OKAHATA PEOPLE
2026.03.04
社長の○○
岡畑興産の(近年の独自進化と)Agilityを支える3つの道具と考え方:方針パッケージ、週報(乱筆メモ)、書く文化
- #入社を希望される方へ
- #社内
- #社長が書いた
はじめに/アイスブレイク1(になりそうにないけど言わせて笑↓):
和歌山ネタ。本日午前11時、和歌山県串本に自前ロケット発射場を持つスペースワン(紀陽銀行と三菱UFJ銀行は一部株主です)が、“カイロス”という自製ロケット打ち上げ予定です。打ち上げ目的は、積荷の小型衛星を地球観測衛星がぐるぐる回る軌道に投入すること。成功すれば、国内民間企業初。[参考ですが、インターステラ・テクノロジズもスペースワンもすでに宇宙空間(高度100km:“カルマン・ライン”)到達は達成済み。軌道投入の実績はJAXAのみ。民間企業では実績なし]。
カイロス・ロケットは過去に2回、打ち上げ実施。2回とも途中に爆発、軌道まで到達せず(僕は家族全員で2回とも打ち上げに立ち会っています。家族でチャレンジを応援するのは、なんかとても楽しい)。
1回目のうまくいかなかった理由と、2回目に軌道投入できなかった理由は違う。今回はカイロスv3、たとえうまくいかなくても、それはそれで新しく気付き、次回成功へのヒントになる(失敗から学んでいれば、それは失敗ではないから)。
カイロス、飛びますように。会社に関係ない話は以上です。
やっと本題。岡畑興産の(近年の独自進化と)Agilityを支える3つの道具と考え方:方針パッケージ、週報(乱筆メモ)、書く文化
目次
会社や社長(の得意・不得意)の置かれた環境、フェーズによって、やり方・ルール(道具と考え方)は独自進化します:
1a) フル出社前提の会社とうちではやり方は違って当然で、フル出社前提会社の仕組みを弊社にそのまま持ち込んでも、フィットする訳ないという類の話。
僕の根底には、“時間こそが最も貴重なリソースである”という信念があって、社員一人ひとり、仕事経験やライフステージによって、その時間=可処分時間は全然違うんだから、時間の使い方くらいは(自分たちでコントロールできるんだから)柔軟なルールで回そうぜ。柔軟さの上で、最大限の結果を出すための運用は、個人とチーム/TLで決めていけば良い(お客さま>チーム>自分という基本原則)。
それぞれの人生制約の中で、結果が出やすい環境が整っている会社=結果が出る会社にしたい。
語弊を恐れずに言えば、“働きやすい”が先ではない。お客さまへの超お役立ち集団を目指したら、結果として働きやすい会社にしておくべきだと心から思ったので、実践している。順番が大事、という話。
独自進化中、岡畑興産の組織の回し方:
キャリア採用の方々も増え、弊社独自進化ルールに対して「どうすりゃいいの?」的戸惑い事案は(まだ人に言えていないやつ、社員もあいまいにしか答えられないやつ等々)色々あるのでは、と推察しております。
というわけで、改めて、僕らが大切にしてきた岡畑興産独自進化の“組織の回し方”、根底に流れる考え方(OS)、道具・ツールについて。少なくとも僕の半径何メートルはこれで回してます、という話。
舞台設計=3つの道具と考え方
僕のリーダーシップや経営の定義:みんなが「よっしゃ」と、結果が出る場所に没入、突入、時にPivotできる組織にするために必要な、3つの道具と考え方。お馴染みの内容ですが、少しずつ進化しているかもなので、最新の表現で↓
3−1)ひとつ目の道具:方針パッケージ:
旗印 → 目標 → 戦略 → 組織、のこと。
・旗印:どこへ向かうのか、目的地
・目標:目的地を数字化
・戦略:どうやって目標を達成するのか(強みの、差別化のカード)
