こんにちは、岡畑興産の木下です。
世界的にサステナブルへの関心が高まっている中、靴で使用されている素材ではリサイクル、バイオ素材など環境に配慮した素材が続々と増えてきています。
今回は、靴を作っている岡畑興産でも注目している、テンセル繊維についてのお話です。
再生繊維の一種であるテンセル繊維は、その優れた機能性と環境に優しい特性から注目されています。
このテンセル繊維の特徴や利点、さらには家庭での手入れ方法まで知りたいという方のために、基本から実際の使用方法までを詳しく解説します!
テンセル繊維の製品の購入を検討している方や、日常での活用方法を探している方にとって、必見の内容です!
目次
テンセル繊維とは?
テンセルは登録商標であり、「リヨセル」とも呼ばれることがあります。
冒頭でも少し触れましたが、テンセル繊維は再生セルロース繊維の一種で、ユーカリの木材パルプを原料としています。
この再生繊維は、元々ある物質を化学反応や熱によって溶かしてから、再び繊維として蘇らせたもののことで、地球に優しい繊維です。
指定外繊維として表記されることがあり、その特徴的な柔らかさと吸湿性から、多くのアパレル製品や寝具に利用されています。
再生繊維については、以下のブログでもお伝えしていますので、気になった方はチェックしてみてくださいね!
テンセル繊維の特徴は?メリット・デメリットもご紹介
テンセル繊維は、その優れた特性から多くのメリットを持ちますが、一方でデメリットもあります。
メリット・デメリットに分けて詳しくご紹介していきましょう。
テンセル繊維の特徴:メリット
- 柔らかく滑らかな肌触りをしている
- 吸湿性と通気性に優れている
- 耐久性に優れている
- 環境に優しい
テンセル繊維を使った製品は、非常に柔らかく、シルクに似た滑らかな触感であることが大きな特徴。
綿の約1.5倍の吸湿性を持ち、湿気を効果的に吸収・発散してくれることや、強度が高く繰り返しの洗濯にも耐えられることもメリットです。
長期間、快適に使用することができるでしょう。
また、先ほどもお伝えしたように、テンセル繊維はパルプを原料としていて再生可能であり、天然の製造過程も持続可能であることが、世界中から注目を集めています。
現在進められているSDGs(エス・ディー・ジーズ)にも貢献する素材です。
テンセル繊維の特徴:デメリット
- シワになりやすい
- 摩擦に弱い
- 価格が高くなりやすい
テンセル繊維の製品はシワがつきやすいため、アイロンがけが必要です。
繊細であるため摩擦にも弱く、擦れると白くなったり、毛羽立ったりしやすい点もデメリットでしょう。
また、高級感のある控えめな光沢があり、着心地が良く、上質な素材であることから、高価になっていることが多いです。
一般的な綿の2〜3倍の価格といわれています。
テンセル繊維はどんなものに使われている?
テンセル繊維は、幅広い用途で使用されています。
例えばアパレル製品なら、 シャツ、ブラウス、ドレスなどの衣類に使用され、着心地の良さが好評です。
シーツや枕カバー、布団カバーなど、寝具に使われることも多く、快適な睡眠を提供してくれます。
その他、カーテンやクッションカバーなど、家庭内のインテリアアイテムにも利用されています。
テンセル繊維の家庭でのお手入れ方法もチェック
テンセル繊維を使用した製品を長く使用するためには、適切な手入れが必要です。
基本的にはドライクリーニングが良いため、クリーニングに出すことが理想的ですが、自宅で行う場合は、裏返しで洗濯ネットに入れ、優しく洗うことが推奨されます。
ドライコースや手洗いコースを選択して弱い水流で洗いましょう。
中性洗剤を使用し、漂白剤は避けること、洗濯時間を短くすることにも注意が必要です。また、乾燥機の使用は避け、自然乾燥することを推奨します。
直射日光も避けて、陰干しするのが最適です。
保管する際にも、風通しの良い場所にしまいましょう。
シワが気になる場合は、当て布をし、低温でのアイロンがけが適しています。
テンセル繊維の特徴・特性を知って活用・購入の参考に!
テンセル繊維は、その優れた吸湿性、柔らかさ、耐久性から、多くの場面で活用されています。
アパレル製品や寝具、インテリアなど、さまざまな用途に対応できるこの素材は、環境にも優しい製造プロセスを経ているため、エコ意識の高い消費者にも人気です。
家庭での手入れ方法を理解することで、長くその特性を維持しながら使用することができます。
今回の内容を参考に、テンセル製品の購入や活用をぜひ検討してみてください。
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