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岡畑の熱い人々

OKAHATA PEOPLE

2025.05.13

リアルトーク

私、失敗しないんで。8年目経理リーダーが、大企業より中小企業を選んだ理由

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社長から

社長になりたての頃に採用した、鬼才。(褒めている)
16年のズタボロ最終面接から順調に(笑)

ステップアップし、24年には最年少TL昇格とMVP(次点)受賞。成長というより、時間をかけて自分のポテンシャルの扱い方を覚えた、という感じなのかな。

入社当時は、才気あれど、どこか不安定で線が細かったのが、いつの間にか、太い幹に育ってた。

本人の頑張り+上司の安尾さんが丁寧に、社長から見えない場所で鍛えていたんですよね。

天才肌の完璧主義者のようで、とてもヒューマンな世話好き。
静かに熱く、失敗しない男の鼻につく(笑)インタビューをどうぞー。

 

 
<プロフィール>
Mr.Kawaguchi,Team Leader
岡畑興産株式会社
マネージメントサポート部門

入社年月日:2017年1月1日
趣味:勉強
特技:勉強

兵庫発ニュージーランド行き

藤原:こんにちは、初めまして。本日はよろしくお願いいたします。

Kawaguchi:こちらこそ、よろしくお願いいたします。

藤原:今回は「チームリーダーの頭の中シリーズ」と聞いていますが、チームリーダーなんですよね?

Kawaguchi:はい、させていただいています。(笑)

藤原:これまでと違い、若くて、びっくりしてるんですけど。

Kawaguchi:え、そんなにですか?今、34歳ですから、そんなに若くないかと思うのですが。。。

藤原:若く見えますよ。というか、34歳は羨ましいくらい若いです。

安尾:確かに、弊社のチームリーダーの中では最年少になります。

藤原:やっぱり!その若さでチームリーダーって、色々と興味があります。ご出身はどちらですか?

Kawaguchi:兵庫県の姫路市です。

藤原:姫路ですか?関西顔っぽく無いですね。(笑)

Kawaguchi:そうですか?そう言われるのは初めてかもしれないです。

藤原:大学が東京とかですか?

Kawaguchi:甲南です。兵庫県です。(笑)

藤原:ずっと兵庫ですか?関西な感じがしないんですよね。

Kawaguchi:でも、高校はニュージランドに留学していました。

藤原:それですね!(笑)

Kawaguchi:どれですか?(笑)

藤原:関西の雰囲気じゃなかったので、今、合点がいきました。ニュージーランドの留学はラグビーか何か?

Kawaguchi:いや、スポーツは全然やらないです。(笑)

藤原:全然、当たらないですねー。(笑)留学のきっかけは何かあったのですか?

Kawaguchi:小さい頃、両親によく海外旅行に連れて行ってもらっていまして、グアムかハワイか記憶が定かでないですけど、その現地の子供達とカタコト英語やジェスチャーでコミュニケーションをとっていたのがとても楽しかったのは鮮明に覚えているんです。

藤原:それで英語を話したいという願望が?

Kawaguchi:そうですね。もっと普通に会話がしたいというか、お互いのことをわかり合いたいと思っていたのが、ずっと心の奥にあったんです。それで、高校の時に留学しかないと思って、行かせてもらいました。

藤原:前回のインタビューは高貴でしたが、今回は富裕層ですね。(笑)

Kawaguchi:イヤイヤ、富裕層なんかじゃないですよー。(笑)ほんと、普通の家庭でした。 

藤原:普通の家庭は小さい子供を海外旅行に連れて行かないですよ。

Kawaguchi:んー、確かにそうですけど、普通なんですけどねー。

藤原:でも、子供ながらに、わかり合いたいっていうのも、すごいことですよね。小さい頃からコミュニケーションが好きだったんですか? 

Kawaguchi:そうですね、得意ではないかもしれないですけど、人と話すのは好きな方かもしれないです。

藤原:ニュージーランドはどこにいたのですか?

