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2022.09.27

日焼け止めは酸化チタンが含まれたものがおすすめ!その理由とは?

こんにちは。岡畑興産の尹です。

 

ブログ「酸化亜鉛とは?特徴や効果、安全性など詳しくご紹介!」では、日焼け防止製品に使われている無機系紫外線散乱剤の酸化亜鉛についてご説明しました。

 

今回は、日焼け止めに使用されている酸化亜鉛と同じ無機系紫外線遮断剤の「酸化チタン」についてのお話です。

 

日焼け止めは酸化チタンが含まれたものがおすすめという話をよく聞きますが、その理由についてもお伝えします!

 

 

日焼け止め(紫外線防止剤)は大事!紫外線が敵な訳とは

太陽光は波長により赤外線・可視光線・紫外線に分類されており、可視光線よりも波長が短いものが紫外線です。

 

紫外線は波長の長いものからUV-A(320~400nm)、UV-B(280~320nm)、UV-C(100~280nm)に分類され、波長が短いほど有害作用が強いという性質があります。

地上に到達するのはUV-AとUV-Bの2種類で、それぞれ下記のような悪影響を及ぼすため、日頃から日焼け止めを使うことが重要です。

 

UV–A

紫外線の中でも波長が長く、表皮の奥にある真皮にまで到達しメラノサイトの活動を活発化させます。

色素沈着を引き起こし、たるみやシワの原因になります。

 

UV–B

UV-BはU-VAよりも波長が短く、表皮にまで届き、炎症を起こして皮膚を赤くヒリヒリとした状態にします。

皮膚細胞の遺伝子を傷つけ、シミやそばかすなどの原因になります。

 

 

日焼け止め(紫外線防止剤)の種類に注目!よく聞く酸化チタンって?

日焼け止めは有機系・無機系に分かれており、紫外線防御成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。

 

紫外線吸収剤はオキシベンゾン、オクチノキサートなど有機系の成分で、紫外線を吸収してそのエネルギーを熱として放出することを繰り返す化学的な吸収剤です。

白浮きしにくく広がり性が良い、少量で紫外線防止効果が高いなどのメリットがある一方、有機系の吸収剤は肌で化学反応が起きやすいといわれています。

そのため、アレルギーや肌トラブル、目に刺激を与えることがあるようです。

 

また、近年では有機系吸収剤が海洋の生態系、特にサンゴ礁に悪影響を与えることから、環境への影響も問題視されています。

 

紫外線散乱剤は、紫外線を物理的に反射する効果があり、酸化亜鉛や酸化チタンなどの無機系の成分です。

天然の無機粉末なので、基本的に肌に優しい成分といえます。

一方で金属アレルギーの方には合わないこともあるというデメリットはあるようです。

 

さらに、塗ると肌が白くなったりきしみ感が出るというデメリットもありましたが、最近では透明性および使用感の向上のために、微粒子化(ナノ化)したものが開発されています。

 

酸化チタンも無機系!おすすめの理由とは

無機系は刺激が弱くアレルギーを起こしにくいため、子ども用や敏感肌用で使われることが多いです。

 

無機系の散乱剤である酸化チタンは、皮膚刺激性、アレルギー性、眼刺激性に関してヒト試験が行われていますが、とくに大きな問題は見つかっていません。

アレルギー試験においては、数百人規模の実験においても陽性反応を示した人は1人もおらず、高い安全性が確認されています。

 

さらに、酸化チタンは日本漢方局にも収載されています。

10年以上にわたる使用実績を持つ成分ですが、赤ちゃんを含む人体への悪影響は報告されておらず、医薬部外品原料規格2021にも収載されているため安心です。

その上、紫外線散乱の反射率が酸化亜鉛や酸化チタンよりも高いため、強い日差しの下でもお肌を強力に守ってくれます。

 

 

日焼け止め以外の紫外線対策もご紹介!

紫外線対策

ファンデーションや化粧品下地にも、紫外線防止剤が含まれていることがあります。

日焼け止めとあわせて紫外線防止剤が含まれている化粧品を使うと、さらに効果的です。

 

日傘やサングラスで紫外線を防ぐのも良いでしょう。

最近では「日傘男子」が話題ですが、日傘は熱中症対策にもなりますので男女問わずおすすめのアイテムです。

 

また、日焼けした肌はバリア機能が乱れて乾燥しやすい状態になります。

日焼けしてしまった場合は、化粧水でたっぷりと水分を肌に補給することが重要です。

水分が蒸発してしまわないように、適度な油分で肌を覆って保護しましょう。

 

保湿剤の選び方は、こちらのブログも参考にしてくださいね。

代表的な保湿成分の種類は?特徴や選び方を詳しく解説!

 

 

酸化チタンは日焼け止めに使われる成分の1つ!

紫外線防御成分には無機系と有機系の2種類があります。

 

有機系の紫外線吸収剤は化学反応が起きるため、アレルギーや肌トラブル、目に刺激を与えることがあり、環境への悪影響もあります。

 

酸化チタンは酸化亜鉛と同じく無機系の紫外線散乱剤です。

 

無機系の紫外線散乱剤には「白浮き」や感触の問題がありますが、最近では酸化亜鉛をナノ化し、白浮きや感触の問題を解決した製品も使われています。

環境への影響面でも、無機系の紫外線散乱剤がおすすめです。

 

とくに酸化チタンは、アレルギー試験で数百人規模の実験においても陽性反応を示した人は1人もおらず、高い安全性が確認されています。

 

弊社では韓国の「SUNJIN BEAUTY SCIENCE社」の日焼け止め製品を扱っています。

粉体だけでなく分散体も取り扱っており、粒子径やコーティング材質など色々なグレードを取り揃えています。

興味のある方は、ぜひお問い合わせください!

 

 

岡畑興産は、東アジアを中心とした化学品専門商社です。

取り扱いのある機能製品・香粧品関連原料は「どこ展」でもご紹介しておりますので、よければそちらも覗いてみてくださいね。

岡畑興産 尹 ユン

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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