コロナ禍に考えたこと…
コロナ禍にて皆様大変な苦労を公私ともに過ごされている日々と思います。コロナによって私たちの日常は変わりました。私たちはそれに順応し、日々の生活を営んでいます。毎日するマスクがいい例ですね。
その観点で私たちは本来気にしない靴底に、抗ウイルス機能を持たせる事を考え始めました。 前はそうじゃなかったけど、今はそのほうがいいよねって感じたんです。靴底は汚れるもの、何が付着しているかわかったもんじゃないです。私も小学生の頃、犬の糞を踏んだくちです。。。(今でもトラウマ)
話がそれましたが、コロナ渦中3月か4月ごろでしょうか、院内感染が靴底にウイルスが付着し媒介するケースで発生したというニュースを見ました。そんなニュースを見て靴なら自分たちで何かできないものかと思ったのです。
靴底に抗ウイルス機能を持たせることで、日々の生活への安心へつなげたいという思いが強くなり始めたのがきっかけ。
私たちは靴専門、靴は玄人でもウイルスは専門外、手探りで情報を収集し始めたのですが、最初はわからないことばかり。 でも弊社には心強い化学品部署があり色々なアドバイスを頂き進める事が出来たおかげで、情報を集め、協力者を見つける時間を短縮できました。
さて、抗ウイルスというのは、近年基準や試験方法が定まった製品化もまだまだ少ない分野です。 抗菌製品はわんさかあるけれど、抗ウイルス工業製品は少ないのが現状。 また、実はコロナ渦の影響で抗ウイルス試験機関では依頼から試験結果が出るまでなんと、半年から1年待ちなんです!! 私たちは比較的早く動いたこともあり、この10月に試験結果を確認できました。
抗ウイルスって具体的にどういうこと?って思いますよね。
工業製品における抗ウィルスとは
工業製品においての抗ウイルスとは…
抗ウイルス機能により表面のウイルスが減少します。ISO21702による試験方法においてはAntiviral activity value 2以上、Antiviral activity rate99%以上が抗ウイルス機能の基準ですが、私たちの結果はAntiviral activity value 2.66以上、Antiviral activity rate99.78%でした。わかりやすく解釈すると表面にウイルスが付着(現在)→24時間後99.78%ウイルスが減少したという事です。
今後は広くたくさんの靴に提案していきたい、医療や介護、もちろん普段の生活に安心を届けたいと思っていました。そんな矢先一緒に取り組んでくれた会社様がありました。医療靴を作っているマリアンヌ製靴さんです。同じ気持ちでいてくれました! 院内感染はそこで働く方も同じく危険な立場です。少しでも助けになればという思いは一緒でした。マリアンヌ製靴様の抗ウイルス機能があるナースシューズがこれから市場に出てくると思います。
これをきっかけに、安心安全を考えた抗ウイルス工業製品が増えることを期待して、引き続き私たちも取り組みを進めていきます。
※画像は参考シューズで、抗ウィルス機能はありません。抗ウィルスナースシューズは近々発売予定です。https://www.mariannu.co.jp/