靴の豆知識

2024.09.11

「靴が笑う」とは?対策と原因をご紹介!

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こんにちは、岡畑興産のうえだです。

 

みなさんは「靴が笑う」という言葉を聞いたことがあるでしょうか…?

 

慣用句のように思われる方もいらっしゃるかと思いますが

実は履き口が横に向かって広がる状態のことを指します。

 

この靴が笑う現象ですが、見た目が損なわれることはもちろん、靴の寿命を縮めてしまうなど、良いことがあまりありません。

 

そこで今回は、靴が笑う原因や対策についてご紹介していきます。

 

 

靴が笑う原因とは…?

靴が笑う原因としては、こちらの3つが挙げられます。

 

・サイズが合っていない

・広がりやすい靴を選んでいる

・扁平足になっている

 

それぞれ詳しく解説していきます!

 

 

サイズが合っていない

サイズが合っていない靴を履き続けると、履き口が広がり靴が笑いやすくなります。

指の付け根の位置が靴底の曲がる位置と合っていないことでも、靴が笑う原因になります。

 

また、足幅が広い人は、靴を押し広げやすく履き口が笑いやすくなる傾向があります。

 

サイズの合わない靴を履いてしまうと、靴が型崩れを起こしやすくなり、足だけでなく靴にも悪影響を及ぼしかねません。

 

 

広がりやすい靴を選んでいる

設計自体が良くないこともありますし、例えば素材なら伸びやすい傾向にある柔らかい革を使っていて、笑いやすい状態になることもあります。

 

革靴は選び方・お手入れ方法も重要なので、こちらのブログも参考にしてみてくださいね!

 

好印象な革靴の選び方とは?お手入れ方法もチェック!

 

 

扁平足になっている

扁平足とは土踏まずのアーチ部分がなく、足の裏全体が地面にべたっと着いてしまうような足のことです。

 

扁平足の特徴の1つに歩行時にかかとが内側に倒れてしまうことが挙げられます。

かかとが内側に倒れてしまう際に履き口が広がり、靴が笑う原因になります。

 

扁平足の足に合う靴については、こちらのブログでもご紹介しています。

 

扁平足の足に合う靴選びのポイントをご紹介!おすすめのインソールも

 

 

 

 

靴が笑う場合の対策3つをご紹介!

 

靴が笑う場合の対策として、下記の3つを参考にしてみてください。

 

自分のサイズに合う靴を選ぶ

靴が笑うことを避けるためには、自分の足にフィットするものを選ぶことが重要です。

指の付け根の位置が靴底の曲がる位置と合うものを選ぶと、広がりにくいといえます。

 

また、靴が笑いやすいと感じるなら、足の形状や歩き方で広がっている可能性もあるため、サイズの合う甲の深い靴を選ぶことをおすすめします。

 

同じ靴でも人によって履き口が広がりやすさが異なるので、しっかり試着して見極めてくださいね!

試着の時点で履き口が広がらないかも必ずチェックしましょう。

自分に合う靴の選び方については、こちらのブログでもお伝えしています。

 

​​靴のフィット感は大切!その理由やサイズの測り方、選び方をチェック!

 

 

インソールやタンパッドを入れる

先ほど扁平足になっていると靴が笑いやすいとお伝えしましたが、かかとが内側に倒れてしまわないよう、アーチサポートの付いたインソールを使うことで広がりを防ぐ方法もあります。

 

また、タンパッドを入れることでも、広がりを防いだり、既に靴が笑ってしまっている場合に改善することがあります。

 

インソールは聞き馴染みがあるけれどタンパッドは初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

タンパッドとは、靴の甲部分の「ベロ(タン)」の裏に貼る、サイズ調整用のパッドのことです。

ソフトな質感で足と靴のすき間を埋められるため、履き口の広がりを抑えることにつながります。

 

タンパッドは、さらに中敷きと組み合わせることで、足指の圧迫やかかとが浅くなってしまうのを防ぎ、靴のフィット感を改善することもできます。

 

 

靴の修理店に相談する

さまざまな対策をしてみても靴が笑ってしまう場合は、靴の修理店に相談してみるのも一つです。

 

専門家に靴とご自身の足を見てもらい、靴の形を整えていただければ、靴が笑うのを解消できる可能性があります。

 

どうしても修理する手立てがない状態であれば、足に合わない靴を履き続けると外反母趾や歩行バランスの崩れ、靴ずれなどにつながるため、買い換えを検討いただいたほうが良いかもしれません。

 

 

靴が笑う原因や対策を知り、自分にぴったりな一足を!

靴の履き口が横に広がる「靴が笑う」現象は、見た目の悪さや靴の寿命を縮めるなど、好ましくない状態です。

 

その主な原因は、靴のサイズが合っていないこと、広がりやすい素材・設計の靴を選んでいること、扁平足になっていることなどが考えられます。

 

靴が笑うことを避けるためには、まず自分のサイズに合った靴を選ぶことが大事。

扁平足であれば、かかとが内側に倒れてしまわないようインソールで調整するのも対策の一つです。

 

また、靴の甲部分に貼るタンパッドで足と靴の隙間を埋めて、靴の広がりを抑える方法もあります。

 

既に靴が笑ってしまっている場合は、靴の修理店に相談するのも良いでしょう。

靴の広がりを改善できるほか、見た目の美しさや靴の寿命を保つことができます。

 

もしそれでも難しければ、買い替えを検討しましょう。

 

 

ぜひ今回の内容を参考にしていただき、自分にぴったりな一足を見つけてくださいね!

 

 

 

岡畑興産では、真面目に靴を作っている会社のブログ「くつナビ」を運営しており、靴や靴の素材、世界の市場についての豆知識など、さまざまな知識を発信しています。

ぜひ、他のブログも読んでみてくださいね!

 

※岡畑興産株式会社は、化学品事業靴受託事業が連携し、機能性素材の材料開発・用途開発を進めています。

この記事を書いた人

岡畑興産株式会社・靴受託事業部うえだ

主にシューズOEMと材料販売のデリバリーを担当しています。
国内外のお客様のニーズに合わせた色々な材料を扱っています。

おしゃれが大好きなのに、外反母趾気味で足に合うシューズをなかなか見つけられないのが悩み。

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