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2021.11.18

海洋プラスチック問題とは?海洋プラスチックリサイクル商品もご紹介

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こんにちは、岡畑興産のこじろうです。

 

海洋廃棄物、特に海洋プラスチックの問題は世界中で注目され、話題になっているため、気になっている方もいるのではないでしょうか。

海に捨てられたり、陸から流出したプラスチックは、環境を壊すだけではなく、私たち人間の健康にも影響を及ぼします。

 

私たちにも、海洋プラスチックのリサイクル商品を活用するなど、できることはあります!

 

今回はそんな海洋プラスチックを減らすための工夫や、出てしまった海洋プラスチックの再利用についてご紹介します。

海洋プラスチック問題とは?

海洋プラスチックごみは、年間1200万トン発生すると言われています。

そのうちの1%が海の表面を漂い、5%が海岸に漂流して、残り94%は海底に堆積するそうです。

 

さらに世界の海で存在しているプラスチックゴミは合計で1億5000万トンに達していて(※1)、そこへ毎年800万トンものゴミが新たに加わっているそうです。(※2)

 

海に流れ出たプラスチックは海岸の波や紫外線によって小さなプラスチックになり、5mm以下の小さなプラスチックはマイクロプラスチックとよばれ、分解されることもなく100年、もしかしたら1000年もの間自然界に残り続けると考えられています。

 

 

海のゴミというと、船の上からペットボトルを捨てたり海に埋め立てられたゴミがそのまま流出するイメージがありますが、実は車のタイヤが走行中に摩耗して飛び散った合成ゴムの破片や歯磨き粉、化粧品内のスクラブがそのまま河川から海に流れたものも、海洋マイクロプラスチックになるのです。

 

(※1) McKinsey & Company and Ocean Conservancy (2015)参照
(※2) WORLD ECONOMIC FORUM(2016)参照

 

年々増え続ける海洋プラスチックは、2050年には魚の総重量を上回ると、2016年1月のダボス会議でも発表されています。

とても深刻な問題ですね。

 

壊れたペットボトルが漁網に絡まり魚の体を傷つけたり、ポリ袋を餌と間違えて食べたりするなど、それが原因で死んでしまう生物は約700種にものぼるそうです。

海中の生き物だけではなく、海鳥もクラゲと間違えてポリ袋を食べてしまう場合もあるようです。

 

 

 

海洋プラスチック対策はどうしている?

 

世界規模で行われている対策の1つとして、使い捨てプラスチックの削減があります。

 

日本でもレジ袋が有料化されましたが、すでに45カ国もの国でレジ袋の使用が禁止されており、ヨーロッパではストローや綿棒、マドラーなどの使い捨てプラスチックの使用を2021年から禁止する法案も可決されたそう。

 

マレーシアでは、2030年までに使い捨てプラスチックの使用を全面禁止にするとしています。

 

そしてプラスチック製品の削減以外には「海洋プラスチックの再利用」がSDGs(エス・ディー・ジーズ)※の1つとして、企業単位での取り組みがされています。

※Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標の略で、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標

 

海洋プラスチックを回収し、製品原料として再利用する「マテリアルリサイクル」を行い、できた素材を商品を販売する企業も増えています。

次で詳しくご紹介しますね。

 

 

 

海洋プラスチックのリサイクル商品にはどんなものがある?

海洋プラスチックを製品原料としたリサイクル商品は、さまざまな企業で工夫されています。

企業の一部の商品を、参考にご紹介していきましょう。

 

 

CLAE (クレイ:リーガルコーポレーション)

CLAEはアッパーのメッシュ素材が、海洋プラスチックをサイクルした素材で作られた靴です。

 

漁師と共同でプラスチックごみを集め、ポリエステル繊維を製造している組織 ”SEAQUAL™” との間で開発した素材を使っています。

 

 

 

ECOALF(エコアルフ)

ECOALFはすべてのアイテムを再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで作っている、ヨーロッパ発のサステナブルファッションブランドです。

 

北海道の廃棄漁網を原料としたリサイクルナイロン素材のトートバッグは、日本独自の調達網を活かした試みで作られました。

 

 

Adidas

Adidasでは、海洋プラスチックからできたサッカーのユニフォームが発売されています。

 

ドイツのプロサッカーチーム、バイエルンミュンヘンのユニフォームで2016年に着用。

この年はスペインのレアルマドリードも、海洋プラスチックからできたユニフォームを着用していました。

 

 

海洋プラスチックを再利用する試みは、1つのトレンドになっていますね。

 

靴の業界でも、色々なリサイクル素材が使われた靴が開発されています。

 

ブランドによっては靴の重量50%はリサイクル素材でなければならないなど、具体的な方針を立てて取り組んでいるブランドもあり、今後この動きは加速していくでしょう。

ちなみに、日本では海洋プラスチック廃棄物の含有が10%以上で、回収から原料化までの裏付けができているものはエコマーク認定を受けることができるようです。

 

岡畑興産でも、そんな取り組みに適した人工皮革をご提案しています。

不織布にはリサイクルPETが100%使用されていて、サステナブルに貢献できる素材です。

 

以下のコラムでもご紹介していますので、チェックしてみてくださいね!

リサイクルスニーカーとは?その種類や特徴、最新のものまでご紹介!

靴で出来るサステナブルは? SDGsのこと

 

 

海洋プラスチックをリサイクルした商品は今後も期待!ぜひ注目を

海洋プラスチックごみは年間1200万トン発生すると言われており、さらに世界の海で存在しているプラスチックゴミは合計で約1億5000万トン!

 

5mm以下のマイクロプラスチックは分解されることもなく、何百年、何千年もの期間で自然界に残り続ける可能性もあるのだそうです。

 

生物に大きな影響があり、壊れたペットボトルが魚を傷つけたり、マイクロプラスチックに付着していた有害な化学物質が魚の体内に蓄積してしまうケースも。

魚だけでなく、海鳥がポリ袋を食べてしまうケースや、化学物質が蓄積した魚を食べた人間へも影響がある可能性があります。

 

そんな中、海洋プラスチックを回収し、原料として利用したリサイクル商品がたくさんの企業で開発されています。

私たちは、その商品を使うことで貢献することも可能です。

 

今後もますます新たな商品が開発されていくことが期待できるため、注目していきたいところですね。

くつナビでもどんどんSDGsな材料を紹介していきますので、ぜひご参考ください!

 

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