Kawaguchi:オークランド高校に3年間在学してました。

藤原:わー、それじゃ、帰国子女で英語はペラペラですね。

Kawaguchi:その時は、確かに普通に話してましたけど、今は“ぺ”くらいしか話せないです。(笑)使わないと忘れますからね。

藤原:また、ご謙遜を。10代に学んだ言葉はそんな簡単に忘れないですよ。

Kawaguchi:日常会話は問題ないですけど、ビジネス英語になると、やっぱり全然です。

藤原:高校の時にビジネス英語を使ってないから、当然ですよ。楽しかったでしょうねー、ニュージーランドの高校生活は。現地の人と会話する夢も叶いましたしね。

Kawaguchi:そうですよね、よく考えたら、叶ってますね。でも、夢が叶うというか、あの3年間は何事にも変え難い経験だったし、とにかく毎日が楽しかったです。本当に、行かせていただいた、親に感謝してもしきれません。

藤原:ほんと、そうだと思います。若い時に海外で生活するって、フワフワしたイメージがあるかもしれませんが、行ってる本人は結構大変で、何か掴んで、帰国してきますよね。芯がある人というか、自分を持ってるというか、そういうことを学ぶにも良いことだったんでしょうね。

Kawaguchi:そうですね、いい意味で、自分自身の考えの土台が出来たかもしれません。

熱し易く飽きやすいので帰国

藤原:そのまま海外の大学に行かずに兵庫に戻ってきたんですね。何か理由があったんですか?

Kawaguchi:そこは本当に悩みました。アメリカの大学で勉強しようかと考えて、色々調べてはいたのですが、私、結構、熱しやすく冷めやすい性格なんですよ。

藤原:そうなんですか?

Kawaguchi:かなり。(笑)心のどこかで「3年海外生活したし、英語も話せるようになったし」、みたいな気持ちがあったと思います。それで、日本の大学で経営の勉強をしてみたいと決めたんです。

藤原:経営?いきなり、飛びますね。というか、冷めやすいというより、飽きたんじゃないですか?(笑)

Kawaguchi:あー、それかもしれないですね。「熱しやすく冷めやすい」ではなく、「熱しやすく飽きやすい」が正しいですね。(笑)

藤原:あははは。(笑)で、甲南大学では経営を学んで?

Kawaguchi:そうです。経営学部です。

藤原:なぜ、経営に興味を持たれたのですか?

Kawaguchi:親がある事業経営していたので、それで、どんな感じなのか興味があったんだと思います。

藤原:やっぱり!富裕層決定だ!

Kawaguchi:言われると思いました。(笑)

藤原:ニュージーランドからの甲南大学はどうでしたか?遊んでばかりですか?(笑)

Kawaguchi:いや、それが結構、勉強したんですよ。

藤原:本当に?

簿記が人生を変える

Kawaguchi:こう見えて、勉強は好きなんです。学校で、いろんな授業を受けていたんですけど、どの教科も全く面白くなかったんですね。でも、簿記の授業だけは、唯一すごく楽しかったんです。簿記の授業は真剣に受けてました。

藤原:簿記って、あの簿記ですか?

Kawaguchi:そうです。あの簿記です。(笑)なぜか、ハマってしまって、簿記検定1級も取って、気が付いたら、3年で大学の卒業単位を全部取ってたんですよ。

藤原:ちょっと待ってください。えーっと、高校はニュージーランドで英語を学んで、帰国して、甲南で経営の勉強しようとしたら、簿記に興味を持って、1級まで取って、3年で卒業出来るまでの単位を全て取ったと?

Kawaguchi:そう言いました。(笑)

藤原:飛び級的なことですよね?

Kawaguchi:そうです、そうです。

藤原:1級って、何年生の時に取ったんですか?

Kawaguchi:1年生だったと思います。2年生の時には専門学校にも通ってましたから。

藤原:何の話をしてます?

