こんにちは。岡畑興産の鈴木です。
“くつナビ“的 会社訪問企画が始動します。
記念すべき第1回目を飾るのは、東亞合成株式会社様!!
なぜアロンアルファの東亞合成? 岡畑興産との関係性は? なぜ、靴のくつナビなのか、、、
靴の修理のお役立ち情報も交えて対談形式でお伝えします。
当社と東亞合成さんの関係性は?
化学品専門商社である岡畑興産の機能化学品事業部と東亞合成(株)さんとのお付き合いには約50年に及ぶ歴史があります。
とても長く、深く、お付き合いしている関係性である事は間違いありません!
多様な化学原料を販売、購入、売買させて頂いている、当社にとってとても重要なお客さんであると同時にとても大切な仕入先という関係なのです。
潜入取材!!
くつナビの突撃隊長 鈴木が、東亞合成様へ潜入取材を実行致しました!
今回、取材にご対応頂いた方: 東亞合成(株) アロンアルフア事業部 コンシューマ部 中川 久実氏
現在では、基幹化学品事業、ポリマー・オリゴマー事業、接着材料事業、高機能材に分かれていて、合わせて従業員数2539人の会社です。
ところで、アロンアルフアという商品を知っていますか?
また、ポリマー・オリゴマー事業の製品である光硬化樹脂「アロニックス」は、液晶テレビやスマートフォンに使われていたりします。
私が所属している靴受託事業部では、靴ブランドさんの代わりとなって国内・国外で靴を製品化するお手伝いをしているのですが、そこで中川さんへ質問なのですが、アロンアルフアと靴の親和性は如何でしょうか?
アロンアルフアを用いれば通常の靴に使われているほとんどすべての材質を強固に接着することが可能です。
ただ、接着剤にはさまざまな種類があり、靴底に適していない接着剤を使うとまたはがれたり、はみ出して仕上がりが悪くなったりするため、材質や形状に合わせて適切な接着剤を選ぶ必要があります。
そこで今回は「靴用接着剤」について、接着剤の種類別の特徴と用途に合わせた選び方、おすすめ商品、接着方法、注意点などをご紹介します。
靴底のほとんどがゴムやEVAなどのアロンアルフアで接着可能な材質でできていますので、だいたいのものはくっつけることができるんです。
表面が凸凹していたり隙間が大きければ”EXTRAゼリー状”、平滑で密着していれば”タフパワー”を用いて接着していただければ修理可能です、状態や形状に合った種類を選ぶことが重要です。
かかとのすり減りは修理用のゴムを用いて簡単に補修することができます。通常スニーカーやゴム底の革靴は靴底の交換が難しく、一度すり減ってしまうと買い替えるしかないのですが、こまめに補修することで長く履き続けることができます。
補修の際に気を付けていただきたい点もご紹介しましょう。
①ブラシや布で接着面の汚れを落としてよく乾かしておく
②やすりなどで接着面を研磨する
③片面に接着剤を少量塗布する
④すぐに貼り合わせて接着剤が硬化するまでしっかり押さえる
特に、接着面の汚れをきれいに落とすという点がとても大事です。
泥汚れやほこりはきれいにしやすいのですが、古い接着剤をきれいにするのはとてもやっかいですが、古い接着剤が残っているとくっつく強度が出ませんので、やすりやスクレイパーなどで根気よく取り除いてください。
靴の材質として布や皮などのしみ込みやすいものが使われている場合は、アロンアルフアを使用するとしみ込んで発熱したり、固まってゴワゴワになり柔らかさが損なわれてしまう場合があります。 このような材質の靴の修理にはゴム系コンタクトセメントや変成シリコーン系弾性接着剤の使用をお勧めします。
ちょっと変わったアロンアルフアの使い方豆知識なのですが、靴紐の端にアロンアルフアを一滴たらしておくことによって、靴紐の端がほつれてくるのを防ぐことができるんですよ。
詳しくはアロンアルフアのホームページの靴周辺の補修に関する記事もご参考ください!
靴底がはがれたときの靴用接着剤の使い方は?選び方やおすすめ商品も紹介 | 瞬間接着剤はアロンアルフア[東亞合成株式会社] (aronalpha.com)
最近では、地球温暖化の影響もあって、夏シーズン サンダルの販売が伸びているようです。ファッショントレンドにも影響あるかもしれませんが、サンダルでのトラブルもとても多いと聞きます。特に、ビーチサンダルの鼻緒部分の抜けはとくに多いようなんです。
今回、接着材のプロ 中川さんのお話しを聞いて化学・靴・接着の親和性が高い事をより理解できました。靴のこれからのトレンドとして、ますます複雑なデザインを形にする事が求められてくると普段営業をしていて感じているところです。
本来、接着できないであろうユニークな形状をくっつけて形にしていく事が求められる上で、御社の技術・製品をもっと深く知り、知識を持って営業・開発をしていければと感じました。
今回、会社訪問(勉強会?)を通じて、会社、事業部、垣根を越えたイノベーティブな話し合いができる環境がある事を知ったのが一番の収穫でした!
今後も相談・雑談させて下さい! これからもよろしくお願い致します!
中川さん、有り難うございました!
岡畑興産では、真面目に靴を作っている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。
靴や靴の素材、豆知識などさまざまな知識を発信していますので、こちらもぜひご参考ください!