こんにちは。岡畑興産のはなです。
先日、靴を買いに行ったら、シューフィッターさんに「右足が少し外反母趾気味ですね」と言われてしまいました。
普段、ヒールやつま先がシャープな靴はほとんど履かないのに、なぜ?!と自分でもびっくり。
どうやら外反母趾はハイヒールを履く機会の多い女性だけの問題では無さそうです。
今回は外反母趾の場合どんな靴を選べばいいのか、靴の選び方についてご紹介します。
履き方のコツもお伝えするので、外反母趾の方もそうでない方も、ぜひチェックしてみてください!
目次
靴選びの前に外反母趾の状態からチェック
外反母趾とは、足の親指の関節が小指の方向へ「く」の字へ曲がる症状のことです。
親指の付け根の骨辺りに痛みを感じるケースが多いですが、痛みの症状以外にも、頭痛や肩こり、腰痛などの二次的障害を生むこともあるそうです。
合わない靴を履き続けるのも原因になるといわれており、誰にでも起こりうる症状なのです。
まずは自分の足をじっくり観察して、セルフチェックから始めましょう!
見た目のチェック
・親指が小指の方向に曲がっている
・親指の付け根が出っ張っている
・親指の付け根が腫れている(赤くなっている)
・親指が人差し指の下に入り込んで重なっている
・人差し指、中指、薬指が小指の方向に曲がっている
・土踏まずがなく、扁平足になっている
・足幅が平べったく広がっている
・両足を揃えて立つと、踵が内側に傾いている
痛みのチェック
・親指の付け根が靴に当たって痛い
・足裏の親指の付け根辺りが痛い
・足裏の人差し指の付け根辺りが痛い
いかがですか?
2つ以上に当てはまる方は、外反母趾かもしれません。
外反母趾がどの程度進行しているかの目安もチェックしてみましょう。
■外反母趾【予備軍】
足裏の人差し指の付け根辺りが痛い。
足の骨格(足裏アーチ)が崩れることで、足幅が平べったく広がっている場合が多い。
■外反母趾【軽度】
親指が小指の方向に曲がっている。
親指の付け根にコブのようなものができたり、靴を履いた時に親指付け根が当たると痛いことがある。
■外反母趾【重度】
親指と人差し指が重なっており、裸足で歩くのも痛い。
歩行時、親指の関節に負担がかかり、曲げるだけで痛い。
セルフチェックだけでなく、外反母趾専門のクリニックや整形外科などに相談してみるのもおすすめです。
外反母趾に合う靴の選び方は?ここを見て選ぼう!
外反母趾の予防や改善のためには靴選びは重要です。
靴を選ぶ際、「足にフィットしたサイズ」と「足への負担の軽さ」に注目してみましょう。
これから紹介する4つのポイントを参考にしてみてください。
①大きすぎないサイズ
外反母趾による足の痛みから、足に当たらない大きいサイズを選んでしまいがちですが、靴の中で足が動きすぎることで、足指や足裏に余分な負担がかかるのは良くありません。
外反母趾が悪化したり、足指の変形を引き起こすこともあるので要注意です。
②外反母趾に合わせたつま先のゆとり
外反母趾では足が幅広になっている人も少なくありません。
つま先に圧迫感がなく、靴の中で足指を動かせる程度のゆとりがある靴がおすすめです。
③足裏の横アーチのサポート機能
横アーチ(足指の付け根周辺にある靱帯や筋肉)の崩れは、外反母趾の原因となる開張足を引き起こします。
横アーチをサポートするインソールで開張足を防ぎましょう。
④つま先への負担が軽いヒールの高さ
足の前部分とかかとの荷重バランスを5:5に近づけることがポイントです。
外反母趾の進行を抑えるためにも、ヒールはなるべく低めか、ソールの傾斜が緩やかなものを選ぶと良いでしょう。
購入する場合は、実際にお店で試着し、シューフィッターからアドバイスをもらうことをおすすめします。
外反母趾におすすめの靴の特徴をご紹介!
外反母趾に悩む方へ、特におすすめの靴の特徴をご紹介します。
足指を曲げずに歩ける靴
ソールのつま先が反り上がったロッカーソールの靴。
歩行時に外反母趾周辺に負担をかけず、楽に足を蹴り出せるのが特徴です。
サンダル、ウォーキングシューズ、レザーシューズなどデザインも豊富で、外反母趾を予防しながら、歩きやすさとオシャレを兼ね備えた靴です。
安定するヒール設計のサンダル
5cmヒールでありながら、実際の履き心地は2cmヒールという、安定感あるヒールの靴も出ています。
ソールの傾斜が緩く、全足部とかかとの荷重が5:5になるように設計されていたり、アーチサポートやクッション性のあるものも多く、合わせて履きやすさがアップしています。
サンダルでありながらスニーカーのような安定した履き心地も叶います。
外反母趾用の靴もどんどんオシャレになってきています。
自分の足と好みにあった靴をぜひ見つけてくださいね!
外反母趾になったら靴の「正しい履き方」も大事!
毎日、テキトーに靴を履いていませんか?
せっかく自分にぴったりな靴があっても、正しく履けなければ、その良さや機能の実感も薄れてしまいます。
靴の履き方でも外反母趾をケアしましょう。
もちろん、外反母趾でない方にも大切です。
正しい靴の履き方のポイントは3つです。
1.靴べらを使う
靴のかかとには、足と靴を固定させる硬い芯(ヒールカウンター)が入っています。
かかとを踏んでヒールカウンターを崩してしまわないように、靴べらを使って履くことをおすすめします。
かかとの崩れを防ぐことは足首の安定にも繋がり、靴も長持ちします。
2.かかとをしっかり合わせる
靴に足をいれたら、かかとを立てて地面をトントンと叩いて靴とかかとをぴったりと合わせましょう。
靴とかかとを密着させてから、靴ひもやベルトで足を固定します。
足がしっかり固定されて歩きやすさも変わりますよ。
3.足に体重をかけて靴ひもを結ぶ
片膝を立てて足に体重が乗るようにしてから、靴ひもを結びましょう。
座っている時よりも立っている時の方が体重がかかるため、足の甲の高さは低くなります。
しっかりと足に体重を乗せてから結ぶことで、足の甲と靴のアッパーを密着させ、靴がゆるくなるのを防ぎます。
靴を大切に扱うことは、足を大切に扱うことに繋がります。
慣れるまでは少し面倒と感じるかもしれませんが、ぜひ取り入れてみてくださいね。
外反母趾の予防や改善のためには靴選びは重要!
まずは、自分の足を知ることが大切です。
外反母趾になっていないか、どのくらいの進行なのか、セルフチェックやシューフィッター、外反母趾専門の病院もあるので活用して調べてみましょう。
外反母趾に合う靴を選ぶポイントは4つ。
大きすぎないサイズ、外反母趾に合わせたつま先のゆとり、足裏の横アーチのサポート機能、つま先への負担が軽いヒールの高さです。
また、靴を正しく履くことも外反母趾のケアになります。
ポイントは、靴を履く時に靴べらを使う、かかとをトントンして靴にしっかり合わせる、足に体重をかけて靴ひもを結ぶ、の3つです。
時々、自分の足を観察してケアしたり、靴の履き方を見直してみるのも良いですね。
外反母趾にならないことが一番ですが、正しい靴選びや履き方でも予防や改善に役立ちますので、ぜひ今回のブログを参考にしてみてください。
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※岡畑興産株式会社は、化学品事業と靴受託事業が連携し、SDGsに貢献できる材料開発・用途開発を進めています。