2026.04.06
ボタンエキスの効果とは?化粧品での安全性や注意点も解説
こんにちは。「岡畑興産上海」の竹内です。
ボタン(牡丹)エキス配合の化粧品というと、どのようなイメージをされるでしょうか?
美白、抗炎症、エイジングケアといった効果に加え、高級感や伝統的なイメージもあるかと思います。
高貴な花として知られる「牡丹」には、古くから「美を整える薬草」としての顔があります。
今回は、そんなボタンエキスの知られざる魅力と、化粧品での働きについて詳しくご紹介します。

目次
ボタンエキスとは?基本情報・用途から確認!
まず、ボタン(牡丹)とは、中国北西部が原産の花です。
中国では、南北朝時代に始まった「鏡の前に黄色い花を挿す」習慣から、唐時代の牡丹の花びら風呂、宋時代の牡丹美人湯など「花で肌に栄養を与え、牡丹で肌を治療する」という教えが、何千年も受け継がれています。
日本へは奈良時代または平安時代に伝来したといわれています。
寺院などで薬用植物として栽培されていましたが、室町~江戸時代には品種改良も進み、豪華な花姿から「百花の王」として定着しました。
ボタンエキスとは?
ボタンエキスは、牡丹(ボタン)の根皮や根から抽出される植物由来の美容成分で、抗炎症・抗酸化などの働きが期待されるエキスです。
化粧品では、肌荒れケアやエイジングケア、頭皮ケアなどさまざまな分野で使われています。
ボタンエキスの原料
一般的な化粧品原料としては、ボタンの根の皮を乾燥させた生薬「牡丹皮(ボタンピ)」がもっともよく利用されています。
表示名称は「ボタンエキス」、INCI名は Paeonia Suffruticosa Root Extract とされることが多く、日本薬局方にも牡丹皮が生薬として収載されています。
花や種子を使ったエキスもありますが、市販の化粧品成分としては根皮由来が主流です。
ボタンエキスの抽出方法
一般的には、乾燥させた牡丹皮を水やエタノール、またはその混合溶媒に浸けて有効成分を抽出し、そのろ液を濃縮・調整してエキス原料とします。
完成した原料は「水、エタノール、ボタンエキス」といった組成で流通。
化粧品には数%前後の濃度で配合されることが多いです。
溶媒の種類、温度、時間などの抽出条件によって、ペオニフロリンやパエオノールなど成分の比率が変わるため、メーカーごとに特徴の異なるボタンエキスが存在します。
自然由来成分としての特性
ボタンエキスはもともと漢方や生薬として用いられてきた植物由来成分です。
そのため、通常の化粧品配合量では刺激性が低く、安全性の高い原料と評価されています。
抗炎症・抗酸化・血行促進・色素沈着抑制など、肌や頭皮を「守る」「整える」方向の働きが多く、肌荒れやエイジングサインが気になる人向けの処方に採用されやすいのが特徴です。
一方で、天然由来であるためロットごとに成分含量にばらつきが出やすいという特性もあります。
ボタンエキスが配合されている製品
ボタンエキスは、主にスキンケア・ヘアケアの「肌や頭皮を整える成分」として、幅広いアイテムに配合されている植物由来エキスです。
抗炎症・抗酸化・肌荒れ防止・色素沈着抑制などの働きを狙って設計された製品に使われることが多いのが特徴です。
以下のような製品に使われることが多いですよ。
- 化粧水・ローション:肌荒れを防ぎ、うるおいと透明感をサポートする
- 乳液・クリーム:バリア機能を整え、ハリ不足や乾燥小ジワなどが気になる肌向けの保湿をする
- 美容液・美白ケア:抗炎症と色素沈着抑制を目的として、美白美容液やくすみケア用美容液に使われる
- 洗顔料・クレンジング:洗浄による乾燥や刺激を抑え、洗い上がりの肌荒れを防ぐ
- ボディローション・ボディクリーム:乾燥しやすい肌をなめらかに保ち、くすみや肌荒れをケアする
- 育毛剤・スカルプローション・シャンプー:血行サポートや頭皮環境を整える
- メイクアップ化粧品:下地やファンデーションなどに配合、メイク中も肌を守るサポートをする
ボタンエキスの部位ごとに異なる特徴
ボタンエキスは、抽出する部位によって有効成分や用途が異なります。
花
色の元になる「アントシアニン」、肌を守る「フラボノイド」、香り成分が含まれており、肌を紫外線や酸化から守る効果や美白サポート効果があります。
根の皮
抗炎症・血流サポート「パエオノール」、肌の引き締め効果「タンニン」が含まれており、肌荒れや赤みを落ち着ける効果、血の巡りを良くし冷え・肩こりケアの効果などがあります。
肌荒れケア化粧品や血流改善効果のある化粧品などに使われます。
根
リラックス・鎮痛「パエオニフロリン」、保湿「多糖類」が含まれており、生理痛やストレスケア、肌の潤いを守る効果があります。
保湿クリーム、整肌化粧品などに使われます。
種
オレイン酸、リノール酸、ビタミンEが含まれており、保湿、酸化から守るエイジングケアの効果があります。