・組織:戦略実行ための人/組織/パートナーの話(いないなら探してこよう=「組織は戦略に従う」)
方針パッケージは、年一の拠り所、年一回位は90点まで熟考。弊社基本原則「70点でGo」が当てはまらないのは、大きな方向を間違えると、関わる全員の努力が無駄になってしまうから。(没入の向かう場所:場所・方向を間違えば、いくらいい仕事したって結果は出ない、魚がいない場所で魚は釣れないという話)
3−2)ふたつ目の道具:週報という名の、乱筆日記風メモ:
週報は、自分の(頭の整理の)ため、メンバーとの共有のため、そして何よりも、相互疑問解決のため。一方通行(→)でなく、双方向(↔︎)。自分から関係者全員に投げて始める、週次双方向コミュニケーションのきっかけ。これ無くして、飛び回る幹部のみんなと、経営(=高速ズレ補正)というゲームを続けるなんて無理。
報告、というより、乱筆メモ。“Brain dump”なので、50点くらいの出来でオッケー。目的は完成度ではなく、ズレ補正のための相互気づき。
整えない。時間をかけない。わからなかったら、きけばいい(Just Ask)。週報やメモきっかけの「あ、社長、そういえばあの話」からアイデアが練り上がることも多い。
週報活用方法(社長の場合):
幹部週報はもちろん、必要に応じて色んな人の週報も読みに行ってます。同じ案件でも人によって理解・表現は違うので、複数週報を覗きつつ、ニュアンスを理解。ガゼット・ブログと同様に、週報も、読み物(仲間の頭の中読本)として結構楽しかったりもするのは僕だけか笑。
良い報告も、Bad Newsも色々あり。チャレンジ多めな会社なので、自ずとマイナス・ネガティブ情報も多い(これぞBad news firstな、報告の正しい姿)。幹部週報のやばいやつは、すぐ確認。週に一回のケイデンスなので、どうしようもなくなる前にBad Newsがシェアされるのも、正しい感じ。
良いも悪いも、みんなの“直近”を確認、お互いが忘れていそうなことを拾い合い「それ違うんですけどー」と補正し合う。みんなの頭の中(優先順位とか、悩みとか)も、僕の頭の中も、なんとなく共有できるので、そこのズレ(社長これ分かってないぞとか)を、リアルな会話ですぐ埋めていける。“Just Ask”しやすい仕組み。
このケイデンス、このコミュニケーション・ハードルの低さが、うちの会社らしさ、だと思っている。冒頭の話に戻りますが、岡畑興産には必要な仕組みだけど、100%出社、100%ルーティン仕事で勝負している会社には、全く適さない。そんなにズレないし、そもそも会って話せばいい。
この週次の文字ベースの濃いコミュニケーション・Just Askしやすい仕組みこそが、岡畑興産のAgilityと没入、ズレ補正(micro adjustments) 、時に必要なPivotを支えている。(そこから、月報があり、“生々しい”事業報告書へとつながる)
3-3)三つ目の考え方:書く文化「書けないうちは思考ではない」
2025.02.27 社長の○○
書くとは、考えを練り上げる技術、=コツコツ書くコツ
をお読みください、というのはあまりにも雑なので↓
ーーー
チャレンジングな仕事で、いろんな人を巻き込む必要があれば(いろんな人によっしゃと思ってもらいたいなら)、なおさら、書いた方がいい。
本人さえ書けないこと=思考にさえなっていないことを、あなたでない他人があなたの思った通りに実行できるわけがない。まずは叩き台。できれば「よっしゃ、これやれそう」と言えるくらいまで、練り上げる。
書くのが不得意でも、叩き台だけ捻り出して、あとは誰かに言語化を助けてもらってもいい。(話す方が得意なら、叩き台は音声からの文字起こしとか、いろいろやり方はある。素晴らしい時代!)
