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2024.08.08

フランスの衣服廃棄禁止令とは?廃棄を減らすためにできることも確認

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こんにちは、岡畑興産のうえだです。

 

みなさんは着なくなり不要になった衣服はどうしていますか?

 

フリマアプリに出品したり、お家のお掃除に活用できるよう、ぞうきんに再利用したりしている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

でも実際、手間などを考えると可燃ゴミで捨ててしまう方も多いと思います。

 

実は今、この衣服の廃棄について、世界的に問題視されています。

特にフランスでは企業に対して「衣服廃棄禁止令」が施行され、話題になりました。

 

今回はそのフランスの衣服廃棄禁止令について、詳しくお伝えしていきます。

また、個人で衣服の廃棄を減らすためにできることもご紹介していきます!

 

問題視される衣服の廃棄!フランスで施行された衣服廃棄禁止令とは

衣服の廃棄について、特に問題視されているのがファッション業界です。

なぜファッション業界の衣服の廃棄が問題になっているかというと「ファストファッション」が主な原因として挙げられます。

 

ファストファッションとは、最新の流行を押さえ、大量生産・大量消費するファッションビジネスのこと。

 

衣服が大量に生産されるため、衣服の価格が求めやすいものになり、私たち消費者はとても助けられている一方、衣服の廃棄という点ではあまり良いことばかりではありません。

 

例えば、安価なためシーズンごとに衣服を買い換えやすいこと、衣服が安価になったことに伴い品質が低下したことですぐに買い換えなければならない状況になることが影響しているといえるでしょう。

 

また、大量生産された服は全てが売れる訳ではなく、売れ残った衣服が大量破棄されることも少なくありません。

 

近年、この大量廃棄される衣服を廃棄する際に、焼却時に発生するガスなどが環境問題の原因につながるとして問題視されています。

 

世界中が衣服の廃棄問題に取り組む中、フランスでは世界で初めて「衣服廃棄禁止令」が施行に。

 

 

フランスでは廃棄に伴う環境破壊が社会全体の問題として重視されており、国をあげた取り組みとして、いち早く法律の施行につながりました。

 

衣服廃棄禁止令については、次で詳しくお伝えしていきますね!

 

 

フランスの衣服廃棄禁止令とは?今後は世界でも施行の方向に

 

フランスで2022年1月に施行された「衣服廃棄禁止令」は、2020年2月に公布された循環経済に関する法律「循環経済法」により定められたもので、企業に対して施行されました。

 

どのような法律かというと、売れ残った新品の衣服を廃棄(焼却や埋め立て)することを禁止し、廃棄の代わりにリサイクルや寄付をして衣服の処理をするように制定されたものです。

 

衣服以外にも、靴、化粧品、本、家電などを廃棄することが禁止されており、違反した場合は罰金が科せられます。

その罰金額は最大約190万円になることもあるそうです。

 

衣服廃棄禁止令の制定により、2030年までに住民1人当たりの家庭廃棄物を15%、経済活動による廃棄物を5%削減するという目標も掲げられています。

 

また、現在はフランスのみですが、EU(欧州連合)全体でも、2025年に売れ残りの服・靴の廃棄を禁止とする法案を施行する予定です。

 

 

 

フランスの衣服廃棄禁止令を受けて企業や個人が取り組めること

このような法律が制定される背景や原因を知ると、企業や個人が取り組めることが気になりますよね。

 

企業や個人それぞれで衣服の廃棄を減らすためにできることもご紹介していきます。

 

企業ができる取り組み

企業ができる取り組みとしては、以下のことが挙げられます。

 

  • 廃棄予定の衣服をリサイクルする
  • 廃棄予定の衣服をアウトレットで販売する
  • 廃棄予定の衣服を寄付する
  • 大量生産の見直しをする
  • 売れ残りを減らすため、短期間の販売から長期間の販売へ変更する

 

企業でできる取り組みとしては、生産するところからの見直しや生産後の販売期間の見直しまでさまざまです。

 

衣服をリサイクルしやすいようにサスティナブル素材を採用するのも、取り組みとして非常に大事です。

 

 

個人ができる取り組み

私たち個人ができることとしては、以下のような取り組みが挙げられます。

 

  • 着ない衣服は企業のリサイクルボックスや自治体の回収を活用する
  • 着ない衣服はフリマアプリやオークションで売る
  • 長く着られる1着を購入し、長く着用する習慣を身につける
  • 古着ショップで購入する
  • 必要な衣服のみを購入する

 

このように、リサイクルする方法の他、購入時から心がけられることも多くあります。

 

衝動買いしてしまい、家に帰ってみるとなんか違うな……となった経験はありませんか?

必要な衣服のみを購入し、購入する場合も長く着られるようなものを選ぶことが大事です。

 

また、購入後も適切に衣服の手入れやリペアを行い、長く着用する習慣を身につけることも大いにこの問題に貢献できます。

 

破棄する場合も、ただ捨てるのではなく、最近は衣服販売店で衣服のリサイクルボックスなどが設けられているので、ぜひこの機会に活用してみてください!

 

 

 

今からでも取り組める!衣服の廃棄を減らす意識

世界中で問題になっている衣服の廃棄。

 

その背景には大量生産、大量破棄しているファストファッションが大きく関係しているといっても過言ではありません。

 

大量生産により安価で購入できるようになった代償として、安価なため、短期間で買い換えられ長期間着られなくなった衣服が廃棄されること、大量に売れ残った衣服が廃棄されることが、環境問題にも繋がる事態となりました。

 

そこで世界で初めてフランスが先駆けて企業に対して2022年に衣服廃棄禁止令を施行。

衣服の廃棄を禁止し、寄付やリサイクルすることを義務づけました。

 

日本ではまだこのような法律がないものの、企業でリサイクルや寄付に取り組んだり、生産・販売期間の見直しをすることで、衣服の廃棄問題の解決に貢献しています。

 

私たちができる取り組みとしても、購入時から心がけられることが多くあります。

 

衣服の廃棄問題については、企業も個人も今だけを見て解決する問題ではありません。

今日から少しでも意識をし、未来にも地球環境にも優しい行動をとってみるのはいかがでしょうか?

 

今回も2024年パリオリンピックパラリンピック繋がりでフランスにまつわるコラムをお届けしました。

 

 

岡畑興産では、真面目に靴を作っている会社のブログ「くつナビ」を運営しており、靴や靴の素材、世界の市場についての豆知識など、さまざまな知識を発信しています。

ぜひ、他のブログも読んでみてくださいね!

 

※岡畑興産株式会社は、化学品事業靴受託事業が連携し、機能性素材の材料開発・用途開発を進めています。

この記事を書いた人

岡畑興産株式会社・靴受託事業部うえだ

主にシューズOEMと材料販売のデリバリーを担当しています。
国内外のお客様のニーズに合わせた色々な材料を扱っています。

おしゃれが大好きなのに、外反母趾気味で足に合うシューズをなかなか見つけられないのが悩み。

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