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岡畑興産ブログ

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2021.04.23

プロパンジオールとは?成分の効果や安全性を詳しく解説します

こんにちは。「岡畑興産」の菅です。

 

多くのスキンケア商品の基材に使用されている「プロパンジオール」という成分はご存知でしょうか。

基材にするなら安全性の高さはどうなのか、どんな効果があるのか、気になるところですよね。

 

今回はプロパンジオールとは何か?という基本から、安全性まで詳しくご紹介していきます。

化粧品を手に垂らすイメージ

 

 

プロパンジオールとは?

化粧品の基材として、10年以上の使用実績を持つプロパンジオール。

化粧品表示名称はプロパンジオール、慣用名は1,3-プロパンジオールと表され、用途として化粧品や洗顔料、ヘアケア製品、ボディ&ハンドケア製品、保湿剤、感触改良剤、溶剤などに使用されています。

 

化粧品成分としてプロパンジオールと記載される場合は1,3-プロパンジオールですが、1,2-プロパンジオールと呼ばれるPG(プロピレングリコール)もプロパンジオールの異性体です。

プロパンジオールの構造式

このような構造式で構成され、グリセリンを発酵させる“微生物発酵法”で製造されます。

グリセリンの原料にはトウモロコシ、パーム油などがあります。

 

 

プロパンジオールとはどのような成分?効果は?

プロパンジオールの特徴は「抗菌性を併せ持った保湿剤」で、防腐剤フリー処方の化粧品に多く使用されています。

同じく抗菌性を併せ持った保湿剤として、ジプロピレングリコール(DPG)、1,3-ブチレングリコール(1,3-BG)などがあります。

 

1,3-プロパンジオールの保湿効果や抗菌性能は、DPG、1,3-BGと比較しても遜色ありません。

肌を保護つつ水分も維持し、柔らかくしっとりとした美肌に導きます。

 

【保湿性と抗菌性データのグラフ】

 

もう一つ、1,3-プロパンジオールの大きな特徴として植物由来の原料である点が挙げられます。

オーガニック化粧品の認証であるCOSMOS/ECOCERTの認証を取得しているグレードは、オーガニック化粧品や植物由来原料をコンセプトに処方設計されている製品におすすめの原料です。

 

 

プロパンジオールの安全性

安全性のイメージ

肌や眼への刺激がほとんどないプロパンジオールは、アレルギーを起こす可能性も低く、安全性が非常に高い成分という点でも評価されています。

1,3-プロパンジオールでは、下記のような皮膚刺激性・皮膚感作性に関する安全性試験を実施し、安心できる結果も出ています。

 

①ヒトパッチテスト

検体を人の肌に一定時間接触させて、皮膚一次刺激性及びアレルギー性の有無を確認する試験。

試験結果:Negative(低刺激)

 

②復帰突然変異試験(Ames試験)

物質の変異源性(遺伝子や染色体に変化を与え、突然変異を引き起す性質)を確認する試験。

試験結果:陰性

 

 

プロパンジオールの効果や安全性を知って正しく活用を

プロパンジオールとは、抗菌性能を併せ持った植物由来の保湿剤です。

保湿性能や抗菌性能はDPGや1,3-BGと同等で、代替原料としても使用可能です。

 

保湿効果が非常に高く、肌を保護つつ水分も維持し、柔らかくしっとりとした美肌に導いてくれます。

 

皮膚刺激性・皮膚感作性に関する安全性試験で安心できる結果も出ており、アレルギーを起こす可能性も低いプロパンジオール。

安全性が非常に高い成分という点でも評価されています。

 

スキンケアや化粧品の基材を選ぶ際には、ぜひチェックしてみてくださいね。

岡畑興産が運営している常設オンライン展示会「どこ展-どこでも、ひとり展示会」でも

詳しく紹介していますので、ぜひお越しください。

岡畑興産 菅 カン

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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