こんにちは。岡畑興産のこじろうです。
皆さんは“サステナブル商品”と聞くと、どんな商品を思い浮かべますか?
現在サステナビリティに対する意識は全世界的に高まっており、それと共にサスティナブル商品への興味関心も高まっていますよね。
一方で「サステナブル商品は高い!」と感じ、実際に購入する際に少し躊躇してしまう・・・という方も少なくないと思います。
今回は、そんなサステナブル商品がなぜ高いのか? その理由と購入へと促す対策についてご紹介していきます。
目次
サステナブル商品の特徴とは?注目されている理由
サステナブルは英語の「sustainable」で、「持続可能な」「維持できる」という意味の形容詞です。
サステナブル商品とは、「持続可能な」社会を目指し、環境や社会・経済面に配慮したモノづくりをしている商品のことを指します。
例えば、環境に配慮したサステナブル商品には、以下のような特徴があります。
- 環境に負荷をかけない
- 食品ロスを削減する
- 産業廃棄物が出ない
- 環境負荷が少ない包材の使用
では、このサステナブル商品ですが、現在関心が高まっている理由は何なのでしょうか?
それは、世界で深刻化している温暖化や海洋・土壌汚染など、さまざまな環境問題に対し、地球に生きるあらゆる生物がこの先も安心して暮らせる世界であるために、環境問題の解決に努め、この先も「持続可能な」地球環境をつくっていく必要があるからです。
2015年に国連で策定された「SDGs(エスディジーズ)」は、この持続可能な社会を築くための国際社会共通の目標です。
SDGsの達成に向けた取り組みの広がりから、ここ数年特に「サステナブル」への関心が高まっています。
サステナブル商品は高いといわれている理由を解説!
注目の高まるサステナブル商品ですが、どうしても値段が高いイメージが強いですよね。では、なぜササスティナブル商品は高いのでしょうか?
少量生産だから
環境に配慮し、できる限り売れ残りを出さないようにするため、また、まだまだサステナブル商品の実売数が少ないことから、現段階では大量生産ができない状況です。
そのため、結果的に1個あたりのコストが高くなってしまうのです。
素材にこだわっているから
安価な商品に使われている素材は、人体や環境に負荷のある薬品を使って生産効率を高め、コスト削減をしているものもあります。
それに対し、サステナブル商品は人体にも環境にも配慮し、さまざまな基準をクリアした素材を使っているため、その分費用も高くなってしまいます。
製造過程での環境負荷が低いから
現在一般的に多く出回っている商品は、できるだけ時間・費用を抑えた製造方法を選んで生産されています。
一方、サステナブル商品は、多少コストが高くなっても輸送距離を短くするために、できるだけ近場で原料を手配したり、製造過程で水質汚染や温室効果ガス排出が少なくなるように工夫したりしながら生産されています。
時間も費用もかかることから、必然的に商品自体も高くなるのです。
サステナブル商品は売れない?その理由や対策もご紹介
サステナビリティに対する消費者の意識は高くなっている一方で、多くの研究で指摘されているのが、その意識の高さと実際の購買にはギャップがあるという点です。
そこには、単に価格が高いという理由だけではなく、消費者が購入までに至らない、以下のような理由があるようです。
①サステナブル商品=「安全」「マイルド」といったイメージが強く、機能性を求めるような商品では機能が劣るというイメージにつながっている点
② サステナブル商品は、オーガニックやグリーン、フェアトレードなどの専門用語がいくつもあり、それらを十分に理解していないことが購入の妨げになっている。
③サステナブル商品を購入する事で、環境問題や社会問題の解決にどれだけ貢献出来るのかが分からない。
この問題点を解決するには、まずサステナブル商品ということ以外に、しっかりと機能性をアピールすることが重要です。
また、サステナブル商品ということがわかりづらい点に関しては、売り場やWEBサイト上でわかりやすく伝える必要があります。
店頭ならPOP、WEBサイトならタイトルやキャプションで目立つように伝えたり、イベントを行ったりするのも一つでしょう。
さらにプラスで「例えばこの商品を○○個買うと、CO2排出をこれだけ減らせす」といった具体的な情報があると、消費者の貢献意識が高まり、実際の購入へと繋がりやすくなります。
サステナブル商品が高いことには理由がある!正しい価値判断を
昨今「サステナビリティ」は日本国内でも意識が高まり、商品選択のひとつの軸となってきています。
どうしても高いイメージのあるサステナブル商品ですが、これまでご紹介してきたように、高いのにはしっかりとした理由があります。
サステナブル商品が持つ本来の意図・目的を明確にし、一般消費者の方が正しい価値判断ができるようにしっかりと情報の提示をすると共に、環境・社会貢献意欲を高められる様な購買環境を整えることが大事なのではないでしょうか?
身近なものでいうと靴もサステナブルな素材に移りつつあります。
廃棄されたプラスチックを再利用した素材や、履き潰した後も土に還りやすい素材など、バリエーションも豊富に登場しています。
機能的な靴も多いので、ぜひこの機会に探してみてくださいね!
岡畑興産では、真面目に靴を作っている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。
靴や靴の素材、豆知識などさまざまな知識を発信していますので、こちらもぜひご参考ください。