなスニーカーにはカウンターが入っていません。

 

 

中底

アッパーとソールを付けるために必要なのが中底。

アッパーの底の部分に縫い付けたり、貼り付けたりする部位です。

足の曲がりに影響する、見えないけれど重要な部位です。

 

中底の裏にシャンクと呼ばれるアーチサポート機能を発揮する素材を付けることもあります。

シャンクは足指の曲がりをサポートして、前に進む力を補助します。

シャンクがついていると歩き疲れが軽くなる効果があります。

 

スポンジ

コンバースのようにスポンジが入っていないスニーカーもありますが、多くは履き心地や足サポートのために薄いスポンジがアッパー全体に、厚めのスポンジが踵周辺に入っています。

 

歩いた時に跳ね返るような高反発スポンジや、履いたときに沈み込むような低反発スポンジなど色々な種類があります。

 

 スニーカーのソールの色々な部位

 

先程もご紹介しましたがソールは3つの部位に分かれており、スニーカーによって色々な種類の素材が使われています。

 

 

アウトソール

地面と接地する部位がアウトソールです。

時にはアスファルトの道路を何時間も、時には山道をと過酷な使用環境に耐えられる耐久性が必要な部位です。

 

素材としてはラバー、EVAスポンジ、ウレタンスポンジ、TR(サーモラバー)など使われています。

軽量、耐摩耗性、デザイン性など、何を求めているのかの用途や目的によってそれぞれの素材の特性を活かした使い分けができます。

軽いEVAアウトソールで地面との接地する一部分だけにラバーを貼っているハイブリッドなものや、ラバーに凸凹の意匠を施して滑りを防止する仕様のものなども多いです。

また、アウトソールには金型を使って成形するものと、シート状のものを足形にカットしてミッドソールに貼り合わせるものがあります。

 

 

ミッドソール

アッパーとアウトソールの間の、クッションの役割をしている中間の部位がミッドソール。
素材にはEVAが使われていることがほとんどです。

 

箱根駅伝で多くの選手が履いていたNIKEのズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%の踵部分には、クッション性や衝撃吸収性の高い4cmほどの分厚いEVAが使われていました。

 

ミッドソールは膝や股関節などの足への衝撃を緩和する機能があり、厚み・硬さはスニーカーの履き心地を大きく左右します。

 

ミッドソールのアッパー側(上の部分)にシャンクを付けてソールでアーチサポート機能を出したり、反発性を出したりすることもできます。

 

インソール

靴の中に入れる中敷きが、インソールです。

 

クッション材にメッシュを貼っている仕様が多く、足裏で擦れるので摩耗に強い素材を使った方が良いでしょう。

 

鮮やかな色やデザイン、ロゴマークプリントなどブランドをアピールできる部位のため、多くのスニーカーブランドはインソールにこだわっています。

 

外反母趾など医療用インソールの種類もたくさんあり、パフォーマンスアシスト設計のインソールもアスリートに人気です。

 

 スニーカーの構造は色んな素材の集合体!

異素材を立体に組み合わせてできているのが、靴・スニーカーです。

スニーカーの構造は大きく分けて、表面のアッパーと底部分のソールの2つ。

 

アッパー本体は先芯(トゥガード)、カウンター、ライニング、スポンジ、ハトメ(靴紐の穴)、中底などの部位で出来ており、ソール部分はアウトソール・ミッドソール・インソールの3種類で出来ています。

間違えた組み合わせでは機能が発揮できなかったり、逆にマイナス面が出てしまったりすることがあり、各部位ごとのこだわりは重要です。

 

靴のOEM商社である岡畑興産では、真面目に靴をつくっている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。

 

靴に関するさまざまな知識を発信していますので、ぜひご参考くださいね!

 

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