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岡畑の熱い人々

OKAHATA PEOPLE

2024.01.12

社長の○○

人財育成しません宣言

年の始まりは(威勢いい営業話より)、しっとり、人のことを

人財育成という言葉に足りないもの

人の育成というと、人のできる/できないに終始しがち。

できてない=がんばってない
→“じゃ、頑張れ”、的単純な精神論の成れの果てが、あいつは“伸び悩んでる”みたいな失礼な表現となる。(「ポテンシャルを活かしきれてなくてゴメン」なケースだってあるのに)

たとえ本人が期待通り出来なかったとしても、そもそも期待値がおかしいかもしれない。商社は全員飛び込み営業やるぞ(得意じゃない人もいるよね)とか、ゴールキーパーしかやったことない選手にフォワードで点取れって言ってるとか笑。

“じゃ、頑張れ”の対象は、人だけじゃない。期待値を設定している側=組織も頑張れ/変われ。人財育成という言葉には、後者(組織も頑張れ/変われ)がだいぶ足リない。

2024年、岡畑興産は、人財育成せずに

(人と組織)のフィットを良くします

“伸び悩む”ではなく、(人と組織)のフィットが、なんだか悪い。“若手育成”ではなく、若手と組織のフィットを皆でよくする。

ゴールキーパーに戻すのか、「フォワードの方が実は向いてるぞ」と説得するのか。課題は、双方のスキルかセンスか相性か、はたまた、ただの飲み過ぎ/不摂生か(じゃ、早く寝なさい笑)。お客さまとの相性、ビジネス環境、家庭の事情、コミュニケーションの癖、エトセトラエトセトラ。フィットの悪い要因は無数にある。

人だけを追い詰めず、チーム、お客さま案件等等、フィットしていない原因を因数分解、小さい箱に分けちゃおう。人も、組織も、皆で具体ズレ補正。(放置するな。変数を変えなきゃ、結果は変わらないゾ)。

それが、岡畑興産らしい“育成”論、いや、(人と組織)のフィット論。

たんぽぽと蘭

子育ての世界では、割と有名な話。たんぽぽは、どこでも育つ。蘭はとにかく手がかかる。花の咲く場所、育て方は、花それぞれ。タンポポに手間かけまくり、 蘭を放置しておいて「結果が出ない」と悩んでませんか?

花それぞれの特性に合わせた育て方で、数年後に素晴らしいお庭に仕上げるのが庭師の仕事。主役級の花、日陰でそっと美しく咲く花、いろんな花をバランスよく。これが、(花と庭)のフィットをよくする“庭師”。

先月のPIXAR本には、迷える子羊をそっと集団に戻す“羊飼い”、というリーダー像も紹介されています。フィット改善を、そっと後ろから。

10歳児の親、社長のひとりごと

授業参観日、子供たちには、“社交的で快活”な同級生に負けず、さっと手を挙け立派な発言を、な~んていう、狭い価値観(と淡い期待)を押し付けたい気持ちをグッと堪えて、この子達にしかない輝きを見つけ出すのが親の役目だぞ、と日々自分に言い聞かせ中。

水をあげときゃ育つ。“エースで四番”求む。雑な前提。

よくよく考えてみると、学校も企業も所謂“育成”システムというのは、たんぽぽも蘭も一緒くたに、水をあげれば、なんでも育つ。(しかも、ひまわりに)という、かなり雑な前提の上で動いています。「自分の個性が理解されてない」と叫びながら、平気で人の個性を否定し、「十人十色」と理解しながら、人には“エースで四番”を求めちゃう。

そもそもその花の特徴は?

人間の(自己中な)脳は、自分の見えるもの/見たいものしか見ない。結果、今いる人を今必要な役割にそのまま当てがって、後は運任せ。結果うまくいかなくて、これやれこれやれ、つてマイクロマネジメントに走る。

そもそもその花の特徴は?どうやれば育つんだつけ?

(花とお庭の)フィット論


花、人の個性の数は無限大(だから人生は面白い)

花のことは余り知りませんが、人のタイプ(個性/特技)はいくらでも挙げられます。例えば、
創造力の人、合理的な人、散らかす人/整える人、アイデア出す人、手を動かしたい人、水を運ぶ人、器用な人/不器用な人、原理原則から外れない人、自由にやりたい人、ルーティン(や指示)を精緻にこなす人、即断即決の人、ぽんぽんアイデアが出る人、ゆっくり考えたい人、人に会いたい人/ひとりが好きな人、マイペースな人/配慮の人、充電が必要な人/必要じゃない人、攻める人/守る人、資料作りがピカイチな人、書ける人書けないけど喋れる人、書けて喋れる人。愚痴る人/愚痴らない人、コップに半分も水がある人/半分しか水がない人、何やっても嫌われない人、40点で動ける人/100点じゃなきゃ動かない人、じっと戦略(絵地図)を考えまくる人。O→1の人/1→10の人/10→100の人、天然な人/意図的な人、具体の人/抽象の人。地上戦の人/空中戦の人。書いていくと面白くなってきて、止まらない笑。