安尾:大学の簿記の話ですね。(笑)

藤原:本当に?1年で1級?

安尾:そう、言ってましたね。(笑)

藤原:嘘だ―!

Kawaguchi:本当ですよ。

藤原:そんな事あります?英検の1級なら、まだ分かりますけど。

Kawaguchi:それが、出来ちゃうんですよねー、簿記は。

藤原:なんかイラッとしますね。(笑)

Kawaguchi:あははは。(笑)

藤原:で、2年の時の専門学校って、どういう事ですか?

簿記から公認会計士へ

Kawaguchi:簿記の1級も取ったので、次は公認会計士になりたくなって、大学と会計士の専門学校の両方に通ってたんですよ。

藤原:変態ですね。(笑)

Kawaguchi:二刀流と言ってください。(笑)

藤原:熱心にも程があるじゃないですか。ま、簿記―会計士―経営って、繋がりはありますけど、一回、整理しましょう。

Kawaguchi:是非、してください。(笑)

藤原:まず、どうして、唯一、簿記だけが楽しかったんですか?

Kawaguchi:経営学部って、色々な科目があるんですけど、経営なので、マーケティングって大切というか、結構、多目に勉強するんですね。でも、授業の中で一番楽しくなかったのが、マーケティングだったんですよ。

藤原:経営学ぶなら、一番、楽しい分野だと思いますけど、嫌いになった理由とかあるんですか?

Kawaguchi:授業で、マーケティング成功事例みたいなものを勉強していても、結局、後付けというか、その時の経済状況や競合、運、社会情勢みたいな要素も多くて、全然入ってこなかったんですよ。マーケティングって、結局、やることをやっても、うまくいかないこともあるワケでしょ?みたいに感じて、全然スッキリしなかったんです。

藤原:んー、後付けとは違うかもしれないけど、授業になると、そう感じたんですね。

Kawaguchi:すごく感じました。でも、“これをこうしたらこうなる”みたいにバチっと答えが決まるのは簿記とか会計だったんです。数字がピタッと合うのも気持ちが良いし、この科目を触ったら、こっちの科目がこう変わるなーとか、こうしたら、こうなるなーっていうのが、明快になる会計的なものはスッと入ってきたというか、理解出来たんです。

藤原:なるほど、そういう「1+1=2」みたいなクリアなところが“楽しくて、得意になった”と。

社長:人よりもスイスイ出来たり、覚えられるってことは、結局、何時間でも没頭出来て、それが「自分の得意」になるんですよ。弊社用語で言う「強みのカード」というやつです。その「自分の得意」が、学生時代、若くして見つかってるって、ほんと奇跡ですよ。

藤原:確かに、人によってはそういうことがなかなか見つからなくて、悩んでる人もいる中、“楽しくて&得意なこと”を若い時に見つけられる人って、成長も早いし、人生の幅が広がる感じがしますね。

Kawaguchi:そこまで深く考えてはいませんが、簿記というものに出会えて、人生の運を使い切るくらいラッキーだったと思います。

勉強は不思議に出来てしまう

藤原:そういう考えになるのも素晴らしいです。試験の時は相当、勉強したんでしょ?

Kawaguchi:いや、2、3日勉強をして、テスト受けたらいい点とってた感じでした。

藤原:そんなわけないないでしょ。

Kawaguchi:んー、出来ちゃうんですよねー。(笑)

藤原:それ、イラっとしますねー。(笑)あ、ということは、「飽き性」とか言ってましたけど、「三日坊主」でなくて、「三日簿記」ですね!(笑)

社長、安尾:あははは。(笑)

Kawaguchi:・・・。

藤原:すみません、つい“昭和”が出てしまいます。で、大学を卒業して、岡畑興産に入社されたんですか?

Kawaguchi:いや、大学院に行きました。

藤原:また勉強ですか?

