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2021.04.22

リサイクルスニーカーとは?その種類や特徴、最新のものまでご紹介!

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こんにちは、靴のOEM商社「岡畑興産」のはなです。

近年、SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」)により、ますます関心を高めている環境への配慮。

我々が生業としている靴業界でも、環境への配慮は常々問題視されてきました。

 

世界では毎年ランニングシューズが10億足生産され、英国だけでも推定で300万足が年間でゴミになるそうです。

靴全体で考えると、世界で年間250億以上の靴が販売されているという情報も。

 

その中から廃棄にまわった靴は不燃ゴミとして埋め立てることが主流で、英国ランニングシューズの情報を元に考えると、かなりの量が埋め立て処理されていることが想像できます。

 

今回はそんな環境に配慮した「リサイクルスニーカー」について、知識を深めていきましょう。

リサイクルスニーカーってどんなもの?

 

靴業界では環境への配慮としてリサイクル素材を使用するということは以前から行われてきました。

 

弊社で販売代理店をさせていただいている帝人コードレ(株)の人工皮革では、100%リサイクルペットボトルから作られた不織布を使用している品番もあり、国内外問わず多くのブランドに使用していただいてます。

 

近年で高まったサステナブル・ECOへの関心もあり、世界で多くのブランドが取り組みを加速しています。

 

その各ブランドのサステナブル・ECOに対する取り組みとして「リサイクルランニングシューズ・リサイクルスニーカー」と呼ばれるモデルが近年増えてきています。

 

このリサイクルという部分についてですが、大きく分けて2種類があります。

 

1つはリサイクルされた素材を使用しているシューズ。

人工皮革の例もそうですが、例えばソールに使用しているラバーのうち、25%がリサイクルラバーを使用するなどがそれにあたります。

 

もう1つが単一素材で作成されたシューズ。

これのどこがリサイクルかというと、単一素材ゆえに靴を回収すればまた原料に戻して素材を作製でき、その素材を使用して靴にできるというサイクルが可能な点です。

 

素材それぞれはリサイクル出来る場合があるのですが、靴になってしまうと様々な素材が組み合わさってしまうので、処分するしかなくなってしまいます。

そんな課題をクリアした、エコなシューズといえます。

 

 

最新のリサイクルスニーカーをご紹介!それぞれの特徴や魅力

 

先ほどご紹介した2種類のリサイクル方法を用いた、代表的なスニーカーの例をいくつかご紹介します。

 

まず初めに2020年にアディダスから発売された「クリーンクラシックス」シリーズ。

スタンスミスやスーパースターなど、皆様ご存じのスニーカーにリサイクル素材を使用しています。

 

アッパーの70%にリサイクル素材を使用し、ソールにはリサイクルラバーを10%使用。

クリーンクラシックスシリーズ

 

アディダスはその他にも海洋プラスチックを使用したモデルなどもあり、サステナブルな靴作りに積極的に取り組んでいるブランドの一つです。

 

海洋のプラスチック廃棄物から作られた繊維や糸をアッパー材料に使ったADIDAS

 

 

もう1つはスイス発のランニングシューズブランドOnの新作「Cyclon」。

なんと素材の100%がトウゴマから出来ており、単一素材なのでもちろんリサイクルも可能です。

 

面白い点はこれを靴として店頭販売するのでは無く、サブスクリプションサービスにしたところ。

ユーザーの所有物とせずに、今まで履いていた靴を返却すると新しい靴が届くという廃棄させないサイクルを用意しています。

回収した靴はリサイクルしてまた靴にし、これを繰り返すことでバージン素材の使用と廃棄物の削減もできるという仕組みを構築しています。

 

この取り組みが評価され、ISPOでプロダクトオブザイヤー&サステナビリティ功労賞を受賞。

2021年秋からサービス開始予定で個人的にはかなり楽しみです。

Cyclon

 

エコなだけでなく面白い取り組みも!今後も注目なリサイクルスニーカー

リサイクルされた素材を使用しているもの、単一素材で作成されたリサイクル可能なものなど、環境に配慮したリサイクルスニーカー。

 

海洋プラスチックやトウゴマなどを素材に使用していたり、履いていた靴を返却すると新しい靴が届くというサブスクリプション式にされていたり、近年のリサイクルスニーカーの動きには大変注目が集まっています。

 

今回紹介したブランド以外でも様々な取り組みがされていますし、今後各ブランドの動きが加速していくことも予測できるでしょう。

 

その中で今後どんな面白い素材、アイデアが出せるのか、弊社の腕の見せ所でもあります!
ぜひ、楽しみにしていてください。

 

OEM商社である 岡畑興産では、真面目に靴をつくっている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。
このほかにも靴に関するさまざまな知識を発信していますので、ご参考くださいね!

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