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岡畑の熱い人々

OKAHATA PEOPLE

2024.05.13

社長の○○

今しか書けない、父の話:Part-1

【Okahata News Letter36号(2024年5月)抜粋記事】

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「もう報告に来なくていい」

父、前会長の岡畑精記は、アジア・アメリ力に広がる今の海外取引のベースを築いた、岡畑興産の中興の祖です。引退後、和歌山のクラシック音楽普及のために尽力していた父が、当年2月27日に天寿を全うしました。

訃報は、2月27日。自ら仕掛けた北米企業への経営参画を決め、ガッツポーズした日の午後のこと。ひとつの時代が終わる前に、ギリギリ新しい時代を始められたような、不思議な一日でした。

今、思い出すのは、「仕事には、一生を賭けるだけの価値がある。社員が家族に誇れる会社にしよう」という父の言葉です。必ずしも仲が良いという家族ではありませんでしたが、父が理想とした「一生を賭けるだけの価値がある、家族に誇れる会社」には、少しは近づけたのではないか、と思っています。父にいちばん感謝しているのは、社長になってすぐ「もう報告に来なくていい」と言ってくれたこと。それ以来、本当に一度も、報告も経営の話さえしていません。
 

「このクソ会長め」から「このクソ社長」に変わった日

当時の会長報告会は、業績も雰囲気も最悪でした。未熟な私は、「答えが分からないくせに何を偉そうに」と愚痴まみれのネガティブな空気を吐き出しながら、それさえも、全て父が悪い、「このクソ会長め」と本気で思ってました(穴があったら入りたい)。

“リーダーは機嫌よく”がモットーの今、思い返せば、“機嫌の悪い”時代でした。リーダーの自分がこの体たらくでは、結果なんて出る訳がなかったのです(いわんやチームビルディングなんて)。

そんな“不機嫌”なダメ社長も、会長報告に行かなくなって、悪の根源/全責任は「このクソ社長」にあると気付いてしまったのです。この気付きは、テカかった(でも気付きだけじゃ全然足りなかった)。
 

「会長マター」(って、社長の責任逃れでしょ)

額面上は、会社で起きている全ては、社長の責任。開発が頓挫するのも、強い商材が見つけられないのも、人が辞めるのも、、全部社長の責任。じゃ、社長自ら全力で解決に動いていたかというと。。。

会長マター。誰々マター。大事なのは結果を出すことなはずなのに、人間は、すぐ誰々マターとか言って、言い逃れ、愚痴るようにできているのです。岡畑典裕を筆頭に。

マターマター言ってても、できる人は、水面下でやれることやり切っている(粛々と準備して、その時を待っている)。僕は、マターマター言ってるだけの、できない人でした。「これは会長案件」=自分の仕事じゃないと、心のどこかで、勝手に決めつけていたから。会長の存在は、足枷だと思っていたから。
 

“気付いた”はいいものの(引き出しがない)

過ちに気付いたが吉日、さぁ世界を会社を変えてやろうとばかりに、いざ手を打ってみても、やることなすこと、変わり映えしない。。。

そりゃそうで、自分の持ってる経営的引き出しは、知らず知らず、父の受け売り。そのくせ、(安全な場所からの)会長批判に忙しく、自分の経営の型を作るための学び/手数/失敗の数も、全然足りてない。
 

書を持って、外に出よう:メンターと経営の原理原則

学びの手数を求めて、書を持って、外に出よう。メンターと経営のお師匠さまを外に求めたのです。

メンターとの遡逗:当時、中小商社の社長たるや、製品を自ら売り込み、歌って踊れるスーパー営業マンたれ、というステレオタイプに囚われていたのですが、今思うと、自分の得意/個性とは全くフィットしていないから、無理がある=うまくいくわけない。

そんな中、運命的か必然か、諷々とリラクシン、声は小さく、淡々と、大きな変化を生みだす、とある社長(Sさん)と出会ったのです。言うことなすこと、少し変わっていて、組織の組み方もちょっと変(お前が言うな笑)なんですけど、ひとつひとつ布石があって、芯がある。自分を知り、自分のスタイルに正直に経営をされる方。

経営の型はひとつじゃない。自分に無理せず、自分なりのやり方で経営すればいい、そんな後押しをいただいた出会いでした。

これが、岡畑典裕×岡畑興産でしか出来ない、自由な経営の型探しのスタートでした。人と組織のフィットの前に、社長と組織のフィットをよくしようっていう話。人財育成しません宣言の原点かもしれません。

ありたい姿は、決まった。あとは、…
 
続きは、Part-2:
ー経営の師匠との出会い
ー新将命先生の「経営の教科書」と原理原則
・学び方の原理原則:
著者が乗り移るくらい、頭に叩き込むこと。
・乗り移ったら、即実戦投入:
手数(とズレ補正)の多い経営を。
ー人生も経営も、他人が散らかした机を片付けるみたいなもの。

 

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