脇道:ストロングスタイル経営

“全員を会社の色に染めてやるぜ”、っていうストロング スタイルの会社もある。適材適所やフィットで悩む時間があれば、みんなで飛び込み営業だ、みたいな。それはそれで、強い。

岡畑興産はその逆、人の得意を活かしまくる=適財適所とフィットに悩みまくる会社。“ タフ・チョイス”っていうとカッコイイのですが、面白いビジネスと人が集まる会社を目指すなら、フィットに悩みまくるのは、必然の道。(そう「組織は戦略に従う」のです)

箱側の話(役割/組織):

大事なのは、この多様すぎる(笑)個性を入れる、小さい箱(役割)をたくさん用意すること。開発営業に必要な小さな箱だけを挙げていっても、
地図を描く役、(40点の)仮説で当たりをつける役、人に会いまくって(70点まで)練り上ける役、巻き込み係、気づき与え役、サプライヤー側をまとめる担当、援護射撃役(コンテンツ)、横展開テンプレートを作る役、横展開しまくる役、交通整理役、そろそろ帰ってきなさいっていう役。

入れる箱(役割)が沢山あることを分かっていれば、誰に何をやってもらうか、組み合わせだって無限大。

理想は、勝手に動き出しちゃう(勝手に咲いちゃう場所/ 役割を見つけること。理想はなかなか難しくとも、明らかに(人と組織)がフィットしてないよね、という組み合わせ=組織的凡ミスを減らせます。

例えば、“整えるタイプ”に“飛び込み営業役”を任せたり、自由に動いて結果を出す営業をグリグリに管理、管理されたい人を自由にしたり、組織的凡ミス(アンフォースド・エラー)は思ってるより多い。

みんなの個性が輝く場所をと思えども、お客さまや組織のためには自分の個性を抑えないといけないこともままある。自分の咲く場所タイミングを決めるのは、最終的にはお客さま。そういう役割分担を、皆で分かって演じられるのが、お客さまのために、(人と組織)のフィットが良いということ。

言いたいのは、(人と組織)のフィットは大変だけど、選択肢( 組み合わせ)は思ってるよりも多いゾ。今のフィット(見えているごと)だけがベストだってことはないゾ、ということ。

箱がないなら、作ってしまえ。人に合わせた戦略も。


岡畑興産では、ひとりの社員を活かす為に、新しい役割や研修を作ったりもします。箱がないなら、作ってしまえ。

「組織は戦略に従う(Strategy and Structure)」も正しければ、「First Who, Then What(まず人。次にやることを決める)」だって正しい。

フィットするまで時間もかかる。動き出すまでの時間は人によってそれぞれ違うし、ひとりじゃダメなら、サポート付けて。後押し後押し後押しを。

人それぞれのウォームアップ時間

「人生の秘訣は、適正な明かりのなかに自分を置くこと」とは、スーザン・ケインの言葉。

個性の違いとは、人によって適正なウォームアップ時間と“明かり”が違うということ。ウォームアップに時間がかかる人もいれば、いきなり全速力で走れる人もいる。大器晩成か、若い時からどんどん頭角を表すタイプか。大舞台のスポットライトで輝く人もいれば、バーカウンターの灯りがちょうどいい人もいる。

みんな違ってみんな良い、お客さまの役に立てていればね。(商売だもの。だから、“エースで四番”が重宝される。でも、それだけじゃないぜっていうことを、ずっと書いてきたつもり)

組織も変わる。人も変わる。新しい仲間絶賛大募集中。

岡畑興産にもいろんなタイプがいて、道半ばながら、それぞれに活きて活かされている(僕も活かされている)。もちろん、エースで四番もいる(残念ながら、僕じゃないけど笑)。ちょっと誇らしいのは、うちのエースで四番たちは、“水も運ぶ”し、現状に甘んじず、進化し続けてること。

組織だって必死に変わる。人だって変わっていける。

2023年、岡畑興産には6名の仲間が入社(この2年で11名増の現在50名)。
2024年、魅力的なお庭(笑)を目指して、まだまだ新しい仲間、キャリア採用も大募集中。(人と組織)のフィットよく進化し続ける、岡畑興産をよろしくお願いします。

影響を受けた超オススメ参考図書、厳選2冊
「会社という迷宮」石井光太郎 ダイヤモンド社
(“育てるべきは、人ではなく、会社と人材の関係”と教えてくれた本、楠木建さん推薦本)

「内向型人間のすごい力」スーザン・ケイン 講談社
(ツミキ検討の頃からの“参考書”)

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