2022.10.05
チオ尿素とは?特徴や用途について詳しくお答えします!
こんにちは、「岡畑興産」の仁科です。
皆さん、尿素と聞くとどういった印象がありますか?
尿素は人間の体内で作られる身近な存在です。
実は、化粧品の保湿剤や肥料、2021年末に問題になったディーゼル用の尿素水と多岐にわたって使用されてます。
今回は岡畑興産で長年取り扱っている「チオ尿素」の特徴や用途について。
尿素とチオ尿素の違いって何?という疑問にもお答えしていきます。
チオ尿素とは?特徴を詳しくチェック
チオ尿素は構造式の通り、酸素原子を硫黄原子に置き換えた物を指し、チオカルバミド・チオウレアとも呼ばれてます。
表示名称はTHIOUREAで、CAS番号は62-56-6です。
一般的な製法として、シアナミドと硫化水素から合成され得られます。
水やアルコールには可溶ですが、エーテルには溶けない物質です。
無色の結晶で融点は180℃となっており、安定した物質といえます。
また、酸もしくはアルカリで加水分解することで、硫化水素および二酸化炭素、アンモニアに分解する性質も持ちます。
日本ではPRTR制度で第一種指定化学物質に指定されており、国際輸送ではUN No.2811とその他の毒物(固体)に分類されます。
そのため、人体や環境への配慮が必要です。
チオ尿素の用途とは?
チオ尿素には、多くの用途があります。
主にウレタン樹脂の原料として使われるほか、紙の漂白に使用される二酸化チオ尿素の原料としても使用されており、さまざまな有機化合物の原料として使用されています。
そのほか、以下の用途でも活用されています。
- 医薬品(サルファチアゾール、チオウラシル、メチオニン)
- 染料(硫化染料、インジゴ)
- 界面活性剤
- 殺鼠剤(サルファナフチルチオ尿素)
- 金属メッキ剤
- 加硫促進剤 など
また、チオ尿素の特性として、金属の銅イオンと結びつくことによって、銅イオンを取り除く効果があるので、製錬や洗浄剤に添加し使用される用途もあります。
金属の比色定量や沈殿分離用の分析試薬として使用されており、尿素に負けず、チオ尿素も身近な製品に関わっている化合物といえるでしょう。
岡畑興産で扱う「チオ尿素」をご紹介!
岡畑興産では長年海外品を輸入し、取り扱っております。
国内の需要家様向けに安定供給をするべく、国内の2拠点で在庫しており、全国各地へと納品しています。
物流の遅延などが起きても問題がないよう、常に十分な在庫体制を整えております。
岡畑興産で扱う「チオ尿素」は、荷姿が25kg/袋であり、管理上小分けが難しいため、サンプル御依頼の際は25kgからの対応です。
ぜひ、お問い合わせをお待ちしております。
チオ尿素の特徴や用途を知って正しく活用を
チオ尿素はPRTR制度で第一種指定化学物質に指定されているため、製品使用時の暴露や、排出量の報告と取扱いには注意が必要な物質です。
しかしながら使用用途は多岐にわたり、私たちが普段使用しているものから、生活に密接したものへと用いられており、無くてはならない物質でもあります。
岡畑興産では長年取り扱っているチオ尿素の海外品を、国内の大阪と横浜の2拠点で在庫しており、全国へ納品しております。
新規製品でお考えの方も、既存製品へのBCP対応としてお考えの方も、ぜひお試し頂きたく存じます。
ご質問などもありましたら、何なりと御連絡お待ちしております。
また、岡畑興産が運営している常設オンライン展示会「どこ展-どこでも、ひとり展示会」でもチオ尿素について詳しく解説していますので、ぜひお越しください。