こんばんは!岡畑興産の新入社員のかげやまです!
入社当時、ビジネス用語の理解が追い付かず、頭を悩ませたのは私だけではないはず…! と思います。
ないはずだと思いたいです。
ちなみに、私の最近覚えた会社用語は「全員野球で」です!
ですが、本日の記事では受発注業務の王道専門用語!「MOQ・SPQ・SNP」についてご紹介します!
どれも受発注の際にとても重要なタームですが、改めて使い方や読み取り方をおさらいしましょう。
目次
MOQ・SPQ・SNPとは?受発注用語の基礎知識から確認
MOQ(Minimum Order Quantity)とは、商品を注文する際に最低限必要な数量のことです。
少量の生産や物流となると1個に掛かる費用が大きくなってしまい、適正な利益を出すことができない為、サプライヤーやメーカーは一定の数量以上の注文を要求して、無駄のない生産や配送を行いたいのです。
例えば、1回に100個以上の注文が必要な場合は、MOQは100個ということになります。
SPQ(Standard Package Quantity)とは、商品の発注単位の事です。
SPQが100個の場合は、100個/200個/300個など 100の倍数で発注してくださいということです。
SNP(Standard Number of Package)とは、出荷や配送に使われるパッケージに含まれる商品の数量のこと。
例えば、10個の商品を一つの出荷パッケージ/カートンに詰める場合、SNPは10個となります。
SNPに加えてカートンの大きさを運送車両やコンテナー、自社倉庫のスペースなど条件と合わせることで物流の効率化とコストを抑えることができる大事な要素です。
MOQ・SPQ・SNPの使い方や読み取り方は?
MOQ・SPQ・SNPが実務の中ではどのように使われているのか、組み合わせることでどんな意味になるのかを説明しましょう。
例1) MOQ 1000個 / SPQ 500個 / SNP 50個
最低注文は1000個から、500個単位で個数を増やせて、50個入りカートンで納品されると読み取ることができます。
この条件だと、例え1200個を発注したくても、1000個か1500個かどちらかを選択しなくてはならないということです。
多めに発注して在庫するか、不足分は次の発注に回すのか判断が必要になります。
例2) MOQ 1500個 / SPQ 1000個 / SNP 100個
最低注文は1500個から、1000個単位で個数を増やせて、100個入りカートンで納品。
この条件で1500個よりも多く発注したい場合には、2500個、3500個と大きく数が増えることになります。
在庫管理、倉庫管理以外に販売予測を上手にしないと大量の在庫が余ることに…
MOQ・SPQの記載がある見積書の注意点
見積書には、商品の価格や数量だけでなく、MOQやSPQの情報も記載されていることがあります。
これらの情報は、購入者や販売者にとって重要な要素ですので、しっかりと確認する必要があります。
特に、以下の2つの点に注意しましょう。
MOQの適正数を確認する
まず、MOQに関しては、サプライヤーやメーカーが最低限要求する注文数量を確認しましょう。
自社の需要に合わせて適切な数量を購入するかどうかを検討することが大切です。
MOQが高すぎると在庫が余ってしまったり、コストがかかる可能性があります。
逆に、MOQが低すぎると供給が足りなくなったり、追加のコストが発生するかもしれません。
また、販売者側も見積書の段階で自社にとって適切なMOQを設定しておかないと、後々トラブルの元となります。
SPQの数量は販売戦略や需要に合っているか
SPQの記載にも注意が必要です。
商品の発注単位を確認し、自社の販売戦略や需要に合っているかどうか、設定を崩して端数発注ができるかなどもしっかり確認していきましょう。
SNPの数は適切なのか
SNPが小さいと商品の管理が煩雑になったり、逆に大きいと在庫の滞留や商品の消費期限切れが起こるかもしれません。
また、SNPの数値の根拠や、必要であれば設定数を崩してバラ梱包が可能か、その場合単価はどうなるのかなど、細かく聞いておくとリスクヘッジできるでしょう。
見積書には他にも、商品の総数や合計金額などの情報が含まれている場合があります。
これらの情報を総合的に考慮し、自社の需要や予算との整合性を確認しましょう。
また、見積書の詳細を注意深く確認し、特に数量やパッケージングに関する条件や制約があるかどうかを注意して読み取ることも重要です。
これを徹底することで、後々のトラブルや誤解を避けることができます。
さらに、見積書に記載されたMOQやSPQの条件は、必ずしも固定ではありません。
交渉や変更の余地がある場合もありますので、柔軟な対応が求められます。
自社のニーズや要件に合わせて、サプライヤーやメーカーとコミュニケーションを取り、条件の調整や変更の可能性について話し合うことが必要です。
MOQ・SPQ・SNPの違いや使い方を理解しよう
いかがだったでしょうか!MOQ・SPQ・SNPは、商品を売る側、買う側の双方にとって重要な条件です。
おさらいをすると、MOQはMinimum Order Quantityの略で、商品を注文する際に最低限必要な数量。
SPQはStandard Package Quantityの略で、発注単位のこと。
SNPはShipping Package Quantityの略で、出荷や配送に使われるパッケージに含まれる商品の数量のことを指します。
取引の際には、見積書の段階でMOQの数は需要や販売戦略に合っているか、SPQやSNPはなぜその数値なのか、設定数を崩して端数発注や、バラ梱包をしてもらうのは可能かなど、じっくり検討することが重要です。
すんなりと納得のいくお取引になる場合もあれば、お互いが納得いく条件をまとめるまでに時間がかかる場合もあるでしょう。
ビジネスは双方にメリットがあってなんぼ!しっかりとしたすり合わせが大切です!
これらの要素を適切に評価して、自社の需要や販売戦略に合致する取引条件を確立することで、効果的な製品調達と販売活動を行うことができます。
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