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2025.05.22

バクチオールとは?効果や使い方を解説!レチノールとの違いも

こんにちは、岡畑興産の川野です。

 

みなさんは、「バクチオール」という原料を聞いたこと、見たことはありますでしょうか?

 

「次世代レチノール」や「ヴィーガンレチノール」と呼ばれたり、コンビニやドラッグストアの化粧品に含まれたりしている成分のため、どのような機能や効果がある成分なのか気になって、調べたことがある方もいるのではないでしょうか。

 

今回は、バクチオールについて詳しく解説していきます。

 

 

注目の植物由来成分「バクチオール」とは?その効果を解説

【基本情報】

  • 化粧品表示名称:バクチオール
  • INCI名:Bakuchiol
  • CAS No.:10309-37-2

バクチオールは、「オランダビユ」というインド北西部とパキスタンで採取されるマメ科植物の種子から抽出される天然成分で、「次世代レチノール」「ヴィーガンレチノール」とも呼ばれています。

 

オランダビユは、インド・スリランカ発祥のアユールヴェーダ※や中国の医学で古くから使用されている植物です。

※アユールヴェーダ=伝統医学であり、生命化学と訳されます

 

バクチオールはレチノールに比べると化粧品での知見は少ないとされていますが、植物由来の美容成分として、欧米諸国を中心に大変注目されています

 

特に「レチノールのような効果がありながら、刺激が少ない」という点が評価されており、敏感肌の方や妊娠中の方でも使いやすい成分として広がりを見せています。

 

また、紫外線による分解を気にせず朝晩どちらの時間帯でも使用できることも人気の理由の一つです。

 

こうした点から、ナチュラル志向のスキンケアを求める層や、ビーガンコスメユーザーの間でも支持されています。

 

主な特徴や効果について、さらに詳しくご紹介しますね!

 

シワやハリのケア

バクチオールは肌のターンオーバーを促進し、シワを目立たなくしながら肌にハリを与える効果が期待されています。

 

シミやくすみのケア

バクチオールは肌のターンオーバーをサポートするとされており、年齢とともに気になるシワやハリ不足の肌に潤いとハリを与えるといわれています。

 

抗酸化サポート

メラニンの生成を抑える働きがあるとされており、乾燥や紫外線によるくすみがちな肌に透明感を与えるサポートが期待されます。

 

肌荒れを防ぐ働き

肌をすこやかに保ち、乾燥や肌荒れを防ぐ成分としても用いられており、ニキビが気になる方にも使いやすい成分です。

 

敏感肌でも取り入れやすい使い心地

刺激が少ないとされ、レチノールに不安がある方や敏感肌の方でも取り入れやすいのが特長です。朝晩問わず使用できるのもメリットです。

 

バクチオールはレチノールのような効果がありながら、刺激が少ないとお伝えしましたが、具体的にどのような違いがあるのか、次でもう少し深堀りしてご説明します。

 

バクチオールとレチノールの違いは?

では、レチノールとバクチオールの違いをご紹介します。

 

①化学的な違い

レチノールとバクチオールは化学式・化学構造が異なります。
(a):バクチオール、(b):レチノール

Br J Dermatol, Volume: 180, Issue: 2, Pages: 289-296, First published: 27 June 2018, DOI: (10.1111/bjd.16918)

 

②皮膚刺激性の違い

レチノールには、皮膚の新陳代謝を高める効果があります。

 

しかし、レチノールやレチノイン酸(ビタミンA誘導体)を肌に塗布した後、皮膚の新陳代謝が促されて、「レチノイド反応(A反応)」を引き起こすことがあります。

症状としては、赤みや皮むけ、乾燥感です。

 

これらの症状は、レチノールやビタミンA誘導体を配合した化粧品を使い始めた際の一時的な反応と考えられています。

 

一方で、バクチオールはビタミンA誘導体ではないため、A反応が起きにくいと考えられています。
そのため、レチノールの使用に不安がある方でも取り入れやすく、毎日のスキンケアに無理なく組み込める点が魅力です。

 

※ただし、念のためパッチテストをして問題がないか確認することをおすすめします。

 

③安定性の違い

レチノールは、紫外線や熱、酸素に不安定で、分解されやすい性質を持っています。
そのため、夜のお手入れでの使用が推奨されています。

 

