【Okahata News Letter27号(2022年10月)抜粋記事】
ONLは弊社のお役立ちニュースレター。社長責任編集で、毎月ポジティミズムをお届け中!
弊社フットウェア事業の本拠地、台湾に2年ぶりの里帰り。
タイトルも写真も遊びではなく、本気で工場訪問中の米本です。
久々に会う現地社員とノスタルジーに浸る暇もなく、現地のイノベーションに食らいつくために、ギア全開で取引先を回っておりまして。。。
今回紹介するのは、台湾のSJ Group社。
1970年代からプラスチック加工品の販売を開始し、90年代から廃材リサイクル製品生産にシフトし、Zero Wasteをコンセプトにして大きく成長している会社です。
本社入口で、いきなりこんなディスプレー!
同社CEO曰く、「やっと時代が我々について来た」と言い放つくらい、なんでも再利用してしまおう的精神が旺盛な、crazyでイノベーティブ、まさに魔法使いのような会社です。
リサイクルという魔法で、生まれ変わった素材は、発泡マット、シート類を中心に、スポーツフィットネス、コンピューター機器、日用生活品、建材分野で使用され、例えば、こんなプログラムがあるそうです。
1.シューズのリサイクル(Consumer Recycle)
大手海外ブランドの靴をNTD100/足(今だと、500円弱)で買い取り、様々な製品に再利用しています。
スポーツシューズー足には様々な樹脂素材(ポリエステル、ポリウレタン、EVA、ナイロンなど)が使用されますが、一足すべて破砕、分別、ブレンド、リサイクル、配合を考慮し、別製品(マット、建材、床材など)へと生まれ変わります。
物理的に細かくして、溶かしてこねくり回して終わり、ではなく、物性を考慮にいれたブレンディングが彼らの技術の妙。
2.靴工場から出る廃材のリサイクル (Industrial Recycle)
靴製造工程の廃材(裁断残分、不良品、工程失敗部材など)も再利用。
前述のConsumer Recycleと比べ、単ー素材が多く、リサイクルは比較的容易。同じ用途の再生素材、もしくは別製品へと生まれ変わっていきます。
3. 廃自動車の再利用
金属、樹脂部分、廃タイヤなどに分別を行い、それぞれ再利用します。
自動車メーカーが独自再利用するのが主流な中、SJ Groupのような専門業者とバートナーシップを結び、再利用に取り組むケースもあります。
例えば1: 廃タイヤから再生されたゴム製品
例えば2: 写真のようなリアガラスをガラス部と樹脂フィルム部位
(破片飛散防止のため内部に樹脂フィルムがラミネートされています)に分別し、ガラスは建築材料用の意匠ブロック、樹脂部分は別製品によみがえらせます。
樹脂なら何でも再生させてしまう彼らの魔法。
そんな SJ Groupと岡畑が取り組むのは、廃材EVAの小ロリサイクルと製品化。その詳細は、来月のお楽しみに!