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靴の材料

2026.10.11

ナイロンの特徴とは?メリットデメリット、ポリエステルとの違いも!

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こんにちは。岡畑興産のこじろうです。

 

今、みなさんが身につけている洋服の素材は何でしょうか?

 

化学繊維であればナイロン、ポリエステル、レーヨン。

天然繊維であればコットン、夏ならリネン、冬ならウールという方も多いかもしれません。

 

「ナイロン」は、洋服の品質表示タグで見かけることも多いですよね。

 

今回は、知っているようで知らない化学繊維ナイロンの特徴について詳しくご紹介します。

メリットデメリット、似た素材であるポリエステルとの違い、代表的なナイロンの種類、ナイロンの用途まで幅広く解説していきます!

 

ナイロンとは?特徴やメリット・デメリット、お手入れ方法を知ろう

ナイロンとは、主に石油を原料とする「ポリアミド」とよばれる合成樹脂から作られた繊維のことをいいます。

 

ナイロンが誕生したのは1930年代のこと。

アメリカの化学メーカー・デュポン社が世界で初めて開発に成功しました。

 

その後、女性用ストッキングとして商品化されると、その画期的な履き心地から瞬く間に世界中に広まっていきました。

 

その後、スポーツウェアやバッグなど幅広い用途に採用されるようになり、今では世界でポリエステルに次いで2番目に生産量の多い合成繊維となっています。

 

ナイロンの特徴

摩耗や摩擦に強く、耐薬品性にも優れているのがナイロンの持ち味です。

 

耐久性の高さや軽さといった機能面に加え、合成繊維でありながら染色しやすいという特性も持つため、衣料品を中心に幅広い場面で活躍しています。

 

 

ナイロンのメリット・デメリット

メリットばかりのようにも見えるナイロンですが、デメリットはあるのでしょうか?

メリット・デメリットを整理しながら説明していきます!

ナイロンのメリット

  • 耐摩耗性に優れている(摩擦に強い)
  • 発色性に優れている
  • 吸水性が低いため濡れてもすぐに乾く(洗濯が簡単)
  • 弾力性がありシワになりにくい
  • 水による収縮がなく、型崩れしにくい
  • カビや虫害を受けにくいため保管しやすい
  • 天然素材と比べて格段に軽い
  • 低温でも硬くなりにくい

 

ナイロンのデメリット

  • 熱に弱い
  • 吸湿性が低い
  • 長期間が使用すると黄変しやすい

 

メリット・デメリットを踏まえた上で、お手入れ方法も見ていきましょう。

 

ナイロンのお手入れ方法

基本的には自宅で水洗い可能ですが、大切なアイテムはパーツの破損を防ぐためにも、手洗いがおすすめです。

 

手洗いが難しい場合、必ずネットに入れて洗濯機に入れましょう。

洗濯機で洗う際は「おしゃれ着コース」など、弱流水で洗い、シワを防ぐために脱水時間も短めに設定します。

 

洗剤は普段の洗濯なら中性洗剤が適していますが、落ちにくい汚れにはアルカリ系の洗剤を使用しても問題ありません。

 

干すときは乾燥機は使わず、日焼けを防ぐために日陰干しが良いでしょう。

熱に弱いため、アイロンをかける際はあて布をあてるのがベストです。

 

 

ナイロンとポリエステルの違いは?

ナイロンとよく似た合成繊維に、ポリエステルがあります。

 

ポリエステルは石油を原料に作られた合成繊維で、丈夫で軽く、熱や摩擦に強いという特徴があります。

劣化しにくく虫害を受けにくいため保管しやすいなどのメリットもあり、そのタフな特徴からワイシャツやコート、フリースなどの衣類全般に使われています。

 

ポリエチレンテレフタレート(PET)で作られる繊維が一般的で、そのほかポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)といった種類の繊維もあります。

 

ナイロンとポリエステルは性質が似ている部分も多いため、タグを見るまでは違いがわかりにくいという方も多いのではないでしょうか。

 

手に取ったときに簡単に見分けたいなら、触感や光沢感に注目してみましょう。

 

ナイロンは表面に細かい凹凸があり、指で触るとやわらかくしなやかな肌触りが特徴です。

一方ポリエステルは、表面が比較的なめらかで、ナイロンよりもやや張りのある質感をしています。

 

光沢感にも違いがあり、ナイロンは落ち着いた自然な光沢であるのに対し、ポリエステルはやや強めのハリのある光沢感を持つことが多いです。

 