Kawaguchi:ですね。簿記の専門学校で講師はしてましたけど、公認会計士の資格を取りたくて勉強をしてたんです。

藤原:え?講師もされてたんですか?

Kawaguchi:はい、アルバイト感覚というか、自分自身の簿記力のプラスにもなりますし、自分の弱い分野を埋めれますので、一石二鳥な感じでした。

藤原:講師しながら勉強して、一石二鳥ですか。(笑)若い時に既に、レベルが高いところで物事を考えていますよね。でも、弱い分野って、何のことですか?

Kawaguchi:簡単に言うと、法律と一緒で、弁護士にも刑事事件に強いとか、企業案件に強いとか、あるじゃないですか?それと同じように会計士の試験にも色々カテゴリー分かれていて、財務会計、管理会計、監査、企業法みたいな感じの分野で試験があるんです。

藤原:聞いているだけで、難しそうですね。(笑)で、その中で弱い分野というのは?

Kawaguchi:「会計」や「企業法」などは比較的得意だったのですが、「監査論」、「租税法」、「経営学」がダメでしたね。

藤原:経営学部なのに、「経営学」が苦手。(笑)

Kawaguchi:ほんと、笑っちゃいますよね。(笑)

藤原:ちなみに合格率って、どれくらいなんですか?

勉強しても2次で落ちる

Kawaguchi:1次に受かるのが全体の5%くらいだと思います。2次試験が20%くらいですね。

藤原:5%ですか?ハードル高過ぎますね。やっぱり、1次で落ちてしまうんですか?

Kawaguchi:いや、1次試験は通るのですが、いつも2次試験でダメなんですよ。

藤原:えー?!1次は通過してるんですか?5%の人なんですね?凄過ぎますということは、2次に経営学が?

Kawaguchi:そうなんですよ。何度も落ち続けました。

藤原:そこは出来ないんですね?(笑)

Kawaguchi:出来なかったです。(笑)

藤原:でも、そこまでして合格しないって、よほど難しいんですね。

Kawaguchi:難しいから、楽しいんでいたと思いますよ。

藤原:難しいから楽しい?名言っぽいけど、(笑)何かもったいないですね。海外で人としての芯を作って、日本で経営学を学んだけど、マーケティングが嫌いになって、簿記はスイスイと出来たけど、会計士に必要だった経営学で苦しむという点と点はつながってますけど、とても残念です。

社長:そこがKawaguchiさんの謎な、いや、人間的なところかもしれないですね。会計好きで会計向きの頭脳を持ってるのに、克服できない分野があるっていう。いわゆる、ロジカルか非ロジカルで、得意不得意に分かれてしまうという。

中小企業に絞る深い理由

藤原:そういう人がなぜ、岡畑に?それだけ経歴や知識があると、失礼な言い方になりますが、大企業の経理とかで働いてそうですけど。

Kawaguchi:そこは違うんですよ。私が思う大企業の経理って、担当が細かく分かれて、ずっと同じような仕事を長年しないといけないイメージなんです。岡畑はちょうどいい大きさなので、いろんなことが出来ると思っています。

藤原:飽き性のKawaguchiさんには大企業の経理は向いてないってことですね。

Kawaguchi:そうだと思います。幅広く、色々な形で会社に必要な人、物、カネを財務的に関わりたかったので、中小企業に絞りました。

藤原:若い時から物事を俯瞰的に見れているのが、「一芸は道に通じる」というか、素晴らしいですよね。

Kawaguchi:ある程度の規模の会社で小口精算から決算まで、あらゆることに広く深く関われる担当って少ないと思いますし、すごく楽しく思えました。

藤原:そういうところが、こだわりというか、芯がある感じがするんですよね。最終的な岡畑への決め手は何だったんですか?

