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2025.04.28

中国のヘアケア市場が拡大中!その背景や注目されている製品をご紹介

こんにちは。岡畑興産の趙(ちょう)です。

 

近年、中国ではZ世代を中心とした消費行動の変化や、美容・健康志向の高まりを背景に、ヘアケア市場が急速に成長しています。

 

特に、毎日の洗髪習慣が一般化する中で、髪や頭皮への優しさを重視した製品が注目を集めています。

そこで今回は、中国におけるヘアケア事情、洗髪習慣の変化、そして近年注目されている中高価格帯製品や界面活性剤のトレンドについてご紹介!

 

あわせて、岡畑興産が提供する製品についても触れてまいりますので、ぜひ最後までお付き合いください!

女性の髪

 

中国のヘアケア市場が拡大中!その背景は?

まずは、中国における洗髪習慣とシャンプー製品の進化からご説明しましょう。

 

かつての中国では、洗髪は週に1〜2回程度という人も珍しくなく、「頻繁に髪を洗うこと=体を冷やす」という考え方もあったことから、都市部と農村部では衛生観念や洗髪頻度にも大きな差がありました。

しかし、経済成長とともに都市生活者を中心に生活水準が向上し、エアコン・給湯設備などの普及も相まって、洗髪頻度が上昇。

現在では都市部の若者を中心に「毎日洗う」が当たり前となっています。

この洗髪習慣の変化にあわせて、シャンプー製品も大きく進化を遂げました。

 

1970年代末には、中国初の液体シャンプー「蜂花(ホウカ)」が登場。

当時はラウリル硫酸ナトリウム(SLS)などの硫酸系界面活性剤が使用され、泡立ちと洗浄力の強さから一気に普及しました。

その後、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)など、より低刺激な成分へと移行し、頭皮への優しさも意識されるようになります。

 

1990年代以降は、P&Gやユニリーバなどの国際ブランドが中国市場に参入。

強力なマーケティングと高品質な製品によって、市場を一気に席巻しました。

 

この時期、中国では「頭皮の清潔」が重要視され、フケ対策や頭皮の脂分除去に特化した2 in 1(シャンプー+コンディショナー)の製品が主流となりました。

 

主に使われていた界面活性剤は、依然として硫酸系(SLS、SLES)や両性界面活性剤が中心でした。

 

近年のシャンプーの傾向はZ世代の影響が大!

2000年代以降は、中高価格帯製品の台頭とZ世代の影響で、中国のローカルブランドが成長を加速します。

 

香り、自然派、薄毛対策、ダメージケアなど、多様な訴求が登場。

特に近年では、Z世代や中間所得層を中心に、「品質志向」「自分への投資」といった消費スタイルが浸透し、中高価格帯の製品ニーズが拡大しています。

例えば、以下のようなブランドが存在感を強めています。

 

阿道夫(Adolph)

香りと処方に徹底的にこだわったアロマシャンプーが特徴。長時間香りが続く設計で、他製品との差別化に成功。

 

雲南側柏葉(Yunnan Baimudan)

雲南側柏葉(Yunnan Baimudan)中草薬を使用した自然派処方。薄毛や頭皮トラブルに悩む若年層に支持されています。

 

 

中国ヘアケア市場の規模と今後の成長は?

ヘアケア

中国のヘアケア市場は現在も高い成長率を維持しており、2025年までに91億6,000万ドル(約1兆2,300億円)に達すると予測されています。

これは、消費者の美容意識の高まりや、プレミアム製品への需要増加が背景にあります。

 

中でもアミノ酸系や植物由来の低刺激製品の伸びが顕著で、都市部を中心に「高機能・高付加価値」製品への需要が、今後さらに高まると見込まれます。

 

また、消費者の頭皮の健康に対する関心の高まりも市場を大きく牽引しており、薄毛、抜け毛、フケ、敏感な頭皮に関する問題などへの対応製品が注目されています。

 

 

プレミアムヘアケア製品で注目されている成分も確認

先ほどもお伝えした通り、中国のプレミアムヘアケア製品では、アミノ酸系や植物由来の成分が注目されています。

 

岡畑興産では、こうしたトレンドを受け、中国市場に適した環境・肌に優しい界面活性剤としてAPGカルボン酸やラウロイルメチルアラニンNaを取り扱っています。

 

APGカルボン酸

植物由来のグルコシド構造を持ち、優れた生分解性と皮膚刺激の少なさが特徴です。

生分解性もあるため、環境に優しい成分としても注目されており、岡畑興産でも、韓国メーカーのAPGカルボン酸を扱っています。

お子さまでも安心して使える成分です。

 

以下のブログでも詳しく紹介しているので、チェックしてみてくださいね。

界面活性剤の種類ごとの特徴を紹介!注目のAPGカルボン酸についても

 

ラウロイルメチルアラニンNa

アミノ酸系界面活性剤で、豊かな泡立ちとマイルドな洗浄力を両立しており、敏感肌向け製品にも多く採用されています。

ラウロイルメチルアラニンNaを配合したシャンプーについては以下のブログで解説しています。

ラウロイルメチルアラニンNaが配合されたシャンプーの特徴や安全性を確認

 

これまで、ラウロイルメチルアラニンNaのサプライヤーは日本メーカーしかありませんでした。

現在、中国でもラウロイルメチルアラニンNaを開発中です。

今後、岡畑興産も中国メーカー品を取り扱っていく予定です。

 

これらの界面活性剤は、近年中国でも注目されており、頭皮ケアに特化したシャンプーやベビー向け製品、プレミアムナチュラル系シャンプーなどに広く使用されています。

 

ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

 

 

中国のヘアケア市場、今後も需要の高まりに期待!

中国のヘアケア市場はZ世代や中間所得層の品質志向を背景に拡大中で、香りや自然派、頭皮ケアに特化した中高価格帯製品が人気を集めています。

 

アミノ酸系や植物由来の低刺激な界面活性剤が注目されており、岡畑興産ではAPGカルボン酸やラウロイルメチルアラニンNaといった肌に優しい成分を提案しています。

岡畑興産が運営している「岡畑興産ブログ」ではさまざまな化学に関する知識を発信しており、常設オンライン展示会「どこ展2.0」でも化粧品原料について詳しくご紹介しています。

こちらも、ぜひご覧くださいね!

 

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