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2026.09.08

サルフェートとスルホネートの違いとは?シャンプーに使われる界面活性剤をわかりやすく解説

こんにちは、岡畑興産の望月です。

 

シャンプーやボディソープなどの洗浄成分として使われる「サルフェート」と「スルホネート」。

どちらも界面活性剤の一種ですが、構造や洗浄力、刺激性、環境面での見方には違いがあります。

 

今回のコラムでは、成分選定や製品理解に役立つよう、「サルフェート」と「スルホネート」の特徴をわかりやすく整理します。

シャンプー・ボディーソープ

構造から学ぶ!サルフェート・スルホネートの違いと基本定義

界面活性剤は、水になじみやすい部分と油になじみやすい部分を持つ成分です。

水と油のように混ざりにくいものの境目に作用し、洗浄、乳化、分散、泡立ちなどに関わります。

 

サルフェート系とスルホネート系は、どちらもアニオン界面活性剤に分類されます。

アニオン界面活性剤とは、水中でマイナスの電荷を持つ親水基を有する界面活性剤のことです。

 

両者の大きな違いは、硫黄原子と炭素側のつながり方です。

スルホネートでは硫黄原子が炭素原子に直接結合し、サルフェートでは硫黄原子が酸素原子を介して炭素原子と結合します。

 

代表的なサルフェート系成分には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムなどがあります。

代表的なスルホネート系成分には、α-オレフィンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、パラフィンスルホネートなどがあります。

 

サルフェートとスルホネートは、どちらも洗浄成分として使われることがある成分ですが、構造のタイプが異なります。

成分名だけで良し悪しを判断するのではなく、洗浄力、刺激性、環境面、製品コンセプトとの相性をあわせて確認することが大切です。

 

なお、「サルフェートフリー」「スルホネートフリー」といった表示は、それぞれの系統の洗浄成分を使用していないことを示す場合があります。

ただし、フリー処方であっても別の界面活性剤が使われるため、洗浄力や使用感は製品全体で確認する必要があります。

 

 

 

洗浄力と刺激性の相関は?サルフェート・スルホネートの違い

アニオン界面活性剤は、洗浄力や泡立ちが求められる製品に使われることがあり、特徴として、乳化性、分散性、泡立ちの良さが挙げられています。

 

サルフェート系の一つであるラウリル硫酸ナトリウムは、化粧品に洗浄目的で使用されるアニオン界面活性剤です。

安全性評価では、短時間使用後に十分洗い流す製品では安全とされる一方、長時間皮膚に接触する製品では濃度に注意が必要とされています。

 

ラウレス硫酸ナトリウムについては、安全性評価で、皮膚や眼に刺激性を示す可能性がある一方、感作性(アレルギーを引き起こす性質)は示されていないとされています。

また、最終製品では刺激が出ないように処方することが重要とされています。

 

スルホネート系の一つであるα-オレフィンスルホネートは、洗浄性や泡立ちを持ちながら、サルフェート系の代替候補やマイルド処方の選択肢として検討されることもある成分です。

 

ただし、「サルフェート系は必ず刺激が強い」「スルホネート系は必ず低刺激」とは言い切れません。

刺激性は、成分そのものだけでなく、配合量、他の成分との組み合わせ、製品全体の処方によって変わります。

 

製品を比較する際は、主な洗浄成分として使うのか、補助的に使うのか、泡立ちや洗い上がりにどのような影響があるのかを確認することが重要です。

あわせて、最終製品で刺激性評価が行われているか、表示訴求に影響しないかも確認すると判断しやすくなります。

 

 

環境面・健康面で見るサルフェートとスルホネートの違い

洗浄成分を選ぶ際は、洗浄力だけでなく、環境面や肌への影響も確認しておきたいポイントです。

 

シャンプーやボディソープなどの洗い流す製品は、使用後に排水として流れるため、洗浄成分が環境中でどのように分解されるかも押さえておきましょう。

環境面においては、生分解性が一つの指標になります。

生分解性とは、有機物が微生物の働きによって分解される性質のことです。

α-オレフィンスルホネートについては、試験条件下で高い生分解性を示した例が報告されています。

 

ただし、生分解性は成分の種類や試験条件によって評価が変わります。

そのため、「スルホネート系はすべて環境にやさしい」といった断定は避け、個別成分ごとのデータを確認することが大切です。

 

健康面では、ラウレス硫酸ナトリウムは皮膚や眼に刺激性を示す可能性がある一方、感作性(アレルギーを引き起こす性質)は示されていないと評価されています。

ラウリル硫酸ナトリウムについても、使用条件によって刺激性が変わる可能性があります。

そのため、成分名だけで判断するのではなく、最終製品として刺激が出にくいように設計されているか、安全性データが確認できるかを見ることが重要です。

 

 

サルフェートとスルホネートの違いを理解し、目的に合った洗浄成分を選ぶ

サルフェート系とスルホネート系は、どちらも洗浄成分として使われることがあるアニオン界面活性剤です。

サルフェート系はラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなど、スルホネート系はα-オレフィンスルホネートやアルキルベンゼンスルホネートなどが代表例です。

 

両者は構造が異なり、洗浄力、泡立ち、刺激性、生分解性の見方にも違いがあります。

 

ただし、成分名だけで「良い・悪い」を判断するのは適切ではありません。

最終製品の処方、使用目的、安全性データ、環境データ、表示訴求との整合性を確認しながら、製品に合った洗浄成分を選ぶことが重要です。

 

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