一方バクチオールは、紫外線や熱、酸素に比較的安定した性質を持っているため、日中でも使用可能です。

 

④他の化粧品成分との併用の違い

レチノールやビタミンA誘導体配合の化粧品を使用すると、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できるため、一時的に肌が敏感になることがあります。

 

そのため、ピーリング効果のあるサリチル酸、AHA、PHA等を同時に使用することは避けた方が良いといわれています。

 

 

バクチオール配合アイテムの選び方とおすすめの使い方

バクチオールは、主に化粧水、美容液やフェイスマスク等のスキンケア製品に配合されており、肌への刺激が少ないとされているため、敏感肌向けやナチュラル志向のコスメラインにも多く採用されています。

 

バクチオール配合のアイテムについて、選び方や使い方をご紹介しますので、こちらもぜひ参考にしてみてください!

 

バクチオール配合アイテムの選び方

選び方として、以下の3つをポイントとしてみましょう。

 

目的に応じてアイテムを選ぶ

シワやたるみが気になる方には美容液、肌全体のコンディションを整えたい場合は化粧水やマスクがおすすめです。

 

配合濃度や処方のバランスを確認

バクチオールの含有量は製品ごとに異なります。

継続的に使いやすい濃度(0.5〜1%程度)で、保湿成分も一緒に配合されているものが肌に優しく取り入れやすいでしょう。

 

他の成分との組み合わせを見る

ビタミンC誘導体やセラミドなど、バリア機能をサポートする成分との組み合わせがあると、肌なじみや相乗効果も期待できます。

 

岡畑興産では、 KV naturals社(インド)のバクチオールを取り扱っています。

KV naturals社は、インド国内の植物由来原料から食品や化粧品原料を製造しているメーカーです。

 

こちらのブログでもお伝えしていますが、2025年5月13日~CITE JAPANでも、KV naturals社の「バクチオール」を出展いたします。

ご興味を持った方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね!

 

 

バクチオール配合アイテムの使い方

先ほど解説したとおり、シワやたるみのケア、ニキビを防ぐサポートなどを目的として配合されることが多く、継続的に使用することで徐々に肌の変化を感じやすくなるといわれています。

 

また、レチノールと比べると即効性は控えめですが、肌に負担をかけずにエイジングケアを続けたい方に適した成分といえます。

使い始めは効果を感じにくい場合もありますが、数週間〜1カ月以上の継続使用によって、肌のうるおいやハリ感の変化が実感されやすくなるでしょう。

 

バクチオール配合製品の使い始めは、レチノールと違い効果が実感しにくいことがありますが、継続的に使用することで肌質の変化を感じられます。

 

 

バクチオールの安全性は?注意点もご紹介

バクチオールは肌に優しい成分と言われていますが、植物由来成分であることからアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

 

使用前にパッチテストして問題がないか確認することをおすすめします。

 

化粧品原料としてバクチオールを使用する際の注意点として、バクチオールは「医薬部外品」への配合が認められていません。

 

一方、レチノールは「シワ改善」の効果がある有効成分として、医薬部外品に配合可能です。

 

このように、バクチオールとレチノールは類似機能を持っていますが、配合可能な製品が異なる点にも注意が必要です。

 

 

バクチオールの効果や使い方を確認し、毎日のスキンケアに活用を!

バクチオールは、オランダビユの種子から得られる植物由来成分で、「次世代レチノール」とも呼ばれています。

 

レチノールと似た美容効果(シワやニキビのケア、抗酸化サポートなど)を持ちながら、刺激が少なく安全性も高いのが特徴です。

 

日中でも使用でき、敏感肌の方にも使いやすい成分として注目されています。

 

岡畑興産では、 インド国内の植物由来原料から食品や化粧品原料を製造している『KV naturals社』のバクチオールを取り扱っています。

ぜひ、お気軽にお問い合わせくださいね!

 

岡畑興産が運営している「岡畑興産ブログ」では、このほかにもさまざまな化学に関する知識を発信しており、常設オンライン展示会「どこ展2.0」でも化粧品原料について詳しくご紹介しています。

こちらも、ぜひご覧ください!

 

岡畑興産 川野

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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