Kawaguchi:面接を受けたのは岡畑興産の1社だけです。

藤原:そうなんですか?何社も受けて、最終的に選んだのかと思ってました。

Kawaguchi:実は、就活エージェントさんには「会計」「英語」みたいなキーワードで探していただいたのですが、「会計」のキーワードはなかったのに、「岡畑興産っていいから、一度受けてみたら?」って、言われたんですよ。

藤原:出た!岡畑いいよ作戦ですね!(笑)

社長:作戦ではなく、営業ですね。(笑)

藤原:きっと、面接はスイスイ行ったんでしょうね。

Kawaguchi:いやー、それがボロボロでして。(笑)

藤原:ん?そうなんですか?またどうして?

Kawaguchi:実は、1次の面接の日、その当時付き合っていた今の奥さんと大喧嘩になって、途中で面接の時間になったので、心ここにあらずで、面接をさせてもらって、すぐに家に帰って、その喧嘩の続きをして、そんな状況の中の面接だったものですから、実はあんまり覚えてないんですよね。(笑)

藤原:あははは。(笑)でも、よく面接通りましたね。

Kawaguchi:そうなんですよ、私もなぜ、1次に受かったのかよくわかってなかったんです。

藤原:1次は難関でも通る人ですから。(笑)

Kawaguchi:あははは。(笑)

安尾:私が1次面談者だったんですが、確かに何か変な感じで、マトを得ていないというか、ボロボロだったんですけど、何かこう、彼には他の人とは違う、説明の出来ない“何か”を感じたんです。

彼と一緒に仕事したいというか、経理や会計という、岡畑興産の弱い部分を埋めて欲しいというスキル的なこともありましたが、それより運命的な“何か”を感じたので、私はすごく推したのを覚えてます。

最終面接で説教を受ける

Kawaguchi:最終の社長面談は注意されたんですよ。それもめちゃくちゃに。(笑)あ、これは絶対に落ちたと確信しましたから。

社長:あははは。(笑)あの最終面接は注意どころじゃない、説教だったね。(笑)

当時、社長になりたてで、ある経営塾に通っていて、自社や自分の「強みのカード」をどう切り出すか、みたいなことにこだわっていたんですよ。そんな時に、すごい子がいるから最終面接してくださいって、履歴書見たら「強みのカード」満載のハイポテンシャル人財!いざ面接すると、彼はそのカードを全く出してこない、たぶん、気付いてさえいないんですよ。このポテンシャルがこのまま日の目を見ないのは勿体無いから、彼の今後のために、「次の会社では、こうやってPRしなさい!」みたいなわけのわからない説教をしましたね。

藤原:あははは。(笑)「強みのカード」を出さなかったんですね。最終面接の時は、喧嘩の時じゃなかったんですよね?

Kawaguchi:はい、仲良く暮らしてました。(笑)

藤原:何でそんな感じになったんでしょう?

社長:でしょ?不思議に思うじゃないですか?だから、私的にはこの才能がもったいないという気持ちが強くなってしまって、説教になったと思うんです。もちろん、優秀だし、うちに来て欲しかったんですけど、来て欲しいという気持ちより、“いい会社に入社出来るように”、とアドバイスが先に勝ってましたね。

藤原:それはそれで岡畑興産っぽい感じがしますけど、面接で説教ってあんまり聞かないですね。(笑)

社長:確かにそうですね。でも、説教終わって、すぐに採用通知出しました。(笑)

会社的には絶対欲しい人だったけど、勘違いしたままだと、うちでは無理だし、あれだけ言われてうちに来てくれるなら、面白いんじゃないかなって。来ないと思ってましたけど。(笑)今の僕の言葉だと、弊社なら彼のポテンシャルの花を咲かせられるのでは、と。ま、後付けならどうとでも言えちゃんですけどね、あの“説教面接”は、いい思い出です(笑)。

藤原:ドラマになるような話ですね。

社長:youtubeで社員ドラマ作ろうか?(笑)

藤原:Accountant Kですね?(笑)「あたし、説教されるけど、失敗はしないので」

Kawaguchi:勘弁してください。

全員:あははは。(笑)

Kawaguchi:でも、ありがたい話ですよね。そういう、本当の優しさがある会社って、少ないと思うんです。私、負けず嫌いな性格もあるので、プレゼンが下手というか、自分をアピールするのが苦手な性格なんです。そういう、性格を見事に組んでくれてるところが岡畑興産に感謝しているところなんです。

藤原:アピール下手ですか。

試合に勝つ秘技

Kawaguchi:私の中では「諦めたら試合に負ける」という考えでは無くて、「負けそうな試合には出ない」という感じですね。

藤原:簿記は勝つから行くんですね?

