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岡畑興産ブログ

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2022.12.15

洗浄剤にはどんな種類がある?特徴やメリット・デメリットを紹介

こんにちは、「岡畑興産」の仁科です。

 

洗浄剤と聞くと、どういったものをイメージされますか?

 

洗浄剤は家庭用のものから工業用まで多くの状況で利用され、大きく分けて「水系」「準水系」「非水系」の3種類があります。

  

洗浄剤の特徴は各系統によって異なりますので、さらにどういった汚れか、どんな素材を

洗浄するかでも、種類が分かれます。

 

今回は、そんな洗浄剤の種類について、詳しくご紹介していきましょう。

 

 

洗浄剤の主な種類とその特徴を解説

まずは、洗浄剤の主な3つの種類について、特徴やメリット・デメリットをお伝えしていきます。

 

水系洗浄剤

水で希釈して使用するため不燃性であり、コストが低い洗浄剤。

毒性が低いため安全性が高いこと、環境に優しいこともメリットです。

 

油汚れや精密部品、ボディーソープなどの化粧品などに使用されます。

 

水で希釈しているため乾くのが遅く、油分分解力が小さい点、金属に対しては腐食の可能性があるので防錆対策が必要な点はデメリットでしょう。

 

準水系洗浄剤

有機溶剤と界面活性剤でできた洗浄剤です。

 

油分分解力が高く、油汚れの洗浄に効果があります。

 

また、水溶性・油汚れの両方の汚れに対応でき、中性の場合がほとんどなので多くの金属にも対応できるメリットがあります。

 

人体や環境への影響は低いのですが、再生利用ができないので、排水処理対策が必要です。

乾燥が遅い、水分管理が必要といったデメリットもあります。

 

非水系洗浄剤

水によるリンス工程を必要とせず、溶解力が高いので原液のまま使用します。

 

油汚れに対して洗浄力が高い、乾燥が早いといったメリットがあります。

 

金属への腐食酸化の影響も少ないため、金属製品や精密部品など広い分野で使用されます。

 

引火性のある種類とない種類に分かれており、種類によって毒性があることや、水溶性の汚れに対して洗浄効果が低い点はデメリットです。

 

 

洗浄剤の種類の中でも分類がある!

上でご紹介した「水系洗浄剤」「準水系洗浄剤」「非水系洗浄剤」は、さらに細かく分類があります。

 

水系洗浄剤の種類

水系洗浄剤は、主に下記の3つに分けられます。

 

・アルカリ性

安価であり固形物汚れの除去性が良く、銅といった金属やガラスへの洗浄に向いております。

金属を腐食しやすく、アルカリ性であるので安全性に問題があります。

 

・中性

油汚れに適しており、安全で取扱いが簡単であることから、精密部品や非鉄金属の洗浄に向いています。

 

・酸性

脱錆や酸化皮膜といった特殊な汚れを除去できますが、金属を腐食します。また、酸性であることから、安全性に問題があります。

 

準水系洗浄剤の種類

準水系洗浄剤は、主に下記の2つに分けられます。

・非可燃性

非可燃性は水を配合することで引火性がなく、火災の心配がありません。

デメリットとして、コストが高く水分管理が必要になります。

 

・可燃性

高い洗浄能力があり、すすぎに純水を加えることで、優れた効果を発揮します。

デメリットとしては、可燃性があるので消防法上の対策が必要になります。

 

非水系洗浄剤の種類

非水系洗浄剤は、主に下記の5つに分けられます。

 

・炭素水素系

浸透性が高く細部までの洗浄ができ、金属への腐食の影響が少ないです。

また、蒸留することで再生できます。

 

デメリットは、固形物などの汚れには不向きな点、引火性があるので防爆対応が必要な点です。

 

また、炭素水素系の中でも炭素数や構造の違いによって種類が分かれており、ノルマルパラフィン系とイソパラフィン系、ナフテン系、混合系、芳香族系などがあります。

 

・アルコール系

細かい部品などの洗浄に向いており、乾燥も早いです。

デメリットは引火性があり、吸湿性があるので水分管理が必要なことです。

 

・フッ素系

細部まで洗浄でき、プラスチックなどの素材も洗浄可能。

不燃性で毒性が低いので安全性は高いです。

しかしながら、コストが高いというデメリットがあります。

 

・塩素系

引火性がなく油分分解力が非常に高いので、油汚れの洗浄に最適です。

ただし、毒性が高いので様々な法規制に触れるのがデメリットになります。

 

・臭素系

不燃性で油分分解力が高く、細部までの洗浄が可能です。

デメリットとしては、コストが高いこと、毒性などのデータに一部不明な点があることが挙げられます。

 

 

洗浄剤の種類を知って上手く活用を

洗浄剤は家庭で使用される身近なものから、工業用途と広い分野で使用されます。

 

大きく分けて「水系」「準水系」「非水系」の3種類があり、さらに細かく「水系」はアルカリ性・中性・酸性、「準水系」は非可燃性・可燃性、「非水系」は炭素水素系・アルコール系・フッ素系・塩素系・臭素系の種類があります。

 

各洗浄剤のメリット・デメリットや特徴から、洗浄したい汚れや、設備の素材に合った洗浄剤を選ぶ必要があるでしょう。

 

岡畑興産は、東アジアを中心とした化学品専門商社です。

 

水系の洗浄剤では、銀やpH電極の洗浄剤に弊社で輸入しているチオ尿素が使用されています。

ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせくださいね。

岡畑興産 仁科 ニシナ

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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