続いて、耐熱性・耐光性・吸水性・伸縮性の4つの項目に分けて、ナイロンとポリエステルの性質を詳しく比較していきます。

 

耐熱性の違い

耐熱性については、ポリエステルのほうがナイロンよりも熱に強い傾向があります。

そのため、ナイロンはアイロンがけの際にあて布が欠かせませんが、ポリエステルは比較的高い温度にも耐えられます。

 

耐光性の違い

耐光性に関しては、ポリエステルのほうが紫外線による劣化が起こりにくいとされ、屋外で長時間使用するアイテムに向いています。

 

ナイロンは紫外線の影響を受けやすく、長期間直射日光にさらすと黄変や劣化の原因になるため注意が必要です。

 

吸水性の違い

どちらも吸水性の低い素材ではあるものの、この2つを比較するとナイロンのほうが水分を含みやすい性質といえます。

 

一方ポリエステルは水分を含みにくいぶん、乾きやすさという点でナイロンよりさらに強みがあります。

 

伸縮性の違い

ナイロンは体の動きに合わせてよく伸び縮みする性質を持っています。

 

ポリエステルはナイロンに比べると伸縮性はやや控えめですが、そのぶん使用を重ねても伸びにくく、形を保ちやすいという特徴があります。

 

このように、ナイロンとポリエステルはよく似た合成繊維でありながら、項目ごとに異なる強みを持っているため、用途に応じて選び分けるのがおすすめです。

 

なお、共通して薬品には強い性質を持ちますが、ナイロンは耐酸性がやや低く、ポリエステルは耐アルカリ性がやや低いという違いもあります。

 

 

ナイロンの種類はたくさんある!

ナイロンにはたくさんの種類があります。

代表的なナイロンの種類を、それぞれの特徴とあわせてご紹介します。

 

ちなみに、ナイロンの名称についている数字は、合成原料に含まれる炭素原子の数に由来しています。

 

ナイロン6

1938年にドイツのIGファルベン社が開発した合成繊維で、日本でも同時期に東洋レーヨン(現在の東レ)が独自に合成に成功しています。

衣類をはじめ、幅広い製品に使用されています。

 

ナイロン6,6

デュポン社が世界で初めて開発した合成繊維で、絹に近い肌触りを持っています。

エンジニアリングプラスチックの中でも機械的強度に優れていて、ナイロン6よりも強度、耐熱性に優れているのが特徴です。

 

現在生産されているナイロン繊維は、ナイロン6,6とナイロン6が主流となっています。

 

ナイロン12

ナイロン6やナイロン6,6に比べて融点や吸水性が低く、寸法安定性に優れている素材です。

特に低温での特性に優れている点は、ほかのナイロンと大きく異なるポイントといえるでしょう。

ポリアミドの中で最も密度が低く、融点は176℃、比重は1.02となっています。

 

ナイロン11

ヒマシ油を原料とした植物由来のエンジニアリングプラスチックです。

融点は187℃で、耐屈曲疲労性や耐熱性、柔軟性に優れているのが特徴。

耐屈曲疲労性の高さから、繰り返し曲げ伸ばしされるような部品にも適した素材です。

 

再生不可能な資源の消費が少なく、環境への影響が少ない素材として、近年あらためて注目を集めています。

 

リサイクルナイロン(再生ナイロン)

使用済みのナイロン製品や廃棄プラスチックを原料として作られる再生繊維です。

 

バージンナイロンと遜色のない強度や軽さを持ちながら二酸化炭素排出量を削減できるため、サステナブルな素材として注目されています。

 

ナイロンはどんな用途で使われる?

ナイロンは雨風に強く、アウターやレイングッズ、スポーツウェアに適した素材です。

ほかにも、バッグやストッキングといったファッション小物、カーペットやカーテンなどのインテリア用品、さらには楽器の弦や釣り糸まで、非常に幅広い場面で使われています。

 

靴に使われることも多く、アッパー素材からソールまでさまざまな用途でシューズに採用されています。

 

代表的なところですと、サッカースパイクのソール。

サッカースパイクのソールには耐摩耗性に優れるTPU(熱可塑性ポリウレタン)がよく使われていますが、ソール本体部分にはナイロン12が使用されることがあります。

ナイロンはTPUよりも軽いため軽量化ができ、剛性が高くシャンク機能を持たせられるというメリットがあります。

 

