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2021.08.31

オレフィン(c14-16)スルホン酸Naとは?効果や安全性を解説!

岡畑興産の高岡です。

 

高い洗浄力を持つ成分である「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」。

どんな製品に配合されていて、どんな効果があるか、ご存知でしょうか。

 

今回は「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」について、気になる安全性も含めて詳しく解説します!

 

 

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naとは?特徴をチェック!

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naとは、起泡性に加え、泡切れ性に優れた安全性の高い陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)です。

 

化粧品表示名称がオレフィン(C14-16)スルホン酸Na、医薬部外品表示名称がテトラデセンスルホン酸ナトリウム、INCI名はSODIUM C14-16 OLEFINESULFONATEと表されています。

構造式は以下のとおりです。

オレフィン(C14-16)スルホン酸Na構造図

 

ヤシ油系で、高い洗浄力を持つ硫酸系洗浄成分のラウレス硫酸Naに似ているため、代替成分として活用されることも。

 

家庭で使われる衣料用・台所用洗剤、シャンプーなどに配合される界面活性剤(α-オレフィンスルホン酸Na)として、40年以上の使用実績もあることで基本的に安全な成分と考えられています。

 

 

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naとはどんな洗浄成分?その効果とは?

ナチュラル志向の自然派無添加シャンプーは、泡立ちがあまりよくなかったり、洗い心地や洗浄力がイマイチ・・という感想を持たれたことはありませんか?

 

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naを使ったシャンプーは、とても泡立ちが良く、スッキリした洗い心地を味わって頂けるはずです。

価格も植物由来の洗浄成分よりも安価で、シャンプー自体をリーズナブルに仕上げられるというメリットから様々なメーカーで採用されています。

ただし肌や髪の表面を一掃するような洗浄タイプのため、バサバサする、つっぱるなどの洗い上がりになりやすい特徴も。

単品で使うにはデメリットもありますので、シャンプーでは補助洗浄成分とともに配合されることが多いです。

一般的によく使われる”ラウレス硫酸Na”との「泡の安定性」を比較してみますと、以下のとおりになります。

 

<試験方法>各試験物質の0.5%水溶液を温度40℃にて10分まで評価

泡安定性

 

また、オレフィン(C14-C16)スルホン酸Naはラウレス硫酸Naと比較して初期の泡立ちは同等ですが泡切れが早く、すすぎ性が良いことも確認されています。

 

気になる生分解率ですが、まず前提知識としてアニオン系界面活性剤は洗浄剤として使用されることから、排水を通じて環境中に排泄されるため、採用メーカーは環境に与える悪影響についての考慮も必要です。

そのため「生分解性」を重要視しています。

 

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは生分解の点で「易分解性」であり、環境への影響は少ないことが明らかされているため、安心といえるでしょう。

 

 

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの安全性は?おすすめの製品もご紹介

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは、医薬部外品原料規格2021に収載されている成分で、アレルギー性、皮膚刺激性は「皮膚から完全に洗い流す製品」において一般的に安全性に問題のない成分であると考えられています。

 

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの安全性は、以下のとおりです。

  • 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載
  • 40年以上の使用実績あり
  • 皮膚刺激性:2%濃度以下においてほとんどなし〜軽度、8%濃度以上で刺激が増す可能性あり
  • 眼刺激性:1%濃度以下において非刺激〜最小限、5%濃度以上において濃度依存的に刺激が増す
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし
  • 皮膚浸透性(健常な皮膚の場合):ほとんどなし
  • 皮膚浸透性(皮膚炎を有する場合):ほとんどなし。皮膚吸収された場合は適切に排泄される

 

このように、短時間の非連続使用として皮膚から完全に洗い流すように設計された洗浄製品において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

皮膚刺激性比較

おすすめのオレフィン(C14-C16)スルホン酸Naもご紹介!

岡畑興産では、「Aekyung Chemical Co.,Ltd(旧社名:AK Chemtech)」が製造するオレフィン(C14-C16)スルホン酸Naをおすすめしています。

 

同社は、韓国・愛敬グループの傘下で同グループ家庭用品メーカーへの界面活性剤供給を目的としてShell(英国)との合弁で設立されました。

現在は年間15万tの生産能力を有し、アジアの中でも優れた品質とコスト競争力を提案出来る企業です。

 

当社は、1980年代よりAekyung Chemical Co.,Ltd(旧社名:AK Chemtech)からアニオン系界面活性剤の輸入を開始。

現在も国内の家庭用品メーカーへの供給を継続しています。

ぜひ、皆様のお問い合わせお待ちしています。

 

 

オレフィン(c14-16)スルホン酸naの効果や安全性を知って正しく活用を

オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは、高い洗浄力、起泡性、泡切れ性に優れた特徴を持ち、脱脂力もそれなりに高い成分です。

 

肌や髪の表面を一掃するような洗浄タイプなので、バサバサする・つっぱるような洗い上がりになりやすいという特徴もありますが、シャンプーでは補助洗浄成分とともに配合されることが一般的です。

 

そのため、当社の常設オンライン展示会「どこ展」で紹介させて頂いている「マイルドなアミノ酸系洗浄成分」と併用してお使いになるのも、おすすめです!

「どこ展」では、 “グローバル購買のお手伝い”をテーマにアジアでも揃う「優良な化粧品原料」を数多くご紹介しています。

ぜひ、こちらもご参考くださいね!

岡畑興産 高岡 タカオカ

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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