岡畑香港のきのしたです!
WBC熱かったですね!私自身は幼少期からサッカーをしてましたが、やはりスポーツは面白い。
試合も楽しみつつ、「あの選手靴のブランド変わってる!」とか、「アメリカ出身のあの選手は靴が日本のブランドだ!」「もともと靴を提供していた選手なのか、選ばれる可能性があると知るや否やスピード勝負で話をつけるための情報戦があったのか」など、一般人が気にしない点を気にしながら見てしまうのは職業病でしょうね。
競技が変われば履いているブランドの顔ぶれも変わってきます。また、トレンドも常に変化していきます。
今回はブランドの世界市場シェアについて、現在どうなっているのか、靴市場全体の現状もあわせてご紹介していきます!
靴ブランドの世界市場シェアをご紹介
靴のブランド別の世界市場シェアを見てみると、1位は「NIKE(ナイキ)」で291億ドル(7.8%)。
2022年5月期の決算で、ブランド全体の売上は約467億ドルと圧倒的な世界シェアを誇っています。
売上の4割を占める北米地域では、前年比6.8%増と成長。
一方中国では苦戦し、前年比9%減となっています。
主力のフットウェアの売上は全体の約6割と大きな割合を占めています。
2位は「Adidas(アディダス)」で2022年12月期の決算で約124億ドル(3.42%)。
ブランド全体の売上は約3兆1,500億円(225億ユーロ)でしたが、コロナ前の水準には届かず、売上の約3分の1は「EMEA」と呼ばれるヨーロッパ・中東・アフリカ地域がけん引しています。
また、1位のナイキと同じようにフットウェアの割合が大きく、売上全体の半分以上を占めています。
近年では、メインターゲットである男性だけでなく、レディースカテゴリの売上向上を図ることで、さらに売上規模を拡大させようとしているのだそうです。
3位はウォーキングシューズやスニーカーなどのフットウェアで有名な「Skechers(スケッチャーズ)」で、63億(1.69%)。
上位2つのブランドと比較すると高価格帯の靴は多くはないのですが、リーズナブルな価格で機能性に富んだ靴が特徴です。
そう考えると、販売足数という数字に着目すれば上位との差もまた違った見え方になりますね。
日本国内のスポーツブランドの2021年購入率ランキング
1位 アディダス
2位 ナイキ
3位 ニューバランス
4位 コンバース
5位 プーマ
6位 アシックス
7位 ザ・ノースフェイス
8位 ミズノ
9位 チャンピオン
10位 アンダーアーマー
※靴以外も含む
靴業界全体の現在の状況も確認!
靴業界の市場規模ですが2021年の数字で見ると3732億ドルと言われています。
今後の世界的な人口増と経済発展に伴い市場規模は平均年4.3%で成長していく見込みです。
日本の靴市場に目を向けますと、2021年の市場規模は148億ドル(1兆967億円)ほどといわれています。
2016 年より縮小を続けており、2020年度の市場規模は、コロナ禍の影響から市場の2割が減少。
2021年は、前年の大幅縮小の反動からわずかに拡大したものの、コロナ前の市場規模には遠く及ばない結果となってます。
日本の靴業界・靴専門店の市場動向は?
日本の靴専門店に目を向けてみると、市場全体がコロナで苦戦する中業績を拡大させているのが「ABCマート」。
2021年2月期決算では、新型コロナウイルスの影響で連続過去最高益を更新することはできませんでしたが、着実に売上を伸ばしている企業です。
2021年度の売上高は2,439億円で、2022年2月現在では国内1,053店舗、海外では韓国や台湾を中心に354店舗を展開しているなど、店舗数も拡大しています。
2位は「東京靴流通センター」「靴のチヨダ」「シュープラザ」などの店舗名称で靴を販売している「チヨダ」ですが、「ABCマート」はチヨダの3倍と大きく差をつけている状況です。
日本の靴市場全体を見るとカジュアルなデザインが好まれており、婦人靴・紳士靴はともに販売が減少傾向です。
若者を中心に、スニーカーブームが続いています。
人気のベルクロスニーカーについてのコラムもあるので、ぜひチェックしてみてください。
新型コロナウイルスの拡大に伴い、外出を控える消費者の広がりでビジネス向けの靴が低迷し、ビジネスのインフォーマル化が進んだことで革靴の減少幅が大きいのが現状です。
ただし、経済が徐々に回り始め、外での活動が増えてきている今、ビジネスシューズやフォーマルシューズの需要も少しずつ高まっており、今後も伸びていくことが予想されます。
靴ブランドの世界市場シェアや靴業界の現在の状況を知ろう!
世界の靴業界の市場規模は、2021年で3732億ドル億円。
今後の世界的な人口増と経済発展に伴い市場規模は年4.3%平均で成長していく見込みです。
一方日本は2016 年より市場規模は縮小を続けており、2020年度の市場規模は、コロナ禍の影響から市場の2割が減少し、未だにコロナ前の水準には戻っていない状況となっています。
日本の市場規模縮小に伴い、各ブランドもそうですが、我々も世界により目を向けて販売を伸ばしていく必要がありそうです。
仕入れ先様とより強固なパートナーシップを結び、私自身世界と戦えるよう日々精進して参ります!!
岡畑興産では、真面目に靴をつくっている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。
靴や靴の素材、豆知識などさまざまな知識を発信していますので、こちらもご参考ください!