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2026.04.10

フェノキシエタノールとは?化粧品成分の役割や安全性を解説

こんにちは、岡畑興産の矢持です。

 

フェノキシエタノールは、防腐剤として多くの化粧品に使われている成分です。

メイクアップ用品やスキンケア用品、ヘアケア用品など、私たちの身近なさまざまな製品に配合されています。

 

一方で、「どんな役割があるの?」「肌への影響は大丈夫?」と、安全性について気になる方もいるかもしれません。

 

そこで今回は、フェノキシエタノールの特徴・効果・安全性について詳しく解説していきます。

フェノキシエタノール

 

 

フェノキシエタノールとは?化粧品に配合される役割と特徴

フェノキシエタノールとは、フェノールのヒドロキシ基(−OH)と、エチレングリコールのヒドロキシ基(−OH)の一方がエーテル結合した構造をもつ有機化合物で、グリコールエーテルに分類されます。

 

化粧品では主に合成されたものが使用されていますが、自然界では日本茶の一種である玉露の揮発成分に含まれることが報告されています。

 

また、名前に「エタノール」が含まれていますが、一般に「アルコール」と呼ばれるエタノールとは異なるため、アルコールフリー化粧品に使用されることもあります。

 

〈基本情報〉

  • 化粧品表示名:フェノキシエタノール
  • INCI名:Phenoxyethanol
  • 化学式:C8H10O2
  • CAS番号:122-99-6

 

フェノキシエタノールは、グラム陰性菌やカビなどの微生物に対して抗菌性を示す防腐剤で、化粧品中で細菌やカビの増殖を抑え、製品の品質を保つために使用されています。

防腐目的で他の防腐剤と併用されることも多く、近年ではパラベン不使用(パラベンフリー)をうたった化粧品にも広く採用されています。

 

フェノキシエタノールとパラベンの違いは?

パラベンも、長年にわたり化粧品の防腐剤として使用されてきた成分です。

しかし、皮膚炎を有する場合や、過去に皮膚感作の経験がある場合には、まれにアレルギー性接触性皮膚炎を引き起こす可能性があるため、注意が必要とされています。

 

こうした背景から、比較的刺激が少ないとされ、処方設計のしやすい防腐成分としてフェノキシエタノールへの関心が高まり、多くの化粧品に使用されています。

 

 

なぜ必要?フェノキシエタノールが化粧品に使用される理由

フェノキシエタノール

フェノキシエタノールのような防腐剤は、化粧品を微生物による劣化から守り、安心して使える品質を保つために大切な役割を担っています。

 

特に水を含む化粧品では、微生物が水分のある環境で定着・増殖しやすいため、防腐剤の配合が欠かせません。

もし、使用中に微生物が混入した場合でも、その増殖を抑えることで、変色や不快なニオイなどの変質を防ぎ、製品の状態を良好に保つことにつながります。

 

フェノキシエタノールは少量でも防腐効果を発揮する特性があります。

また、処方設計において、スキンケア製品のテクスチャーや香りへの影響を抑えやすい防腐成分といわれています。

 

 

フェノキシエタノールの安全性と肌への刺激について

フェノキシエタノールは、日本の薬機法(化粧品基準)により、100g中1.0g(1%)までという配合上限が定められている成分です。

このように使用量が明確に管理されており、化粧品には基準の範囲内で配合されています。

 

一般的には比較的刺激が少ない防腐成分とされていますが、極度に肌が敏感な方や、アレルギー体質の方の場合には、まれに刺激を感じることがあります。

そのため、心配な方は使用前にパッチテストを行うことが推奨されています。

 

「防腐剤不使用」は安全?

「防腐剤」という言葉のイメージから、「入れないほうが良いのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが「防腐剤不使用=より安全」というわけではありません。

 

水を含む化粧品は微生物が増えやすく、防腐対策が不十分な場合、変質や雑菌の繁殖につながることがあります。

適切な防腐剤が基準に基づいて配合されている方が、清潔で安心して使える場合も多いと考えられています。

 

フェノキシエタノールは、こうした点をふまえて、品質と使いやすさのバランスを考えながら使われている成分のひとつです。

 

 

フェノキシエタノールは化粧品の品質を守る大切な成分

フェノキシエタノールは、防腐剤としての役割や安全性が整理され、多くの化粧品に採用されてきた成分です。

自然界では、日本茶の一種である玉露の揮発成分から検出されたという報告があります。

 

防腐剤という言葉から不安を感じることもありますが、基準に基づいて適切に配合された成分は、化粧品を清潔な状態に保ち、安心して使用するために欠かせない存在といえます。

 

今後も、処方技術や安全性評価の進歩によって、より使いやすく、肌への配慮が行き届いた化粧品が増えていくことが期待されます。

 

岡畑興産のWEBコンテンツ「岡畑興産ブログ」や「どこ展2.0」では、化粧品原料や機能材原料について詳しく紹介しております。

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