OKAHATA PEOPLE
2025.03.22
社長の○○
24年事業報告書(Confronting the Brutal Facts)
- #社長が書いた
目次
“Confronting the Brutal Facts”
ジム・コリンズのボルダー経営塾は朝8:00キッカリ「おはようございます、皆さんが向き合っている残酷な現実(Brutal Facts)トップ5を今すぐ書き出してください」で容赦なく全力スタートする、らしい。目を逸らしたくなるような、厳しい現実に向き合う規律を持つ会社だけがGoodからGreatに飛躍すると説く、ジム・コリンズらしいガチ・エピソード。(引用:「Good to Great」Jim Collins)
“水を運ぶ人” の発展系、“Glue Guy”
成果を出し続ける組織には、Glue=糊の役を担うリーダーや水を運ぶ人がいる。オシム監督が好んで使った“Water Carrier”のオリジナルは、デシャン(現サッカーフランス代表監督)というのは余談ですが、“水を運ぶ人”をさらにリーダーシップに寄せた言葉が、“Glue Guy(繋ぎ、成果を出す人)”。
Glue Guyには、“利他なハードワーク”に加え、俯瞰した危機察知+対応力(引き出しの多さ)が必要とされ、チームを繋ぎ留めるのに最も大事なのは、スポットライトの当たらない場所、練習場、ロッカールームでも、日々、目配りとハードワークを怠らず、反省と学習を反復できる規律。たとえ1点も取らずとも、チームをglueできる、静かな“内向的”リーダー。(引用:Glue GuyとWater Carrier については「Captain Class」Sam Walkerをご参照ください)
バケツの穴を塞ぐ人たち(ときに喜んで)
2024年も、バケツから“水がじゃじゃ漏れ”という残酷な現実を(誰よりも早く)察知しては、(誰よりも早く)その穴を塞ぎ続ける1年でした。例年と違うのは、国境を越え、弊社のGlue Peopleであるリーダーたちが自ずと塞ぎに動き出してくれたこと。もうひとつの違いは、バケツ総容量(=任せていただくお仕事)が国境を越えて圧倒的に増えたこと。
海外に人を送り(情報と商売の)流れを変えることができました。開発案件を増やすことができたのは、2022年ポートランド、23年上海、24年ソウルへと次々に送り出した海外駐在員たちが“情報と商売”の流れをこちらに向けてくれた結果です。中堅若手の駐在員が海外社員をglueして新しい商売を獲得し、その穴をリーダー達が喜んで塞ぎに飛び回る、海外駐在員から始まった“弾み車”が回り始めました。25年は、インド駐在、海外拠点から日本への逆駐在、アメリカ増員など、この新しい弾み車をさらに加速させる予定です。
Brutal Brutal Facts :見事に横ばい
“人と組織のフィット”作りも、坂出と米本が後述する事業展開も、攻めて攻めてやり切ったつもりですが、数字を見ると、23年と24年は、社員数的にも、損益計算書的にも、横ばいでした。これだけやって横ばいというBrutal Facts。
Brutal Factsの出発点は、僕らは、常に弱小後発であるという現実。今までにないポテンシャルの高い商材は揃いましたが、結果が出るまで数年かかるのもBrutal Facts。2025年も、攻めて攻めて攻めてやり切ります。
〔2024年の業績ハイライト〕
単体:128億円/3.5億円(売上/経常利益)、粗利10億円
グループ:280億円/9億円(売上/経常利益)、粗利27億円
<原点:2016年>
単体:79億円/1.7億円(売上/経常利益)、粗利6.5億円
グループ:211億円/3.5億円(売上/経常利益)、粗利17億円
コンテンツのこと
2024年、皆で書きまくったブログは総数115本。3日に1本。有効問い合わせ数は、200件弱。2日に1件。Okahata News Letter(ONL)やブログをきっかけにお声かけ、ビジネスに繋がるケースも格段に増えました。採用を意識して書いている“熱い人々ブログ”は、アクセス当たりの滞在時間が4分弱。しっかり読んでいただけているからこそ、弊社にフィットした人財が集まり始めたと考えます。
コンテンツ概要:
・ホームページ
・靴:くつナビ(ブログ)+靴こだわりを形に(靴受託専門ページ)
・化学品:どこ展(オンライン展示会)+興産ブログ+ちょこ展(メール便)
・熱い人々(企業文化と採用ブログ)
・X & YouTube チャンネル
・Gazette(社内報:社員記事+編集後記)
・Okahata News Letter(社外報)
2024 年お届けした Okahata News Letter(監修・編集:岡畑典裕):
ONL35:12月:(新年号)人財育成しません宣言
ONL36:05月:今しか言えない父のこと、“滑らせる”離型剤
ONL37:07月:今しか言えない Part2、ややこしい靴とソウルフード
ONL38:10月:全員熱人、キングダムと隗より始めよ、浚渫から土木へ
ONL39:12月:シン・本社、4 タイプ解説と泣いて馬謖を斬る
最後に
2024年は、多くの取引先様に新しいお仕事を任せていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。業績は横ばいながら、皆様のおかげで伸び代しかない会社になりました。2025年、期待を数字に伸び代を見える形に変えるため、引き続き厳しい現実に向き合い続けます。
昨年は、(Bを捨て、Aを選ぶ)トレードオフの話を書きました。実は、本当に狙っているのは、AもBを欲しければ、さっさとAをやり、Bも終わらせる。誰よりも早く先へ、次へ、答えに近づける会社作りです。
研究開発も生産設備もない、非上場オーナー系専門商社ですので中期計画はありません。だからこそ活かせるアジリティーを使い倒し、次世代に「仕事は面白い」という希望(のかけら)を見せ続けられる会社、数字は狙わず的を射抜ける会社を目指します。
万博やご出張で大阪にお越しの際は、弊社シン・本社にもぜひお立ち寄りください。シン・本社でしかできない議論とアイデア、希望のかけらをお見せできるかもしれません。2025年、大阪島之内から、世界のイノベーションに食らいつく、岡畑興産グループを引き続きよろしくお願いします。
2025年1月
代表取締役社長 岡畑 典裕
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