海外情報

2025.08.20

2025年6月中国出張-前編

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こんにちは、岡畑興産の安西です。

いつの間にかしれっと今年の2月から入社していた新入社員です。

今回はそんな私が新人研修として中国の工場に訪問してきたので、その実録レポートの前半をお送りします。

後半は以前にくつナビでも紹介した台湾から日本駐在中のMaruがお届けしますので、

そちらもお楽しみに!

さて今回私からお届けするのはスポーツシューズとNO SEW加工工場の2工場になります。

早速一つ目の工場からご紹介させて頂きます。

スポーツシューズ生産工場

今回の出張の一番目的であったこの工場は裁断から縫製、試験まで行っている工場です。(今までいくつか工場を見てきましたが中でも大きい工場でした、、!)

今回は工場内をぐるっと製造工程をすべて見学させて頂いたので、その様子と靴の製造工程についてご説明します。

➀ パーツの製造(裁断・成型)

・アッパーの裁断

素材を型に合わせてカットします。

・補強の取り付け

ロゴ、反射板、補強部品を熱圧着や縫製で取り付けます。

・ソールの成型

ミッドソールやアウトソールは金型で圧縮・発泡させて作ります。

② 縫製・組み立て

・アッパーの縫製

アッパーの各パーツを縫い合わせて一体化させます。

 

・ラスティング(成型)

アッパーを足形(ラスト)に被せて靴の形を整える。

 

 

・ソールとの結合

アッパーとソールを接着剤や圧着(機械で圧力・熱を加える)で固定します。

 

③仕上げ

・クリーニング

余分な接着剤や汚れを取り除きます。

・インソールの挿入

中敷きを入れて履き心地を確認します。

・外観チェック

色むらや傷、形状の歪みなどを検査します。

④品質検査

・強度試験

引っ張りや・圧縮テストを行います。

・耐久性・滑り止め試験

アウトソールの摩擦やグリップ力を試験します。

・サイズ・重量の検査

企画に合っているか確認します。

NO SEW加工工場

こちらはTPUの圧着を行っている工場です。

こちらも工場を見学させて頂いたので製造工程に沿ってご説明します。

➀配置

・カッティング済みのTPUパーツを、接着位置に正確に配置

・必要に応じて位置決め用の型や治具を使用

②熱圧着(加熱+圧着)

・専用の熱圧着機(ホットプレス機)や真空プレス機を使用

・温度は100~160℃程度(素材により調整)

・時間は5~30秒前後

・熱と圧でTPUが柔らかくなり、生地と一体化

 

③冷却・固定

圧着後は冷却台や自然冷却で形状を安定させる

 

今回は中国のスポーツシューズの工場とNO SEWの加工工場に訪問させて頂きました。現地を直接訪問して製造者の顔も見ることができ、製造工程だけでなく現場の雰囲気も含めてとても勉強になりました。

これから靴を仕事にしていく中で、工場を知ると言うことがいかに重要か学びました。

材料メーカーやブランドももちろん重要ですが、やはり製造なくして靴は作れないなと改めて感じました。

今回は貴重な経験となりました。

ご対応頂いた靴工場の皆さんありがとうございました。

小さな出来事

中国は何年か前に上海に行ったことがあります。

今回は大都市と違って、中国のもう一つの側面をみることができました。

メニューにはわからない漢字綴りで書かれた料理の名前を目にして、何を頼んでいいかわからなかったです。

食事は新鮮みを感じました。中国滞在中で、なんといっても一番好きなのは牛肉の四川風辛子煮込みの「水煮牛」です。

写真越しで香りが嗅げないけど、「辛い、旨い、食感」の三層構造からなっているこの料理は、辛いものが好きな日本人にぜひおすすめしたいと思います。

 

それでは、後半のMaruへバトンタッチします!

この記事を書いた人

岡畑興産株式会社・靴受託事業部あんざい

シューズOEMと機能材料営業担当
入社1年目、まだまだ勉強中だからこそ分かりやすくて読みやすい記事を書くことをモットーに情報発信していきます。
ウエディングドレスデザイナーの経験を活かして、デザインに関するオシャレな発信もしていきます。

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