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靴の豆知識

2022.11.24

かかとのすり減り方で歩き方や身体の問題がわかる!正しい歩き方とは?

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こんにちは、岡畑興産のこじろうです。

 

突然ですが、皆さんが普段慣れ親しんで履いている靴はありますか?

 

靴の1足をつぶれるまで履く、何足かをローテションしながら履くなど、靴の履き方は人それぞれですよね。

 

どんな靴であっても履き続けると靴底は削れて減っていきますが、実はすり減り方を見ると歩き方の癖や身体の問題が見えてくるんです。

 

今回は靴のかかとのすり減り方を見ることでわかることについて、解説していきたいと思います。

ぜひ参考にしてくださいね!

靴のかかとのすり減り方で歩き方の癖や身体の問題が見える!

靴のかかとがどうすり減っているかで、歩き方の特徴だけでなく、身体の不具合までが見えてきます。

よく見られるすり減り方とともに、ご紹介していきましょう。

 

 

①左右足のかかとの外側、爪先がすり減っている靴底

 

 

このようにすり減っている場合は、健康的に歩行できている証拠!

 

画像に近い感じで減っているようであれば、あなたの歩行は概ね正しいです。

 

踵の外側で着地して重心が前に移動し、最後に親指付けねでけり出す歩行になっていることでしょう。

 

ただし体重の増加や加齢などによるすり減り方の変化は常にあるため、偏りがあるかどうか定期的に靴底を見ることで健康チェックになります。

 

 

 

②踏みつけ部周辺が減っている靴底

 

 

アキレス腱が縮んでいる人に多いすり減り方です。

 

とくに踵が高いハイヒールを履く方に多く、繰り返し履くことでアキレス腱が縮んだまま硬くなり、重心が後ろ寄りになってしまいます。

 

さらに、体のバランスを取るため背中から前かがみになり、猫背気味の姿勢となってしまいがちです。

そのため、この靴底の減り方の方は猫背や腰痛持ちが多いといわれています。

 

 

 

③踵がすり減らず、爪先の内側のみ減っている靴底

 

 

歩行時に重心が前に偏っている状態と思われます。

 

これは普段ヒールを履く女性に多くみられます。

 

ヒールの高い靴は底面の設置面積が狭く、歩行時のバランスが取りにくいです。

バランスを取るため膝を曲げ、重心が前側にかかり、このようなすり減り方になります。

膝に負担がかかって結果膝を痛めることもあるため、注意が必要です。

 

また、姿勢を良くしようと背を伸ばすことで背中の筋肉が常に緊張状態になり、肩こりや腰痛の原因になるといわれています。

 

 

 

④踵から爪先にかけて、靴底の内側がすり減っている靴底

 

 

画像のイメージで靴底の内側がすり減る場合は、X脚または内股歩きの人に見られる傾向です。

歩く際に重心が内側にかかるため、このようにすり減ります。

 

この歩行をする方は、土踏まずのアーチがつぶれて偏平足になってしまう可能性があります。

さらには外反母趾、タコやウオノメ、巻き爪などにもつながるといわれています。

 

もしあなたの靴底がこのように減っているとしたら、そのときから歩き方を意識して直していきましょう。

 

 

 

⑤4番の靴底と逆に靴底の外側のみがすり減る靴底

 

 

外側に重心が掛かっているO脚または、がに股の方に多い靴底の減り方です。

 

正面を向く膝が外側に向いており、ふくらはぎの骨がねじれ、足首、膝、股関節、骨盤などに負担がかかりがちなため、膝痛や股関節痛などにつながるといわれています。

 

O脚は脚の外側の筋肉が発達するため、癖が付いたまま歩き続けると、さらにO脚度が進行するといわれています。

 

 

 

⑥左右の足ですり減る部位が違う靴底

 

 

すり減る部位は画像と違うとしても、左右の足ですり減る部位が違う靴底です。

この場合は左右の足の長さに違いがあったり、もしくは片足側に重心が寄っていたりする可能性があります。

 

生まれながらに左右の足の長さがかなり違う、片足の土踏まずアーチがつぶれて左右の足の差が出たなど考えられます。

 

この場合は片足側への負担が強く、膝や股関節に大きな負担がかかっている状態のため、早めの医師への相談をおすすめします。

 

 

 

靴底の減り方で歩行や足にまつわる問題が分かることが理解していただけたと思います。

靴底を見て、どれに該当するかチェックしてみましょう。

 

 

 

かかとのすり減りが少なくなる正しい歩き方や姿勢の改善方法

 

 

歩くことは日常と密接であり、改善することでより良い生活につながります。

 

まずは、靴が足に合っているかを確認しましょう。

オーバーサイズや小さいサイズを無理に履いているようであれば、やめてください。

適切な足に合ったサイズの靴を履くことが重要です。

 

