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土に還るスニーカーとは?その魅力や近年の商品をご紹介

こんにちは。岡畑興産のかげやまです。

 

国内外問わず靴の材料を販売している弊社ですが、ここ数年よく耳にするのがSustainable(サステナブル)というワード。

 

我々が生業としている靴業界でも、環境への配慮は常々問題視されてきました。

世界では毎年ランニングシューズが10億足生産され、英国だけでも推定で年間300万足が燃えないゴミになるそうです。

 

もしも、そんな履き終わったスニーカーが土に還ったら…?

 

そんなこんなで今回は「土に還るスニーカー」についてのお話です。

 

 

 

土に還るスニーカーとはどんなものか

一般的なスニーカーには、プラスチックやゴムが素材として使われています。

 

プラスチックやゴムは自然の力で分解することが難しく、海洋ごみの半分以上を占めているのはプラスチックです。

燃やして処分するにも、二酸化炭素を排出して地球を汚してしまいます。

 

分解されることなく、プラスチックが海の上をゆらゆらと永遠に漂っているのは、美しい地球とはいえないでしょう。

 

素材それぞれはリサイクルできる場合・分解できる場合がありますが、靴になると処分するしかなくなってしまいます。

 

このような問題がサステナブルで自然に優しいスニーカーの開発を難しくしているのですが、【もしも分解可能な素材のみを使用してスニーカーをつくったら?】をコンセプトに作られているのが生分解性の「土に還る」スニーカーです。

 

⽣分解性とは、物質が微⽣物によって分解される性質のこと。

スニーカーそのものがまるっと全て分解可能であり、微生物の力によって土に還ることができるのです。

 

 

 

 近年発売されている土に還るスニーカー

では、近年どんな土に還るスニーカーが登場しているかもご紹介していきましょう。

 

 

メゾン ミハラヤスヒロ【ジェネラルスケール】

(画像元:https://miharayasuhiro.jp/products/detail.php?product_id=1703&c=1

 

2021年4月に、メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)から発売された、新シューズラインである「ジェネラル スケール(General Scale)」。

 

なんと、驚くことにジェネラルスケールのスニーカーは構成する全てのパーツに⽣分解性の素材を採⽤しています。

 

アッパー素材には、スペインやポルトガルで⽣産されるGOTS(Global Organic Textile Standard= オーガニックテキスタイル世界基準)認証を得た、オーガニックコットンを使⽤しています。

オーガニックコットンは世界中の綿の⽣産量のわずか1%未満(2018〜2019年のレポートより)と⾔われており、大変希少なものです。

 

 

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アウトソールには、フランスで生産されるRELTEX社製のLACTAE HEVEA®の天然ゴムを使用しています。

 

パラゴムノキと呼ばれる、熱帯の栽培地で広く栽培が⾏われている樹⽊から、天然ゴムに必要な乳液を抽出。

1足分のソールに対して、20〜30本のパラゴムノキの乳液抽出を必要とするそうです。

(画像元:https://miharayasuhiro.jp/lp/gs_mat.php

 

メゾン ミハラヤスヒロは、すべてのパーツの素材、メーカーや工場、生産国をホームページ上で開示しています。

一足のスニーカーがどうやって作られているのかが明瞭に可視化されており、誰でもWEB上で確認することができます。

 

 

マカロニアン×ビオホテル【地球に還るスニーカー】

サスティナブルなホテルであるビオホテルジャパン(BIO HOTEL JAPAN)とスニーカーブランドのマカロニアン(maccheronian)とのコラボで作られた「地球に還るスニーカー」~Return to Mother Earth Model~。

 

ビオホテルは、2001年に発足した「ビオホテル協会(Die BIO HOTELS)」が定める厳しい基準をクリアした宿泊施設にだけ認められる認証基準。

 

オーガニックな食事やアメニティを提供し、再生可能エネルギーを活用するなど環境保護に積極的に取り組んでいるホテルで、欧州では7ヶ国約100軒、日本では3つの宿泊施設が認証されています。

 

製造したマカロニアンはルーマニアのシューズブランド。

元々ほとんどの工程を手作業で行っていましたが、「地球に還るスニーカー」では合成接着剤を使用せず、金属ハトメも使わずに土に還るスニーカーを作り上げました。

 

 

オルバ【ゴースト】

ニュージーランド発のスタートアップ企業「オルバ(Orba)」による、耐用年数が過ぎると完全に分解されるサーキュラー型の生分解性エコスニーカー。

 

アッパーには再生農法で栽培された亜麻、ケナフ、ラミー(苧麻)が使われていて、吸湿性抗バクテリア抗菌効果が期待できます。

 

ソールには天然ゴム、米のもみ殻、ココナッツオイルなど、93%以上の植物性素材を使用。

耐久性や快適性、パフォーマンス性を高めるために約4%の蜜蝋、2%以下の天然化合物とミネラルを配合しているそうです。

 

 

 

土に還るスニーカーで美しい地球を守ろう

サステナブルな開発の一環として「土に還るスニーカー」に焦点を当ててご紹介しました。

 

人間も含めて、全ての生命は、その寿命を全うした後にはやがて土に還り、そして様々な生命の栄養となります。

地球上ではこのプロセスを何十億年と循環して、繰り返し続けて今日まで活動を維持してきましたが、この地球規模のプロセスから外れてしまう生産活動が多くあることも事実です。

 

全てに分解可能素材を用いることは、まさに地球規模の循環活動のプロセスから外れないようにプロダクトを生産すること。

これが「土に還るスニーカー」のコンセプトです。

 

生分解性素材を使用したスニーカーは地球に優しいだけでなく、軽量でクッション性があり履きやすく、デザインもナチュラルでおしゃれなものが多いです。

ぜひ興味を持ったこの機会に、探してみてくださいね。

 

 

 

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※岡畑興産株式会社は、化学品事業靴受託事業が連携し、SDGsに貢献できる材料開発・用途開発を進めています。

 

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