こんにちは。岡畑興産のこじろうです!
世の中には色々なスポーツ競技がありますが、世界で競技人口が一番多いのは意外にもバレーボールだそうです。
2位はバスケットボール、3位はなんと卓球(たぶん中国で多い?)そして4位がイギリスやインドで盛んなクリケット、そして5位がサッカーだそうです。
世界的には5位ですが、日本では野球を抜いてたぶん1位であろうサッカー。
今回はサッカーの海外・国内のプロ選手がどんなスパイクを着用しているのか、その特徴や最新事情についてご紹介します。
目次
サッカー選手の最新のスパイク事情をチェック!
海外・国内のサッカー選手が、どんなスパイクを使っているのか気になりますよね。
さっそく、ご紹介していきましょう!
メッシ/「adidas エックススピードフロー.1」
フランスのリーグアンのパリ・サンジェルマンに所属するメッシ選手が2022年に履いてるのは、アディダス社のエックススピードフロー.1。
アッパーは極薄のTPUを使ったNO-SEWスタイル。
フィット感が高くソフトな足入れと素足感覚がヤバいと評判のスパイクです。
履き口周りに使っているプライムニットで、さらに足へぴったりフィットします。
ソールのスタッドのグリップ力は抜群と評判で、また前足部に搭載されているカーボンプレートによる蹴り出しの反発力によりスピード機能が存分に発揮されるでしょう。
メッシ選手以外にもサラー選手、久保建英選手、浅野拓磨選手などが、このスパイクを着用しています。
ネイマール/「PUMA フューチャーZ 1.4」
画像出典:PUMA ウィメンズ フューチャー Z 1.4 FG/AG
メッシ選手と同じパリ・サンジェルマンに所属するネイマール選手が履いているのはプーマ社のフューチャーZシリーズの最新モデルフューチャーZ1.4です。
ネイマール選手は2020年8月にNIKEとの契約を解消し、その年の9月にPUMAと契約をしてからPUMAのスパイクを使っています。
フューチャーZ1.4は2022年7月末現在、日本ではレディースサイズのみ展開中です。
エヴォニットプロと名付けられた柔らかなニットアッパーは、素足感覚で正確なボールタッチを、前足部のTPUフィルムの凹凸プリントでボールコントロールを実現します。
中足部に用いられているFUSIONFIT+は靴ひもがなくても高いフィット感があり、ターンや急な加速などの動きをサポートします。
アウトソールは全方向にグリップが効くようスタッドを配置した軽量のPEBAXナイロンソールです。
このフューチャーZ1.4を着用しているのは今のところネイマール選手だけのようですが、ウルグアイのスアレス選手、遠藤航選手などが1つ前のモデルフューチャーZ1.3を着用しています。
相馬勇紀/「MIZUNO モレリアNEO Ⅲ」
ドリブル突破力とパスの精度に定評がある今大活躍の名古屋グランパス在籍の相馬選手が履いているのはMIZUNO社のモレリアNEO Ⅲ。
モレリアは軽量、柔軟、素足感覚をコンセプトとしています。
ボールタッチが足指に伝わるようにアッパー前足部はカンガルーレザーを、中足部にはマイクロファイバー人工皮革を使用。
より研ぎ澄まされた素足感覚を実現し、フィッティングやボールコントロールを向上させています。
履き口から踵にかけては「BFニット」というニット素材を採用し、気になる踵の足当たりを軽減する狙いです。
ただ、相馬選手は特注でニット素材を使わない仕様に変更しているようです。
モレリアNEOは海外ブランドのような細身のラストではなく、日本人の足に合う少し幅の広いラストで、相馬選手にはぴったりと合うようで長く愛用されています。
その他、スペインのセルヒオ・ラモス選手もこのモデルを着用しています。
三笘薫/「PUMA ウルトラ1.4」
画像出典:PUMA ウルトラ 1.4 FG/AG
ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズのMF三笘薫選手が着用しているのは、プーマ社の
ウルトラ1.4。
ULTRAカットとMATRYXEVOウーブンのアッパーにより軽量化を実現させ、ボールコントロール性を向上、保形性もサポートしています。
その上、濡れたピッチからの水の浸透を軽減する効果があります。
ソールはライニングスパイクからインスピレーションを得ており、軽量性の高いPebaxナイロンを使用。
片足155g(27.0cmサイズ)は、現在販売されているスパイクの中でも最軽量の1足です。
アッパー・ソールともに軽量に特化し、ピタッと吸い付くフィット感が得られるスパイクです。
このウルトラ1.4を着用しているのは、チェルシーのプリシッチ選手、A・マドリードのグリーズマンなどが挙げられます。
柴崎岳/「UMBRO アクセレイター プロ」
スペインの2部リーグ セグンダ・ディビシオン所属の柴崎岳選手が愛用しているのはデサント社アンブロブランドのアクセレイター プロ。
このモデルはアンブロのスパイク『ACCERATOR』シリーズのトップモデル。
日本企画のアナトミカルラストを採用しています。
アッパーは足に馴染む柔らかいカンガルーレザーを使い、インサイドにボールコントロール精度を向上させる狙いでUMBRO GRIP TECHNOLOGYパネルを搭載。
ソールは人工芝、天然芝、ハードグラウンド対応のプロソールで、シャンクには反発と瞬発力をサポートするKaRVoを配置しています。
特筆すべきはインソールにくつナビでも紹介しているBMZのグリップインソールを搭載していることでしょう。
BMZインソールはアーチサポートを行うだけでなく、グリップ加工がされているため、靴内のズレを防ぐことが可能です。
そして、中底に遮熱塗装材のGAINAを搭載することで暑さや寒さの断熱効果を発揮します。
アクセレイタープロは機能満載のスパイクといえるでしょう。
サッカー選手だけでなく近年人気のサッカースパイクは?