美容オイル、スキンケア製品などに使われます。
ボタンエキスの効果とは?化粧品で得られるメリット・安全性・注意点も確認
ボタンエキスは、肌荒れケアから美白サポートまで幅広く使えるマルチな植物エキスで、通常の化粧品使用範囲では比較的安全性が高いと考えられています。
一方で、植物由来ゆえに体質によっては合わないケースもあるため、基本的な注意点を押さえて使うことが大切です。
ボタンエキスの主な効果・メリット
ボタンエキスにはさまざまな効果やメリットがあります。
抗炎症・肌荒れケア
ボタンエキスには、ペオニフロリンやパエオノールなど、炎症を鎮める方向に働く成分が含まれているとされます。
そのため、赤み・ヒリつき・ニキビ後の荒れやすい肌を穏やかに整えたい化粧品によく配合されています。
美白・くすみケアのサポート
炎症がきっかけで進むメラニン生成の流れを抑える働きが報告されており、「炎症+色素沈着」をトータルでケアするサポート成分として使われます。
シミ・そばかすケアというよりは、「透明感を守る」「くすみを防ぐ」といった美白サポート目的のアイテムに採用されやすい成分です。
保湿・皮膚バリア機能のサポート
一部のデータでは、角層の水分保持やバリア機能を支えるセラミドなどの成分に影響を与えるといわれており、乾燥肌・敏感肌向け保湿剤に応用されています。
肌のうるおい環境を間接的に整えることで、乾燥由来のかゆみや小ジワ、ゴワつきのケアにも役立つ成分として位置づけられています。
抗酸化・エイジングケア
ポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化成分を含むため、紫外線や酸化ストレスから肌を守る目的でエイジングケアラインにも配合されます。
抗酸化によって、ハリ・弾力の低下やキメの乱れといったエイジングサインの進行を穏やかにするサポート成分として期待されています。
使用時の注意点
ボタンエキスは漢方で用いられる生薬由来という背景もあり、通常の化粧品の配合量では刺激性が低く、安全性の高い成分と評価されています。
肌刺激性や眼刺激性は、一般的な使用条件下では軽微と報告されることが多く、「敏感肌向け」や「赤ちゃん・子ども向け」をうたう商品でも採用例があります。
ただし、植物アレルギー・生薬アレルギーがある人は、少量でパッチテストを行い、赤み・かゆみ・ヒリつきが出ないか確認してから使用するのがおすすめです。
痛みが強いヒリつき、赤みの悪化、湿疹などが出た場合は使用を中止し、水で洗い流したうえで必要に応じて皮膚科を受診してください。
高機能な注目成分「ボタン発酵エキス」の特徴・効果もご紹介!

ボタン発酵エキスとは、直接抽出や化学合成のエキスとは違い、牡丹を発酵させてから抽出したエキスです。
発酵により、より高品質でより純度の高い成分を生産し、有害物質を減らし、有効成分の含有量を豊かにして効能を高めます。
そのため、高付加価値なスキンケア原料として採用されることが増えています。
牡丹を微生物の力で発酵させることで、フラボノイドとポリフェノールの含有量が増加、細胞毒性が大幅に減少することが確認されています。
発酵過程で不要な高分子成分や不純物が減ることで、刺激性を低減しつつ、有用成分を効率良く抽出できるともいわれています。
その結果、肌へのなじみやすさや保湿感、抗酸化力の向上などが期待されます。
ボタンエキス配合のおすすめ中国製化粧品も紹介
岡畑興産では、中国の「Angel(安琪)社」のボタン発酵エキスを扱っています。
Angel社の主力事業は酵母とその関連製品であり、世界第三位の酵母メーカーです。
食品分野では、日本でも豊富な実績を持っております。
その発酵技術を生かして開発したのが、ボタン発酵エキスです。
中国の牡丹の都とされている山東省菏沢市の牡丹を使った製品です。
ボタンエキスの効果を知り、化粧品原料選びの参考に!
ボタンエキスは、牡丹の根皮や根から抽出される植物由来の美容成分で、抗炎症・抗酸化などの働きが期待されています。
ボタンエキスは、抽出する部位によって有効成分、効果、用途が異なります。
化粧品では、肌荒れケアやエイジングケア、頭皮ケアなどさまざまな分野で使われていますよ。
植物由来成分なので安全性は高く、通常の化粧品配合量および使用条件下では、皮膚刺激性・眼刺激性ともに低いとされています。
アレルギー性(皮膚感作性)も「ほとんどない」と評価されていますよ。
岡畑興産は、東アジアを中心に化粧品原料を豊富に取り扱う化学品専門商社。
ボタンエキスを発酵させて有効成分の効能を高めた、ボタン発酵エキスも取り扱っています。
また、岡畑興産のWEBコンテンツ「岡畑興産ブログ」や「どこ展2.0」では、化粧品原料や機能材原料について詳しく紹介しております。
化粧品原料のことなら、岡畑興産にお気軽にご相談くださいね。
