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レポート

2023.09.28

ヒコみづの×岡畑興産(くつナビ)最終プレゼン前半

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こんにちは!新入社員のかげやまです!

ヒコみづのジュエリーカレッジと岡畑興産の産学協同プロジェクト記事の第七弾!

本日はヒコ・みづの×岡畑興産 共同プロジェクト最終日!!
1学期に渡り挑戦してきたサッカースパイク制作が終わり、今日が発表日でした。終始教室の雰囲気は良い緊張感に包まれており、学生の皆さんが本気で取り組んできたことが伝わります。

今回の記事では合計10チームの内、前半5組の作品をご紹介します!それではどうぞ!
ヒコみづの×岡畑興産(くつナビ)最終プレゼンの様子

1.サッカースパイク×ファッション

by 京王井の頭線吉祥寺行き2番線

チーム京王井の頭線はサッカースパイクをいかにファッションの文脈に落とし込んでいけるか、というテーマからスパイク作りに挑戦してくれました。また、今回チームで1足という課題だったのですが、なんと二人ともそれぞれサッカースパイクを作ってきてくれました。

まずはこちらの1足。特徴的なのは、このベロパーツでしょうか。

ベロパーツ特徴的な一足

我々世代なら懐かしくなる名作のサッカースパイクのようなデザインを、現代風に蘇らせてくれたような気持になります。さらにベロ表材には実際のユニフォーム生地を使用しています。ファッション好き、サッカーファンにも刺さるようなデザインにされており、コンセプトをしっかりと靴の形に落とし込んでくれました。

次は、よりモードなデザインで仕上げた作品です。なんと彼は一人で2作品も仕上げてきてくれた強者です。

モードなデザイン1

モードなデザイン2

ところで、“サッカースパイクらしさ“を特徴付けるものの1つにスパイクソールがあります。大胆にもハイカットブーツにスパイクソールを底付けし、これまで見たことの内容な外観に仕上がっています。白と黒のコントラストもきれいです。

ローカットタイプの作品もとても面白いシルエットです。サッカースパイクといえば、つま先のステッチングではないでしょうか。クッション性を出すために内側に緩衝材を入れるため、モコモコと凹凸感のある外観が特徴的です。そのステッチングをレザースニーカーにあしらうことで独創的なデザインになっているかと思います。

チーム井の頭線、発表お疲れ様でした!

2.キーパーの力を引き出すスパイクSTG

by STG

チームSTGは「キーパーの力を引き出すスパイク」をコンセプトにスパイク制作に挑戦しました。

2.キーパーの力を引き出すスパイクSTG

キーパーの力を引き出すため、ジャンプ力向上を目的に弊社がご紹介した、ポリプロピレンシートKaRVOを中底に採用頂きました。KaRVOは軽量かつ高反発な材料です。その為靴を軽量化しつつ、反発力の力を借りてキーパーのジャンプ力を伸ばすスパイクを発表してくれました。
また、ボールタッチの向上のため、内甲部にR-COMPOを採用しました。
また、このチームが印象的だったのは提供された材料をカラーリングして使用したことです。既存の枠に囚われない、学生らしい自由な発想!

チームSTGの皆さん、発表お疲れ様でした!

3.靴ひもを結べない人の為のサッカースパイクサクラ堤

by サクラ堤

サクラ堤は「靴ひもを結べない人の為のサッカースパイク」をコンセプトに、靴作りに挑戦してくれました。

靴ひもを結べない人の為のサッカースパイク

“靴ひもが結べない人のためのサッカースパイク“はスペイン代表のがビラ選手が靴ひもが結べないという個性からインスパイアされたコンセプトでした。靴と靴ひもの組み合わせが未だに根強いのは、やはり靴のホールド力を上げるのに靴ひもはとても適しているからです。

今回のチーム、サクラ堤は靴ひもの代替案としてベルクロシステムを採用。左右から挟み込むようなベルクロの構造を提案してくれました。

弊社顧問からは更にこのアイデアを洗練させる為に、ベルクロを折り返して留めるタイプのものを逆提案。アジャスト力をUPさせ、ベルクロが緩むのを防ぎます。

チームサクラ堤はペルソナを設定し、それにとことん向き合うことでコンセプトを形にしてくれました!本当にお疲れ様でした。

4.SDGs ~受け継がれる意志~

by バッテリー18

チーム バッテリー18はサッカースパイクは他のスポーツよりも消耗が早いことに着目し、SDGsの観点からコンセプトを考えてくれました。「使わなくなったスパイクを再利用」するというコンセプトを考えてくれました。尊敬する先輩からスパイクを後継に受け継げるように、使わなくなったスパイクを分解し、使える部分を再利用し、再構築するというサステナで気持ちを受け継ぐスパイクです!

4.SDGs ~受け継がれる意志~

実際に今回のシューズはチームメンバーのご兄弟から実際に受け継いだスパイクをベースにしてスパイクを作成。ただ今回は再構築という方法を採用している為、SDGs的にはGoodですが、実際に履いてみると踵が不安定で履きづらさを感じたという改善点を自分達で見つけました。今回のプロジェクトでは所謂1st Sampleの段階での発表でした。実際の商品開発であれば、一度作ったサンプルから課題点を見つけ、次のサンプルを洗練させていきます。

バッテリー18の発表はまさに次を見据えた発表でした!

本当にお疲れ様でした!

5.ベアフットサッカースパイク

by 1.88

チーム1.88の皆さんはベアフットタイプのスパイクを提案してくれました。

ベアフットタイプのスパイク

南米では子供のころから裸足でサッカーをプレイすることもあり足の裏の神経発達が優れているといわれています。素足、もしくはそれに近い感覚というのは実はランニング分野では、トレイルランなどの流行もあり、ベアフットタイプのシューズが人気です。今回のコンセプトでは12歳未満の子どもを対象に、子どもたちの足裏の神経発達を促すようなスパイク作りに挑戦してくれました。

実際に試履きしてみると、指をバラバラに動かしやすく、通常スパイクよりも、足の感覚が敏感になったようです。ただ課題点もありました。ソール裏のポイントが高く、履き心地が安定しないようで疲れやすいという意見が出ました。異色のコンセプトをちゃんと形にし、そして課題点を見つけ次へ繋いでいく姿勢は開発者そのもの!

本当にお疲れ様でした!
いかがだったでしょうか?

次回の記事は作品発表後半戦です!!
お楽しみに!

ヒコ・みづのさんのインスタもぜひチェックしてみてください。

岡畑興産では、真面目に靴を作っている会社のブログ「くつナビ」を運営しています。

靴や靴の素材、豆知識などさまざまな知識を発信していますので、こちらもぜひご参考ください!

※岡畑興産株式会社は、化学品事業靴受託事業が連携し、SDGsに貢献できる材料開発・用途開発を進めています。

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