Kawaguchi:勝っちゃうんですよね。(笑)

藤原:可愛げないですねー。(笑)

Kawaguchi:あははは。(笑)

藤原:不思議なんですけど、飽き性で負けず嫌いな性格の人が8年も岡畑興産で働いているのは何か理由があるんですか?最初は怒られてるし。

Kawaguchi:やはり、始まりの説教じゃないですかね。最初の面接でボコボコにされて、それを見返してやろうという8年だったかもしれないです。

藤原:臥薪嘗胆!(笑)反省からじゃないんですね?

Kawaguchi:私、負けず嫌いなので。

藤原:あははは。(笑)
これまでインタビューさせていただいたリーダーの皆さんは「失敗から学ぶ」とか、「恩返し」みたいなワードで、リーダーになった人が多かった気がするんですけど、「失敗したから、見返す」って、負けず嫌いにも程があるんじゃないですか? (笑)
これまでのインタビューシリーズはコチラ

仕事で見返してやる=結果を出す

Kawaguchi:え?そうですか?僕の中では普通かもしれないです。自己肯定感が強いのもあるかもしれませんが、「負けず嫌いだから、仕事で見返す」って、自然な感じです。

藤原:岡畑興産の若い方のお話をお伺いしていると、すごく勉強になります。前回の井上さんは「舐められたくないから、自信をつけて仕事に励む」とか、Kawaguchiさんは「失敗したら見返したいから、努力して会社に貢献する」という、“好奇心”や“負けず嫌い”が原動力になって、前に進んでるのは、ほんとにすごいと感じます。

Kawaguchi:気持ちを前に進めるには何かトリガーみたいなのがあった方がいいと思うんです。私の場合、それが“負けず嫌い”だったのかもしれないですね。

社長:普通、失敗しない人って、チャレンジも少ないんだけど、彼は、チャレンジの手数が多いんですよ。大きな提案も平気でしてきますし、火中の栗を自ら、拾いに行くくらいのチャレンジャーなんです。それって、自分や会社の強みが頭に入ってるから出来ることだと思います。チャレンジしながら、必ず成果を出すって、ホントすごい人だなと。

藤原:すごく、褒められてますねー!

Kawaguchi:でも、Okahata Awards 2024ではMVP次点だったんですよ。

藤原:そうなんですか?(笑)

Kawaguchi:そうですよー。MVPだと思っていました。(笑)

社長:あははは。(笑)MVPが2名っていうのもねー。若者に花を持たせたのよ。(笑)

でも、KawaguchiさんはMVPに相応しい活躍だった。まだチームリーダーじゃなかったのに、上司の安尾さんのパワハラギリギリな目標設定「リーダーだと思ってやれ」がすげーと思ったけど、見事にチームを切り盛りしてくれて。2024年のMSD(マネージメントサポート部門)はイレギュラーな仕事やトラブルも多かったけど、俺しかいないですから、って、自ら、火中の栗を取りに行ってた。まさにチームリーダーになる前から、立派なリーダーだったよね。

藤原:また、褒められてますね。あ、褒められて伸びるタイプですか?MBTIの「主人公」です?

Kawaguchi:そうです。(笑)

藤原:あははは。(笑)もっと、褒めましょう。いつからチームリーダーに?