旗印・目的地は、ちゃんと書く努力を:
目的地不明では、では人はついてこない/これない(マイクロマネジメントすりゃ可能かもですが、気合いとマイクロマネジメントはもっと大事な局面に置いておきたい)。Google Maps にいくらGeminiが入っても、行き先を入れなければ経路検索できないし、仮説なしでは何も検証できない。だから旗印・目的地(仮ゴール=仮説)については、間違っててもいいから、90点レベルで書くべし。
書いたものは、ブレない。書いた時のコンテクスト(文脈、歴史)ふくめ、そのまま残っているから、振り返りたい時に、読み返せる。逆に、言葉の記憶は都合よく歪んで解釈され変化しちゃうのでとても厄介。言った言わない問題を避けるためにも、書いといた方がいい。
書いたものは間違いにも気付ける、つまり、改善も可能。自分の過去メモを振り返り「当時のベストがこれかよっ」て恥ずかしくなることもあるし、あれからよく練り上げたねぇって思うこともある(社長就任挨拶とかね)。
仮説が違ったら、謙虚に素直にニコニコ謝り次の仮説へ、“v21まで練り上げ”れば、成功可能性はおのずと高くなる。3回目の打ち上げより、21回目の打ち上げの方が、凡ミス可能性を潰せているので、成功率は高い。ロケットは20回ミスれないでしょうが、(書いてやってみる)高速試行錯誤は21回練り上げ可能。
書くことの効能/実感:
A)書き続けてる人は、雪だるま式にうまくなっている。(打席数の話)
B)書いていると一歩目摩擦係数が減っる、一歩踏み出しやすくなる。
C)書けないことは実行に移さないので、出来もしないことを仕掛けるような凡ミスは減る(v21の話)
D)書けたからと言って必ず成功するとは限らないけど、仮説さえ書けないことは、ほぼ上手くいかない。
E)書くのが上手い方が、周りの人もやりやすいし、AIも使いこなせる(AIに使われないで済む)。プロンプトも最後の仕上げも、結局は、人の書く技術。
余談:結果を出すための独自進化適応(?)
いろんな社長の仕事ぶりを見てきましたが、相対的に、僕はチャレンジ多めの社長なんだろうと多います。社長とはこうあるべきだという話ではなく、チャンスタイムを生み出すには、僕x岡畑興産にはこのやり方しかなかったし、チャンスタイムを生かし切るにも、僕x岡畑興産にはこれしかなかった。
その結果、独自進化、独自適応(Adaptation)を遂げての、組織として結果を出すために、リーダーの頭の中、考えていることを、ほぼオープンにすることを組織化、仕組み化したのが、この道具、考え方。
僕と仕事すると、週報引用だの長いメモを読まされる笑。全て、僕はこう考え、こうやりたいと、僕の取っているスタンスを知ってもらうため、修正してもらうため、結果を出すため。間違っていてもいいから、スタンス(仮説とも呼ぶ)を取る。
その方が、岡畑興産では、みんな仕事がやりやすいと思うし、“僕のこの指とまれ経営”(とまってください経営)に合っている、というかそれに合わせて進化適応したんだと思う。
何よりも、このやり方が、一番アジリティーも結果も出る。みんなで最短で結果を出すための、独自進化した道具たち↓
道具のまとめ
・方針パッケージは、年1の拠り所。90点を目指す。
・週報はケイデンス。毎週50点のBrain Dump、乱筆メモで良い。
・難しいことを成し遂げたいなら、行き先・今どこ、くらいは書き続けた方がいい。
・この考え・仕組みは、岡畑興産が、良い結果を出すために、設計されている。
以上、キャリア採用の皆さんを意識した、でも社員みんなに役立つ(?)
岡畑興産のエッセンシャル経営道具箱の話でした。時々難解な“社長言葉”を交えたので、更なる???が浮かんだと思いますので、この場をとっかかりにまわりに人にJust Askしてみてください。おしまい。
