2024.01.29
ヒアルロン酸の分子量による違いをご紹介!
こんにちは、岡畑興産の山田です。
美容情報でも良く取り上げられているヒアルロン酸。
今回は形状ではなく、ヒアルロン酸とひとくくりにしてますが、何か違いはあるのか?という点にフォーカスを当てて分子量による違いがあることをお話させていただきます。
ヒアルロン酸とは?分子量の違いで2タイプある!
ヒアルロン酸は、もともと生体内に存在している成分で、最大の特徴は保水力。
ヒアルロン酸1gの保水力は、なんと約6Lもあるんです!
体内でのヒアルロン酸の生産能力は20代半ばから衰えはじめ、40代後半からは不足しがちになり、さらに60代後半を超えると赤ちゃんの頃と比較すると70~80%も減少してしまうといわれています(個人差あり)。
そのため、スキンケア商品などで補うことは美肌を保つために効果が高いです。
美容整形でもよく使われており、特に顔周りだと無表情でも残るシワの治療(ほうれい線・目の下・マリオットライン)に適しているともいわれています。
ヒアルロン酸には種類があり、保湿効果が高い「ヒアルロン酸ナトリウム」などが有名です。
岡畑興産でもヒアルロン酸ナトリウムを取り扱っており、以下のブログ内でもご紹介しています。
また、よく耳にするワードになりましたヒアルロン酸ですが、大きく分けて2つのタイプがあり、「高分子」「低分子」というタイプに分けられます。
その分子量は数千~200万を超えるものまで幅広くあり、分子量が大きいものを高分子ヒアルロン酸、分子量が小さいものを低分子ヒアルロン酸と呼んでいます。
次で「高分子」「低分子」それぞれの特徴をご紹介しますね!
「高分子ヒアルロン酸」「低分子ヒアルロン酸」の特徴やメリット・デメリット
それぞれの違いを詳しくご説明していきましょう。
高分子ヒアルロン酸とは?
高分子タイプは、自然界にもともと存在する分子量の大きいヒアルロン酸です。
ニワトリの鶏冠などからの抽出から採取する方法もありますが、フカヒレやオクラや納豆などプルプルorネバネバした食品に含まれる天然由来と、微生物発酵法(バイオ法)で製造される人工由来があります。
どちらも分子量は100万を超えます。
高分子ヒアルロン酸は、しっとりしている点が特徴です。
メリットとしては分子量が大きいので肌表面で水分を抱え込み、膜の役割を担って潤いを保護してくれるため、角層内部の水分蒸発を防ぎ保湿効果が持続します。
一方デメリットは、分子量が高いゆえに粘度が高く浸透させるのが困難な点です。
また、食品にも含まれておりますが、熱に弱い性質を持っていることもあり、多くは消化器官で分解されてしまいます。
低分子ヒアルロン酸とは?
低分子タイプは、高分子タイプ(分子量は通常100万以上)の分子を構成する粒子を人工的に小さくしたものです。
分子量を1万~10万程度にまで縮小していることが多く、原子の一部を肌に吸収しやすい物質に置き換えて作ったアセチルヒアルロン酸や、加水分解を施して分子量を1万以下に調整したヒアルロン酸などがあります。
一般的な触感として、さっぱりしている点が特徴です。
メリットとしては、高分子タイプに比べて粒子が小さいので、肌に直接塗布したり、ヒアルロン酸配合ドリンクなどからも吸収できる点が挙げられます。
また、分子量が小さいため、角層の深くにまで浸透して内側から潤いを保つ効果が期待できます。
一方デメリットは、粒子が小さいため、高分子タイプに比べて体内で早く分解されてしまい、肌の保護・バリア機能が低い傾向にある点です。
岡畑興産では分子量別のヒアルロン酸粉末・水溶液を取り扱っています。
ちなみに、ヒアルロン酸 ファイバー・シートである見えるヒアルロン酸も取り扱いございます。
ぜひチェックしてみてくださいね!
ヒアルロン酸の分子量の違いを知って、上手く活用を!
「高分子」「低分子」いずれのタイプも、お肌に浸透して保湿する機能は持ち合わせていますので、使い分けることでしっとり感が出ることは間違いのない素材だと考えられます。
高分子ヒアルロン酸が含まれる化粧品は、粒子が大きいので分解されづらく、ゆっくりと蒸発するため、保湿効果が長持ちします。
一般的な触感は「しっとり」しています。
一方、低分子ヒアルロン酸が含まれる化粧品は粒子が小さく、お肌のより深層まで成分が届く点がメリットです。
こちらの一般的な触感は「さっぱり」しています。
使い心地が異なるため、お肌の状態にマッチした配合品をご使用くださいね。
岡畑興産が運営している常設オンライン展示会「どこ展-どこでも、ひとり展示会」や「岡畑興産ブログ」でも、このほかのさまざまな機能性原料・化粧品原料を展示していますので、そちらもぜひチェックしてみてください!