2023.10.20
プロテオグリカンとは?期待できる効果や取り入れ方についてご紹介
こんにちは、岡畑興産の萩田です。
化粧品や健康食品の有効成分として注目を集めている「プロテオグリカン」。
どんな成分で、どのような働きがあるのか、化粧品や健康食品で期待できる効果や安全性など気になる点はたくさんあります。
今回はプロテオグリカンについて詳しく解説していきます。
プロテオグリカンの原材料や抽出方法、効果的な接種方法、最新の「梅プロテオグリカン」についても紹介いたします。
プロテオグリカンとは?種類や最新の商品もご紹介
プロテオグリカンとは、コラーゲンやヒアルロン酸と同様に、人間や動物の体内に存在している成分のこと。
特に膝や腰などの関節でクッションを作っている成分(軟骨の3~5%)です。
プロテオグリカンという名前の「プロテオ」はプロテイン(タンパク質)を表し、「グリカン」は多糖類を表します。
表皮下に存在する真皮中に含まれる「糖タンパク質」のひとつでもあります。
このプロテオグリカンは、シワやたるみの改善など、高い美容効果が期待できるとして世界的に注目されています。
プロテオグリカンの種類
プロテオグリカンはコアタンパク質の違いにより、いくつかの種類に分類されます。
以下は、その中でも代表的なプロテオグリカンです。
アグリカン
アグリカンは、関節軟骨に多く見られる巨大プロテオグリカンです。
人間を含めた動物の体内にあるプロテオグリカンの大半はアグリカンで、コアタンパク質はヒアルロン酸結合を持っています。
性質としては外部からの衝撃を吸収する働きがあります。
パールカン
パールカンは、表皮の一番下の層に存在しており、肌の健康維持に関係しています。
肌の表面にある表皮細胞は、表皮の一番下にある基底細胞の分裂によって生まれる、基底細胞の土台となっているのが基底膜です。
パールカンは基底膜を構成する成分とともに、肌を健やかに保てるようサポートする働きもあります。
パーシカン
パーシカンは軟骨や脳、血管、そして皮膚の真皮など、広範囲に存在します。
肌のハリや弾力などに関わる役割を持っています。
近年開発された「梅プロテオグリカンⓇ」にも注目!
プロテオグリカンは日本でも1970年代から注目されていた成分で、かつては哺乳類の限られた部位(ウシの気管軟骨)やニワトリの鶏冠などからしか得ることができず、その当時の価格は1gで3,000万円と、非常に高価な試薬として販売されていました。
実用化にはほど遠い成分でしたが、1998年以降はサケの鼻軟骨(氷頭)から抽出する研究が進められ、酢酸による大量抽出法が確立されました。
この方法で大幅にコストを削減できるようになり、近年化粧品や健康食品への検討が加速。
最近は、酢酸の代わりに廃棄される梅酢を抽出溶媒とした「梅プロテオグリカンⓇ」という製品が開発されています。
梅プロテオグリカンⓇは和歌山大学と和歌山の化学企業の産学コラボで誕生した製品です。
梅干しの製造工程では大量の梅酢が廃棄されており、年間16,000tにも及びます。
産業廃棄物となる梅酢を有効活用するために、和歌山大学で魚類軟骨から梅酢でプロテオグリカンを抽出する製造方法が開発され、生まれたのが梅プロテオグリカンⓇです。
梅プロテオグリカンⓇは廃棄物を有効活用しているだけではなく、抗ウイルス作用を有するという特徴も発見されています。
詳しくはこちらの資料をご参照ください。梅プロテオグリカンⓇ
岡畑興産では梅プロテオグリカンⓇを取り扱っていますので、興味のある方はぜひお問い合わせくださいね!
プロテオグリカンに期待できる効果は?