Kawaguchi:2025年1月からですから、チームリーダーになって3ヶ月くらいです。

新米リーダーの苦悩

藤原:ホヤホヤだったんですね。まだ、成り立てのチームリーダーですが、実際どうですか?

Kawaguchi:いやー、本当に難しいです。一番難しいのはリーダーとして、自分の思った通りにいかないって、こんなに大変なことだと気付いたことですね。自分ならこれくらいは出来ると思って、同じように部下にも完璧を求めてしまうことがあるんです。そんな僕を見て、社長から「任せ方の教科書」(出口治明著)を渡されて、「部下の60点の仕事に納得しろ」みたいなことが書いていて、「あー、なるほどなー」って、頭では理解出来るんですけど、任せ方、本当に難しいです。

藤原:「プレイングマネージャーになるな!」とかですね。

Kawaguchi:そうです、そうです。自分でやった方が早いですから、ついついやってしまうのを任せるというやつです。

藤原:脱プレイングマネージャーは自身をコントロールしていかないと難しいと思いますが、気をつけていることはありますか?

Kawaguchi:目線ですかね?

藤原:目線というと?

Kawaguchi:私の当たり前の基準で見てしまうと、どうして出来ないの?とか思ってしまうんですけど、人って、それぞれ個性やスキルのレベルがあるので、そこはみんなの目線に合わせないと自分でやった方が早い的な発想になるんですよね。

藤原:そういう意味で、目線を合わすということですね。

Kawaguchi:私が気を使ったり、言葉を選んだり、顔色伺ったりしながら、進めていくと、僕自身が部下目線の環境に慣れてしまうのが怖いので、そこはオンオフというか、切り替えをしながら進めていこうと思ってます。 

慣れることの怖さ

藤原:確かに、上司が部下目線の環境に慣れてしまうと、チームパフォーマンスは間違いなく下がるし、かといって、ダウントップも良くないし、仲良しクラブにならない工夫が大切ですね。

Kawaguchi:そうなんです。先ほどの60点の話ではないですが、経理チームなので、60点ではいけないケースがほとんどなんです。専門性は100点とは言わないけど、しっかり持って欲しいと思ってます。だから、みんなの個性を活かして、レベルを上げれるよう、自ら勉強できる環境を作ってます。

社長:僕が何か言うとすれば、彼は、会社をよく理解して、うまく使ってくれる。専門性とか学びの習慣が大事という流れを作ったら、いち早く反応して、個別研修とかすぐ考えたりしてますね。

Kawaguchi:営業チームでは海外留学とか研修などを色々しているんですけど、MSDでもそういうスキルアップを目指すことをやっていかないとチームは育たないし、個人の成長もないと思うんです。うちは個人の得意な分野を伸ばせるように、また、チームの穴を埋めれるような人材になってもらうため、専門学校に通ってもらったり、研修なんかもどんどん受けてもらうつもりです。

藤原:34歳でそこまで行動に移せるのって、すごいですね!次世代のことを見据えてるってことですものね。

社長:チームリーダーは「経営と現場をつなぐ通訳」なので、経営サイドから見えて、現場から見えないものがあることをわかって、コミュニケーションでその穴を埋めてもらいたいんです。彼の凄さは、まだ若いのに、経営からの景色が見えていることなんです。普通の若きリーダーって、経営の言葉がわからなくて悩むものですが、彼の悩みは、その言葉を“どう伝え任せ、結果を出すか”にありそうで。悩むポイントが少し先にあるのは、彼らしいんですよね。

藤原:経営と現場のブリッジ役になりながら、俯瞰的に見えている人だからこそ、悩みが多いんでしょうね。これまでのお話を聞いていると、簿記が得意なので、1+1=2の説明は簡単だけど、マーケティングが苦手なので、1+1が、2にも100にもマイナス100にもなることを説明するのが、不得意という。

社長:だからこそ、担当には苦手ではない得意なことを振り分けて、個々もチームも良い結果が出るようにお願いしてます。いわゆる、フィットというやつです。個の得意と、チームのやりたいことを近づけてあげるのもリーダーの役割ですから。