ナイロンの成形方法の一つである射出成形のトラブル解消のアイデアを以下で紹介していますので、こちらもあわせてご覧下さい。

 

このように、ナイロン一つをとっても、種類や成形方法によって適した用途はさまざまです。

 

靴づくりにおいては、こうした素材ごとの特性を見極めた素材選定こそが、履き心地や耐久性、仕上がりの質を大きく左右します。

岡畑興産では、こうした素材選定から生産まで一貫してサポートしています。

 

 

ナイロン素材を使った靴づくりも、岡畑興産にご相談ください

岡畑興産は、1992年にOEM事業を開始してから30年以上にわたり、数多くのブランド様と一緒に靴づくりを行ってきました。

 

化学品事業と靴受託事業が連携しているため、ナイロンやポリエステルをはじめとする素材面の知見を豊富に蓄積しており、用途に合わせた最適な素材のご提案が可能です。

 

一般的な靴メーカーでは扱いにくい新しい機能性素材の発掘や、他社にはない切り口での素材提案も行うことができます。

 

また、日本を含む5つの拠点の工場(中国・台湾・ベトナム・カンボジア)と提携しているほか、北米にも拠点を構えており、世界のトレンドや業界情報が常に集まる体制を整えています。

 

海外工場に対する品質面の不安についても、各拠点に専任スタッフを配置し、生産や納期を細部までコントロールすることで、高いレベルでの品質安定を実現しています。

 

ナイロン素材を使った靴づくりをお考えの際は、ぜひ岡畑興産へお気軽にお問い合わせください!

 

 

ナイロンに関するよくある質問にも回答!

ナイロンについてよく寄せられる質問にもお答えします。

 

ナイロンとポリエステル、結局どっちがいい?

どちらが優れているというより、用途によって向き不向きがあります。

 

摩擦に強くしなやかさも求めたいアウターやバッグ、体の動きに合わせて伸びてほしいスポーツウェアなどには、ナイロンがおすすめです。
一方、日差しの下で長時間使用するものや、熱・紫外線にさらされやすいアイテムには、耐熱性・耐光性に優れたポリエステルが向いています。

 

洗濯のしやすさやシワになりにくさを重視するなら、どちらの素材も候補になり得るため、実際に使うシーンをイメージしながら選ぶと良いでしょう。

 

ナイロンは何年くらいもつ?耐用年数の目安は?

ナイロン製品の寿命は、使用頻度やお手入れ方法、保管環境によって大きく変わるため、一概に「何年」と断言することは難しいのが実情です。

 

ただし、ナイロンは耐久性が高いため、適切なお手入れをすれば長期間にわたって愛用できます。

一方で、直射日光や高温の影響を受けると黄変や劣化が早まる原因になるため注意が必要です。

 

ナイロンのお手入れで一番やってはいけないことは?

最も避けたいのは、高温での乾燥やアイロンがけです。

 

ナイロンは熱に弱いため、乾燥機の使用や、あて布をせずに高温でアイロンをかけると、生地が縮んだり溶けたりするおそれがあります。

 

洗濯後は日陰でしっかり乾かし、アイロンが必要な場合は必ずあて布を使用するようにしましょう。

 

 

ナイロンとは耐久性や伸縮性が特徴の幅広い用途で使われる素材!

ナイロンとは、主に石油を原料とする「ポリアミド」とよばれる合成樹脂から作られる、世界で2番目に生産量が多い合成繊維です。

 

耐久性や伸縮性の高さ、軽さに加え、合成繊維でありながら染色しやすいという特性を持ち、衣料品を中心に幅広く使用されています。

 

ナイロンには複数の種類があり、近年は環境に配慮したリサイクルナイロンにも注目が集まっています。

 

また、ナイロンとよく似た素材としてポリエステルがあります。
ナイロンとポリエステルはどちらも摩擦に強く、よく似た特性を持っていますが、ナイロンは伸縮性に優れ、ポリエステルは熱や紫外線に強いという違いがあります。

 

岡畑興産では靴のOEMを行っており、特に素材についての知識が豊富です!

ぜひ、靴を作りたい方はご相談ください。

 

※岡畑興産株式会社は、化学品事業と靴受託事業が連携し、機能性素材の材料開発・用途開発を進めています。

 

また、靴や靴の素材、世界の市場についての豆知識など、さまざまな知識を発信する「くつナビ」でも、ほかのブログも読んでみてくださいね。

 

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