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2023.06.12

塗料の主な成分を解説!種類ごとの違いを知ろう

こんにちは、岡畑興産の森本です。

塗料は美観目的、防食目的で使用されており、なくてはならないものです。

どんな成分で、どんな種類があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は塗料の成分について、どんな種類があるのか詳しくお話ししたいと思います。

ペンキを塗る

 

 

塗料の成分には4つの種類がある!

まず、塗料は樹脂、添加剤、顔料、溶剤の4つから成り立っています。

それぞれ簡単にご紹介しましょう。

 

塗料の成分①樹脂の特徴

樹脂は乾燥して塗膜になるもので、塗膜を形成し、塗料の耐久性を高めるために、もっとも重要な役割を担っています。

また、後ほど詳しくご説明しますが、樹脂はウレタン、エポキシ、シリコンなどがあり、目的や用途に応じて選定します。

 

塗料の成分②添加剤の特徴

添加剤はたくさんの種類があり、塗料が均一な塗膜となる役割や塗膜に特別な機能を持たせるなど、塗膜の性能を向上させる目的で添加されます。

具体例を挙げると、以下のような目的があります。

消泡剤・・・・泡の発生を防ぐ

レベリング剤・・・・表面をなめらかに

つや消し剤・・・・表面をマットに

 

塗料の成分③顔料の特徴

顔料は色をつける役割があり、耐候性・耐薬品性・隠ぺい力が高いことが特徴です。

顔料の種類には有機顔料・無機顔料の2つがあります。

有機顔料は石油などの有機化合物から構成されており、色鮮やかな色がたくさんあるのが特徴です。

水に溶けやすい水溶性の「レーキ顔料」と、水に溶けにくい不溶性の「有機色素顔料」の2種類があります。

無機顔料は鉱物からできており、有機顔料と反対で鮮やかな発色性はなく、落ち着いたトーンの色が多いです。

紫外線に強く、耐候性に優れているという特徴があります。

主な種類として、天然にある鉱物や土から得られる「天然鉱物顔料」と酸化物や結合物から作られる「合成無機顔料」がありますが、近年では蛍光顔料などの「特殊顔料」も登場しています。

 

塗料の成分④溶剤の特徴

溶剤は樹脂を溶かす(希釈する)役割があり、適切な粘度にするために使うことが多いです。

塗料には環境に優しい水性塗料と油性塗料がありますが、この油性塗料には揮発性有機溶剤(シンナー)が使われています。

溶剤を入れることで、とても強く強靭な塗膜を作ることができるため、紫外線等の外的刺激にも強くなります。

使用している溶剤の沸点にもよりますが、塗装後の乾燥が早いこともメリットです。

なお、水性塗料は溶剤系塗料と比較した際に気温や湿度によっては乾燥に時間がかかる場合がありますが、溶剤を使用していないので、VOCが少なく扱いやすいのが特徴です。

 

このように、添加剤、顔料、樹脂、溶剤を組み合わせることにより、目的に応じた塗膜を設計することが可能です。

言い変えれば、4つのうち一つでも欠けると、塗料が生産できなくなってしまいます。

岡畑興産では、供給安定性ばっちりの添加剤をご紹介可能です。

 

 

塗料の成分「樹脂」についてさらに詳しく解説!樹脂塗料とは?

塗料の成分である樹脂は塗料の耐久性を高める重要な役割を担っています。

樹脂によって塗料の性能が決まるといっても過言ではありません。

 

樹脂には豊富な種類があり、代表的なものとしては「ウレタン樹脂」「エポキシ樹脂」「アルキド樹脂」「アクリル樹脂」「フッ素樹脂」などが挙げられます。

 

これらの樹脂を使った塗料には、以下のような特徴があります。

ウレタン樹脂

分子内にウレタン結合を有する化合物であるウレタン樹脂は、弾力性や強靭性に優れています。

ウレタン樹脂を含む「ウレタン樹脂塗料」は、その特徴から仕上がりが美しく、上塗りとして使用されることが多いです。

 

エポキシ樹脂

複数個のエポキシ基を有する樹脂であり、耐水性、耐薬品性、付着性に優れています。

エポキシ樹脂を含む「エポキシ樹脂塗料」は、耐水性、防錆性、耐薬品性、絶縁性に優れているため用途が幅広く、耐用年数が高いという利点もあります。

 

アルキド樹脂

合成塗料やエナメルの重要な成分であり、アルキド樹脂を含む「アルキド樹脂塗料」は塗膜が硬く光沢に優れている点が特徴です。

耐候性・耐薬品性・耐磨耗性も高く、変色が少ない、燃えにくいという利点もあります。

 

アクリル樹脂

高い耐候性と透明性を持ち、建材、標識、自動車関連の用途で使われることが多いです素材で、アクリル樹脂を主成分とする塗料は「アクリル塗料」と呼ばれています。

 

フッ素樹脂

フッ素樹脂は撥水性や撥油性に優れているため、フッ素樹脂を含んだ塗料は油や水を弾く特徴があり、汚れにくく汚れも落ちやすくなります。

ちなみに、フッ素樹脂塗料を含むフッ素塗料には「フッ素ゴム塗料」と呼ばれるものもあります。

フッ素ゴム塗料はフッ素ゴムにフッ素樹脂の特性を加えたタイプと、フッ素ゴムのみのタイプがあり、主にコーティング効果のある塗料です。

岡畑興産でも、ゴム用フッ素コーティング剤をご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

 

 

塗料の成分を知って上手く活用を

塗料の主な成分は、樹脂、添加剤、顔料、溶剤の4つです。

この中で樹脂は乾燥して塗膜になり、塗料の耐久性を高める1番重要な役割です。

添加剤は塗料を均一な塗膜にするため、塗膜に特別な機能を持たせるためのもの。

顔料は色をつける役割で、溶剤は樹脂を溶かす役割があります。

もっとも重要な「樹脂」にも5つの樹脂があり、個々の樹脂の特性を理解し、使用する環境にあった塗料を選ぶことが大事です。

 

選定を間違えてしまうと何度も塗り替えをする必要が発生し、コストUPにもつながります。

 

今回のコラムも参考に、上手く活用してみてくださいね!

 

岡畑興産が運営している常設オンライン展示会「どこ展-どこでも、ひとり展示会」や「岡畑興産ブログ」でもゴム用フッ素コーティング剤を含め、Xylanなど、様々な機能性原料・化粧品原料を詳しく展示していますので、ぜひお越しください。

岡畑興産 森本 オカハタコウサン モリモト

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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