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2023.09.28

リサイクルナイロンとは?環境に優しい理由や人気の商品もチェック!

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こんにちは、岡畑興産のこじろうです。
近年、エコな商品がどんどん増えており、リサイクル素材について気になっている方は多いと思います。
おしゃれなブランドでも、サステナブルを意識したラインがたくさん出ていますよね。
今回は以前くつナビでも取り上げたナイロンの中でも、リサイクルナイロンという分野にフォーカスしてご紹介していきます。
どういった部分が環境に優しいのか、実際にどんな商品があるのかなど、詳しくお伝えしていきましょう。

エコなイメージ

リサイクルナイロンとは?環境に優しい理由

まず、リサイクルナイロンを語る前にナイロンについて知る必要があります。

 

実は、このナイロンという呼び方は「別名」ということをご存じでしたか?

ナイロンは1935年にアメリカのデュポン社が開発した”ポリアミド(PA)”という材料につけられた商品名なのです。

 

そのため、製品のラベルなどに記載のある、リサイクル識別表示にはナイロンでなく、PAと表記されます(ただ、洋服などの組成表示にはナイロンと記されているのが一般的です)。

 

ナイロンという素材は、石油が原料です。

ナイロンは4大汎用プラスチックの中には含まれていませんが、色々な使い道があって生産量が多いため、大量消費・大量廃棄をすることで、焼却炉から温室効果ガスを大量に排出し、地球環境への悪影響が問題になっています。

 

しかし、超軽量で強度が高く、速乾性のある素材が求められる時、ナイロンは必要不可欠です。

 

そこで出てきたのが「リサイクルナイロン」です。

 

一度製品となったナイロンを回収して原料の状態にまで戻し、それをまた化学繊維の原料に使うというリサイクル方法で、今では様々なファッションアイテムに取り入れられています。

 

リサイクルナイロンの魅力は、リサイクルされていないナイロンに比べても機能的に遜色ないものができる、という点です。

 

リサイクルナイロンのなかで最も有名で、様々なブランドで用いられているのが、イタリアの糸メーカーAquafil社が開発した「ECONYL®」という商品です。

 

埋め立て地の廃棄プラスチックや、海洋プラスチックとして問題の漁網から作られた再生繊維であり、高品質でありながら何度も再生可能という特徴を持ちます。

 

リサイクルナイロンを使うことで二酸化炭素排出を大きく抑え、廃棄物を減らすことができ、海洋プラスチック問題の改善にもつながるのです。

 

ナイロンがリサイクルに適しているのはなぜ?

一口にリサイクルといっても、いくつか種類があり、代表的なのは以下の3つです。

 

・マテリアルリサイクル:ペットボトルを回収して新たなペットボトルとしてリサイクルするなど、物から物へと再利用するリサイクル方法

 

・サーマルリサイクル:廃棄物を焼却する際に発生する「熱エネルギー」を回収して、利用するリサイクル方法

 

・ケミカル・リサイクル:合成繊維を化学的に分解し、原料まで戻すリサイクル方法

 

リサイクルナイロンは、この中で「ケミカル・リサイクル」に当たります。

 

ナイロンを構成する成分は1種類のため、分解をして原料に戻す再構築が非常に簡単です。

また、もともとの原料が価値が高く高価なので、リサイクルして何度も使えると、商品の質が良い上にコストダウンも図れるメリットがあります。

 

そのため、ナイロンはリサイクルに適した素材といえるでしょう。

 

リサイクルナイロンを使っているブランド・商品もチェック

服と空気と糸が関係するエコのイメージ

 

現在では200を超えるファッションブランドがリサイクルナイロンを採用しているという話もありますが、その中でも代表的なものをいくつか紹介していきます。

 

パタゴニア

アウトドアブランドのパタゴニアは、2020年春夏シーズン以降の製品で使われたナイロンのうち、81%もリサイクル由来であることを発表しています。

 

同社のナイロン繊維の糸は、産業過程で排出されるものと、廃棄され埋め立て地行きとなる廃棄物から回収したものが半分ずつ使われています。

 

今後は素材の製造からでる二酸化炭素の排出量を削減する方法も探っていたり、常に環境問題に対する取り組みをしている企業です。

 

ステラマッカートニー

サステナブルファッションのリーディングブランドととも言えるステラマッカートニーも

バージンのナイロンをすでに2020年までには廃止すると宣言しています。

 

私たちもサステナ関連のブログを書くときに調べると必ずと言っていいほど出てくるブランドです。

こちらも上述の「ECONYL®」を使用しているブランドです。

 

プラダ

プラダは「ECONYL®」を使ったコレクション「Re-Nylon」を発表しています。

 

このプロジェクトを紹介することで、ファッション業界へのリサイクルナイロンの普及に貢献しているそうです。

使用する全てのナイロンをこの「ECONYL®」に変えるということも宣言しています。

 

これ以外にも数多くのブランド、企業がすでに使っているほど、リサイクルナイロンは浸透しています。

 

日本でも「無印良品」「土屋鞄」「YKK」など多くの企業が積極的に採用しているようです。

 

リサイクルナイロンの商品をぜひチェックしてみよう

ここまで、リサイクルナイロンについて紹介して参りましたがいかがでしたか?

 

リサイクルナイロンは一度製品となったナイロンを原料に戻し、それをまた再利用して作ったものです。

 

リサイクルされていないナイロンに比べても品質が高く、 パタゴニアなどのアウトドアブランドからプラダなどの高級ブランドまで、様々なブランドで用いられています。

 

二酸化炭素の排出を抑えることができるほか、海洋プラスチック問題の改善にもつながるため、注目されています。

 

ナイロン素材は私たちの生活に欠かせないといっていいほどの素材なので、これからも色んなものに使われるようになるはずです。

 

私たち消費者も物を選ぶ際のポイントの一つに、このリサイクルナイロンを入れておけば、サステナビリティへの貢献ができますので、ぜひ積極的に活用してみてください!

岡畑興産では、真面目に靴を作っている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。

 

靴や靴の素材、豆知識などさまざまな知識を発信しており、環境に優しい素材についても深堀りしてお話ししていますので、ぜひご参考くださいね!

 

※岡畑興産株式会社は、化学品事業靴受託事業が連携し、機能性素材の材料開発・用途開発を進めています。

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