Kawaguchi:得意分野、不得意分野をコミュニケーションとりながら埋めあって、チームになれるんです。それを一人でやっていたら、個人パフォーマンスの限界が必ずあるんです。

藤原:公認会計士の2次試験で学んだことが社長からも言われてるんですね。(笑)

Kawaguchi:あははは。(笑)ベースになっている基礎の部分は全員、同じスキルで、同じビジョンを持つのは、絶対必要十分条件なんです。その上に専門的な分野というか、プライドと自信を持てるスキルを学んでもらいたいと願ってます。

藤原:今の課題はチームのレベルを上げることに聞こえたのですが、そうなんですか?

Kawaguchi:いや、チームリーダーの責任感みたいな自分のことより、チームのみんなの評価が上がることがやっぱり目標というか、課題なのかもしれません。それをクリア出来たら、自ずと会社の方針に向かって、みんなが無意識に考えて、歩いていけるはずだと思ってます。

社長:彼は完璧主義者だから、マイクロマネージしそうで、していないんですよ。ひとつ我慢できるようになったというか、俯瞰しようと、ひと呼吸置けるようになったような、僕はほとんど会社にいないので想像ですけど。(笑)

藤原:どうですか?

Kawaguchi:当たってるかもしれないですね。

藤原:岡畑に来て、本当に良かったんじゃないですか?

飽き性が8年も岡畑にいる理由

Kawaguchi:それはほんとにそう思います。飽き性な僕が8年も続いていることに友達や家族から、不思議に見られるというか、「Kawaguchiはこの会社は合ってるんだな」って、よく言われるので。

藤原:素敵ですね。

Kawaguchi:パートナーからは、あなたと連れ添えるのは私くらいだよって、言われるくらい変わってるし、飽き性なので。(笑)

藤原:あははは。(笑)感謝しないといけない人が多いですね。

Kawaguchi:ほんとにそうですね、公私ともども。ま、実際は、岡畑興産って、色々とチャレンジさせてくれるし、裁量もくれるし、自由にさせてくれるから飽きるような暇がないっていうのが真実かもしれないですけど。

藤原:皆さんが必ず言う「自由で好きなことをさせてくれる社風」。 

Kawaguchi:確かに言ってますよね、でも、ほんとうにそうなんです。

藤原:いい先輩や風土がKawaguchiさんにマッチしていたし、すごく恵まれていたというのもありますね。

Kawaguchi:岡畑って、変な人はたくさんいるんですけど、嫌な人は一人もいないんですよ。

藤原:あははは。(笑)名言っぽいけど、笑えます。

Kawaguchi:今は、先輩を見習いながら、自分なりのリーダー像を確立して、どんどんいろんな人を巻き込んで楽しんで仕事をしたいと思ってます。

藤原:もうされているんじゃないですか?

社長:2026年に予定している創業80周年記念旅行の幹事リーダーにも任命しました。アメリカからインド(進出予定!)に広がる岡畑興産グループ社員120名を1カ所に集めてパーティーを開催する予定です。とんでもなく大変だけど、出来る人には仕事が集まる典型的な例ですね。

藤原:うわー、大変そう。(笑)でも、大変だから楽しみなんですよね。
 
Kawaguchi:いや、これは大変が勝ってますね。(笑)

全員:あははは。(笑)

藤原:体を壊さないようにしてくださいね。今日は長時間、本当にありがとうございました。勉強になりました。

Kawaguchi:こちらこそ、ありがとうございました。楽しかったです。

編集部より

岡畑興産では「何かに没頭し、少し癖のある人」も絶賛募集中です!
面白い仕事がしたい方、いつでも、ご連絡ください。

次回は、岡畑の至宝、菅澤が初めて認めた男、最年少MVP獲得した、時安さんです。

ぜひ、お楽しみに!

 

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