コロナ禍でも、蜜を避けて屋外で楽しめるスポーツとして若い人、家族連れにも注目されたことで、これを機にゴルフを始めた人、ゴルフを再開した人が国内だけで10数万人いるとも言われています。
少し前までは、ルールやエチケットが厳しいために敷居が高いと、若い人や女性のゴルフ離れが騒がれておりましたが、近年の ”ゴルフをよりわかりやすく、身近な物にする” ためのルール改正や、ゴルフ場の接触機会を減らすコロナ感染防止対策によって、初心者でも親しみやすく、安心してプレーができる環境が少しずつに整ってきています。
ただ、変わらないのは、ゴルフというスポーツは道具が多く、靴も色々な種類があり、何から揃えれば、何を買えばいいのか迷うところかと思います。
ゴルフ用品は他のスポーツと比較して、値段もそれなりに高く、失敗したくないですし、まずは情報を集めが重要ですね。
今回は、そんなお悩みを抱えている人や、最近ゴルフを始めた、という方々のために、改めてゴルフシューズについて、私なりの選び方を2回に分けてお話させて頂きます。
玄人の方でも、読んで頂くことで次回の靴選びへの一助になる?かもしれませんのでご一読頂ければ幸いです。
ゴルフスパイクの歴史
遡ること100年以上前の1914年、当時はメタルスパイクと呼ばれる金属の鋭い針のような鋲が付いた靴しかありませんでした。その時代に全米オープンという大会で優勝した、ウォルター・へーゲンという選手が履いていたことで一気に普及していったそうです。
しかし、このメタルスパイクには歩くだけで至る所を傷つけてしまうという大きな欠点がありました。コースやグリーンはもちろん、乗用カートや、クラブハウスのカーペット、家具など。
この問題はゴルフ場にもプレーヤーにとってもかなり深刻だったため、メタルスパイク禁止の流れが急速に広がり、アメリカでは1997年には、メタルスパイク禁止のゴルフ場が2,000を越し、現在まで主流となっているソフトスパイクやスパイクレスに切り替わっていきました。(イギリスでは1970年後半には既にスパイクレスが主流になっていたようです)
日本では、1984年にはミズノ社から世界初のセラミックス素材で出来たスパイク”CBR”が発売され大きな話題となり、90年代前後にはスパイクレスのシューズが注目を浴びて、どんどん世に出てきたそうです。
ソールの選び方
ソフトスパイク
メタルスパイクの後継として生まれた、鋲が樹脂で出来たスパイクが付いたシューズ。
鋲は針に尖っているものではなく、爪のようになっており、スパイクが芝を掴んで、滑らないように設計されています。
カエルの手指はソフトスパイクに似ている”
このタイプは、完全にコースでのみ履くことを前提に作られているため、スニーカーの代わりに履くことはできないですし、練習場の打席も人工芝マットがほとんどなので、鋲の高さ分、足の高さも変わってしまうので、おすすめ出来ません。
スパイクシューズは価格が高い傾向にありますが、高いグリップ力を持ち、安定性は抜群、鋲はすり減っても交換可能なため、手入れさえきちんとすれば長く使うことが出来ます。
単なるゴルフ用の靴、というより、ゴルフ”ギア”感を感じたいという人、本格志向の人にはこちらがおすすめです。
スパイクレス
このタイプは文字通り、スパイク(鋲)のないゴルフシューズのこと。
スパイクの代わりにはラバーが使われており、ラバー素材や意匠を各社独自に工夫し、滑りにくいソールを開発しています。ソフトスパイクの方が全体的に軽く、スパイクの足への突き上げ感の心配がなく、1日ラウンドで長く履いても疲れにくいのが特徴です。
少し前までは、スパイクレスではグリップ力が物足りないという声が多く、初心者、エンジョイゴルファー向けという印象がありましたが、最近ではゴルフをするには申し分ない高グリップ性能、耐摩耗ゴムを使った靴も増えてきています。
ソフトスパイクシューズに遜色のない機能的なものも多くあります。
その証拠に、現在ではプロ選手が試合でスパイクレスを履いているのをよく見かけます。
(私もゴルフを始めた頃はソフトスパイク派でしたが、いまではすっかりスパイクレス派です、、下手くそですが、、、)
スパイクが付いていないので、普通のスニーカーデザインのタイプを選べば、家から練習場やホールに履いて行き、終わったらそのまま帰れる、という手軽さも魅力の一つですね。
すり減ってしまったらグリップ力が落ちてしまうけれど、ゴムのソールは貼り替えが出来ないという欠点はありますが、ソフトスパイクに比べて安価な傾向にありますので、新しいものに買い換えやすいのではないでしょうか?
機能性向上により、老若男女、カジュアル~本格ゴルファーまで、幅広い方々をカバー出来るのがスパイクレスゴルフシューズです。
実際、近年のシェア率もソフトスパイクに迫る勢いで、逆転する日もそう遠くはないかもしれません。
次回はゴルフシューズについて no.2 ~アッパーデザイン~ です。
お楽しみに~
(書いた人: 結婚ではゴルフ回数を減らさなかったけれど、長女誕生で少しゴルフを我慢した営業T)