美容効果があるとされているプロテオグリカンは、実際どのような働きがあるのかも気になりますよね。
具体的な効果についても、みていきましょう。
優れた保水力
プロテオグリカンの保水力は、1gあたり6Lの水を保有できるとされているヒアルロン酸を超えるといわれています。
肌に対する保湿力が高いため、スキンケアに取り入れれば、みずみずしい潤いと乾燥しにくい肌に整えてくれるでしょう。
繊維芽細胞の増加
プロテオグリカンには繊維芽細胞を増加させる働きがあるとされています。
繊維芽細胞はプロテオグリカンと同じく肌の真皮内に存在し、コラーゲンとヒアルロン酸の生成に関連している細胞です。
ふっくらとした弾力性のある肌を保つ上で、繊維芽細胞の量や活発さは重要な要素とされています。
つまり、この繊維芽細胞を増加させるプロテオグリカンは、肌にとって重要な役割を担う成分といえます。
肌のコラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポート
お伝えしたようにプロテオグリカンは繊維芽細胞を増加させる効果があるため、コラーゲンの生成を活発に促す働きがあります。
コラーゲンは繊維状のタンパク質で真皮の約70%はコラーゲンでできており、そのほとんどがI型コラーゲンです。
しかし、I型コラーゲンは年齢と共に低下してしまいます。
プロテオグリカンによりコラーゲンが増加すると、肌のキメやハリが整うなど美容に良い影響を与えるほか、関節痛を緩和したり骨を丈夫にする効果も期待できます。
また、ヒアルロン酸もコラーゲンと同じくプロテオグリカンにより増加する成分です。
人間の皮膚の繊維芽細胞を用いた実験を行ったところ、プロテオグリカンを加えた細胞のほうが、ヒアルロン酸が多く作られたという結果も出ています。
ヒアルロン酸も肌にハリを与え、潤いを与える効果があり、乾燥も防いでくれます。
このほか、プロテオグリカンには抗炎症作用、炎症性腸疾患の改善、上皮細胞増殖因子様作用など多くの生理機能を有することが研究により明らかにされています。
そのため、化粧品のみならず健康食品や再生医療への応用にさらなる期待がよせられています。
プロテオグリカンの摂取方法もチェック
注目の成分であるプロテオグリカンは、どのように摂ることができるのでしょうか?
サプリメントとして内側から取り入れたり、スキンケア用品で外側から取り入れたりと、いくつかの方法がありますので、ご紹介していきます。
食事やサプリメントから摂取
プロテオグリカンは、サケの鼻軟骨(氷頭)に多く含まれることは先述したとおりです。
しかし、プロテオグリカンを含む食品はサケだけではありません。
フカヒレ、ウナギ、干しエビなどの魚介類、鳥の軟骨、山芋にも含まれています。
これらをプロテオグリカンが損なわれないような方法で調理できれば、食事からの摂取も可能ですが、プロテオグリカンは熱に弱いという欠点があります。
調理をしないで摂取する方法は実際かなり限られるため、手っ取り早く接種するのであればサプリメントがおすすめです。
カプセルやタブレットなど、現在ではさまざまな商品が販売されており、インターネットやドラッグストアなどで手軽に入手できます。
化粧品として取り入れる
プロテオグリカンは優れた保水力と弾性力を併せ持つ機能素材で、ヒアルロン酸やコラーゲンを産生促進する効果もあるので、化粧品にも多数使われています。
化粧品には、プロテオグリカン原液とプロテオグリカン配合化粧品の2種類があります。
プロテオグリカン原液は手持ちのアイテムに混ぜて使うタイプで、濃度が高いので価格も高価ですが、効果もその分高いです。
プロテオグリカン配合化粧品の方が、安価なタイプもあります。
全成分表示を見て、上の方にプロテオグリカンの名前があれば、濃度が高いといえるのでチェックしましょう。
プロテオグリカンは美容効果の高い成分!ぜひ取り入れてみて
化粧品や健康食品の有効成分として注目を集めている「プロテオグリカン」。
これまでは非常に高価な機能性素材でしたが、サケの鼻軟骨から抽出する製造方法が確立され、比較的安価に利用することが可能となりました。
プロテオグリカンの優れた保水力や弾性力、コラーゲンやヒアルロン酸との相乗効果により、シワやたるみの改善などの美容効果がとても高いです。
今後も、化粧品や健康食品でのますますの活用が期待されるでしょう。
岡畑興産では梅プロテオグリカンⓇを取り扱っています。
興味のある方、ぜひお問い合わせください。
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