家に姿見鏡がありましたら、その前で横向きに立ち、歩く姿勢をチェックしてみましょう。

背筋を伸ばし、頭から足までまっすぐになるのが正しい立ち方です。

 

猫背になっていたり、腰が反り返っていたら正しい歩行はできません。

 

歩行の際は膝から歩くのではなく、以下の流れのように、足の付け根から全身の筋肉を使うようにしましょう。

 

  1. 歩き出した足の踵から着地します
  2. 足裏全体を地面につけるように、体重を乗せていきます
  3. 足指を使って地面を踏みこんで蹴り出し、その反動で体が前に押し出されるように歩きます

 

自分の姿勢や歩き方を今一度見ることで、改善方向が分かります。

 

一般的な考え方として記載いたしましたが、体の状態は人それぞれです。

適切なアドバイスがほしい場合は、専門医へご相談くださいね。

 

 

 

正しく歩くための身体・姿勢の整え方

前章でご紹介した①以外の靴底の減り方をする方は、姿勢の改善や正しい歩行を身に付けることが重要です。

 

有効な手段としてストレッチやマッサージ、筋肉をつけるトレーニングを行うことをおすすめします。

 

 

X脚・内股気味の方の場合の身体・姿勢の整え方

X脚・内股気味の場合には、歩行時重心が内側に寄っていて、内ももの筋肉が硬くなっています。

 

X脚は生活習慣の影響が大きいため、デスクワークの方は座り方なども注意しましょう。

 

背筋を伸ばして座り、左右の足裏をぴったり合わせ、浮いている膝をできる範囲で地面に向かって下げます。

これを30秒程度キープして3セット程度、日々行うと効果的です。

 

スプリットスクワットや殿筋トレーニングもおすすめです。

 

スプリットスクワットは、足を肩幅分開いて直立し、片方の足を大きく前に突き出して、突き出した足に体重をかけていくスクワットです。

片足で10回程度、左右を入れ替えて1セットとし、2セット程度行いましょう。

 

殿筋トレーニングは、まず仰向けに寝て膝を曲げ、手は左右地面につけて肩から膝まで直線になるように腰を浮かせます。

これを30秒程度続け、2セット程度行います。

 

ストレッチを行うことである程度改善を期待できます。

 

 

O脚・がに股の方の場合の身体・姿勢の整え方

O脚・がに股は、お尻や脚の外側の筋肉が硬くなりやすいので、腿の外側やふくらはぎの外側を指で揉みほぐすと良いでしょう。

 

外側広筋ストレッチや中殿筋ストレッチもおすすめです。

 

外側広筋ストレッチは、まず地面に座って足をまっすぐに伸ばし、片膝を腿の付け根につくくらい曲げます。

そのまま上半身を後ろへ倒し、倒せる限界の位置まで来たら、骨盤を前に出すように体をひねって15秒程度キープ。

左右行うのを1セットとし、3セット程度行いましょう。

 

中殿筋ストレッチは、まず仰向けに寝て肩甲骨を床につけ、右膝を曲げます。

右膝の上に左手を置き、ゆっくりと左側に膝を倒して20秒キープ。

左右行うのを1セットとし、3セット程度行いましょう。

 

 

ハイヒールを履く方の場合の身体・姿勢の整え方

日常的にハイヒールを履く方には腸骨筋や、アキレス腱を伸ばすストレッチがおすすめ。

 

両膝を床につけ、背筋を伸ばした状態で右足を前に出して直角に曲げます。

その状態で右側へ体をひねり、30秒ほどキープしてください。

左右行うのを1セットとし、3セット程度行いましょう。

 

あわせてアキレス腱を伸ばすストレッチも行うと、より良いです。

 

 

かかとのすり減りをチェックして姿勢を正しい歩き方を

正しい歩き方でも、靴底は減ります。

靴は底材が減ることで地面をしっかり掴んでいるからです。

 

最初にご紹介した①の減り方の方でも、日々の生活習慣の影響で気が付かないうちに靴底のすり減り方が変わってしまう可能性も。

 

正しい姿勢を意識しつつ、筋力低下に気を付けながら正しい歩行で歩くことは重要ですが、なかなか大変でもあります。

定期的に靴底を見て自分の歩き方は問題ないかをチェックし、ご紹介した身体・姿勢の整え方も、ぜひ取り入れてみてください。

 

この機会に、自分の姿勢や歩き方を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

岡畑興産では、真面目に靴を作っている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。

靴や靴の素材、豆知識などさまざまな知識を発信していますので、こちらもぜひご参考ください!

 

※岡畑興産株式会社は、化学品事業靴受託事業が連携し、機能性素材の材料開発・用途開発を進めています。

 

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