2023.07.18
グリセリンとは?効果や安全性を解説!使用する際の注意点も確認
こんにちは、「岡畑興産」の尾﨑です。
コロナ禍でも広がるヘアケア・スキンケア市場。
シャンプーや保湿剤などによく配合されている「グリセリン」をご存じでしょうか?
昔から良く使われている成分なので、聞き覚えがある方も多いかもしれませんが、実際にどういう働きをするのか、安全性は確立されているのかまではわからない方もいるでしょう。
今回はその「グリセリン」について、詳しく紹介していきます!
目次
グリセリンとは?基本の特徴をチェック!
グリセリンは、1779年にスウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレがオリーブ油加水分解物の中から発見した成分で、化学式は以下の通りです。
学術分野では、1901年以降「グリセロール」と呼ばれています。
まずはグリセリンの基本情報をチェックしていきましょう。
化粧品表示名称 | グリセリン |
医薬部外品表示名称 | グリセリン、濃グリセリン |
INCI名 | Glycerin |
CAS番号 | 56-81-5 |
由来 | バイオディーゼル由来、油脂由来、プロピレン由来など |
配合目的 | 保湿、保水、溶剤、温感など |
グリセリンは無色透明で粘性を持つ3価のアルコールで、水に非常に溶けやすく、吸湿性が強いという特性があります。
液体化粧品から医薬品、工業分野まで活用されていますが、甘みもあるため食品添加物としても幅広く利用されています。
具体的には、化粧品なら化粧水、乳液、保湿クリームなど、工業分野では不凍液の成分、界面活性剤の原料、ポリウレタンの原料、医薬品なら浣腸剤、利尿剤、脳圧降下剤など、食品添加物なら甘味料、保存料、保湿剤、増粘安定剤などです。
様々な由来のグリセリンが存在しており、その中でもバイオディーゼルを製造するときに副成物として得られる「バイオディーゼル由来グリセリン」が最も使用されています。
グリセリンにはどんな効果がある?
では、グリセリンはどのような効果があるのでしょうか。
効果について、わかりやすくまとめてみました!
保湿効果
角質層は肌の最も外側に位置しており、外部からの刺激や乾燥から肌を守る働きをしています。
しかし、環境の変化や加齢の影響によって、角質の水分量が減り、肌が乾燥しやすくなることがあります。
グリセリンを塗布することで、角質層の水分量が増加し、肌を乾燥から守ることができます。
保水効果
グリセリンは水分を吸収し保持する能力があります。
そのため、肌に塗布すると水分を引き寄せて、肌をしっとりと潤すことができます。
この保湿効果は、乾燥肌や敏感肌の方に特に効果的で、多くのスキンケア製品に配合されています。
温感効果
グリセリンは水と接すると水和熱により温感を生じることが知られています。
この効果を利用してスキンケア製品やマッサージジェル、ボディーローションなど様々な製品に利用されています。
リラックス効果を高めるために様々な香料を配合した製品も登場しています。
グリセリンの安全性は?使用する際の注意点はある?
グリセリンは基本的に毒性が低く安全性が高いとされており、適切な配合量および使用下であれば、一般的に安全性に問題がない成分であると考えられています。
安全である理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 食品添加物の指定添加物リストに収載されている
- 50年以上の使用実績がある
- 検証により皮膚刺激性、眼刺激性、皮膚感作性:ほとんど無しという結果が出ている
ただし、自作化粧品で誤った使い方をしてしまうことで、以下のようなトラブルに繋がる恐れがあります。
- 原液で使うと肌が乾燥してしまうことがある
- キャリーオーバーがあると肌荒れする可能性がある
- アクネ菌を増殖させる可能性がある
グリセリンについては、安全性の高い市販の化粧品を使用するように心がけましょう。
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グリセリンの効果や安全性を知って正しく活用を!
スキンケア・ヘアケア製品には欠かせないグリセリン。
グリセリンは3価のアルコールで、無色透明で粘性を持つ成分です。
水に非常に溶けやすい、吸湿性が強い、甘みがあるという特性があり、保湿・保水効果や温感効果があります。
そのため、液体化粧品、医薬品、工業分野、食品添加物としても幅広く利用されています。
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