サッカーという競技はボールを蹴るだけではなく、走る場面がとても多いです。
とにかく走るので重い靴を履いていると体力を奪われてすぐに疲れてしまいます。
そのため、最近(昔から?)は軽量性が最も重要視される傾向があります。
ソール弾性、シャンクの反発力などプレーのアシスト機能も求められていますので、機能性材料を多く搭載しているモデルが増えています。
素足かソックスだけを履いているように薄く軽やかで、機能材料をそこかしこに配置しています。
ブランド別の傾向では、MIZUNOのモレリアNEOやアンブロのアクセレイター プロのような日本人の足に合わせて作られた日本ブランドスパイクは足馴染みが良く、長く愛用する方が多いです。
日本ブランドのスパイクは一見すると昔ながらの雰囲気がありますが、ラストの工夫、軽量の追求、機能材料の搭載などブランドそれぞれに商品へのこだわりが感じられます。
一方でPUMA・Adidas・NIKEなどの海外ブランドでは、TPUフィルムや凸凹プリント加工、特殊ニットなどのハイテクノロジーなシューズがメインです。
とにかく薄く軽く素足感覚を追求しているスパイクが多く見られます。
好きな選手と同じスパイクを履きたいと思う方もいるかと思いますが、一般的に海外ブランドはアメリカやヨーロッパの人の骨格に合わせて細身のラストを使っています。
足の甲が広かったり高かったりする人には合わず、プレーに支障が出ることも考えられるため、フィッテイングをしてからの購入がおすすめです。
サッカー選手に選ばれることの多いスパイクは?
マラソン界でNIKEズームヴェイパーフライ4による革新が起こったのは有名な話ですが、マラソンという競技の目的は「長距離を短時間で走る」こと、その1つの目的に特化してシューズは開発されます。
しかしサッカーはどうでしょうか?
正確なシュート、ボールタッチ、ドリブル、スピード、ポジションや選手によって多種多様な条件を求められるのです。
「サッカー選手に選ばれることの多いスパイク」は、特定はできません。
NIKEのズームヴェイパーフライ4のように、あるレースの着用率85%で、ほとんどの選手が履いているというサッカースパイクは今のところ存在しませんし、今後も存在しないのではないでしょうか?
素足感覚、ボールタッチ、ボールコントロール、スピードなど自分の強みを活かし、弱いところをカバーしてくれるスパイクを探し、あれこれと試した末に理想の1足を見つけたら、そのモデルを長く愛用する傾向にあるようです。
サッカー選手のスパイク事情や人気のスパイクを知って選ぶ際の参考に
「adidas エックススピードフロー.1」、「PUMA フューチャーZ 1.4」、「MIZUNO モレリアNEO Ⅲ」「UMBRO アクセレイター プロ」など、有名サッカー選手が愛用しているスパイクをご紹介しましたが、これが特に人気!というものを断定するのは難しいようです。
正確なシュート、ボールタッチ、ドリブル、スピード、ポジションや、選手の特性によって合うスパイクは異なります。
実際に選ぶ際には、素足感覚、ボールタッチ、ボールコントロール、スピードなど自分の強みを活かし、弱いところをカバーしてくれるスパイクが重要です。
正確なフィッティングで、ぴったりくる理想のスパイクを探してみてくださいね!
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