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岡畑興産ブログ

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2022.12.10

柔軟剤の主な成分とは?気をつけたい成分や選び方も解説!

こんにちは、岡畑興産の高岡です。

 

洗濯物をふわふわの柔らかい肌ざわりに仕上げにしてくれることから人気の柔軟剤。

 

「選ぶときのポイントって何だろう」

「いつも買ってる製品には陽イオン活性剤と書いてあるけど、どんな物なんだろう」

こんな疑問を持ったことはありませんか?

 

今回は柔軟剤の効果や成分、肌・環境への影響、気をつけたい成分や選ぶポイントについてお話ししていきます。

 

 

柔軟剤の効果って?必要な理由とは

柔軟剤の成分についてお話する前に、まずは柔軟剤の効果についてご紹介しましょう。

 

ふんわり滑らかな質感に仕上げる

柔軟剤は、衣類(繊維)の表面に吸着して潤滑剤のような役割があります。

繊維間の摩擦抵抗を弱め、肌触りを柔らかく滑らかな状態に保ち、洗濯ジワも緩和する効果があるのです。

 

特に、ふんわりと仕上げたいセーターやタオル、肌着などを洗うときにおすすめです。

 

静電気によるホコリや花粉の付着を抑える

空気が乾燥する冬は、静電気が発生しやすい季節です。

柔軟剤には帯電防止効果があり、衣服がまとわりついたり、脱ぐときのパチパチするのを抑えます。

 

また、空気中のホコリや花粉が静電気によって繊維に付着するのを防ぐので、レースカーテンなど布の黒ずみ防止や花粉対策にも役立ちます。

 

香りを楽しむ

最近では、着用時の香りを楽しむために柔軟剤を使う人も増えています。

部屋干し臭が気になる方は効果的に使うことで”嫌な臭い”を防ぐことができます。

 

 

柔軟剤の主成分は陽イオン界面活性剤!成分の選び方や注意点は?

柔軟剤の主成分は、プラスの静電気を帯びる「陽イオン界面活性剤」と呼ばれるものです。

マイナスに帯電した繊維をプラスの電気で中和することで柔軟性を付与しているのです。

 

市場で出回っている一般的な柔軟剤には、具体的に以下のような成分が含まれています。

  1. エステル型ジアルキルアンモニウム塩
  2. アミド型ジアルキルアンモニウム塩
  3. ジアルキルイミダゾリニウム塩
  4. ジアルキルジメチルアンモニウム塩

 

一般家庭用として大量に消費される柔軟剤ですので、環境への影響も気になるところですよね。

 

皆さんはよく”生分解”という言葉を耳にするかと思いますが、衣料用洗剤や柔軟剤に使用される界面活性剤は、排水を通じて環境に排泄されることになります。

そのため、採用するメーカーは環境に与える悪影響を考慮して、界面活性剤の「生分解性」を重要視しています。

では、具体的に柔軟剤はどのように選べばいいのか、成分を選ぶときに注意点はあるかも、説明していきましょう。

 

柔軟剤の成分の選び方は?

上でご紹介した④のジアルキルジメチルアンモニウム塩は、柔軟効果が高い反面、難分解とみなされているため、現在は①〜③の易分解タイプと呼ばれるものが多く使われています。

 

その中でも比較的”柔軟効果”が高いと言われているのが「エステル型アルキルアンモニウム塩」。

「アミド型ジアルキルアンモニウム塩」は低刺激で特に吸水性を高めやすく、「ジアルキルイミダゾリニウム塩」は衣類に自然なやわらかさと吸水性の効果を与えるといわれています。

 

それぞれ期待する効果に応じて使われているため、チェックしてみましょう。

 

柔軟剤を選ぶときの注意点は?

陽イオン界面活性剤には、抗菌剤として使われる成分も含むため、肌への刺激が強い場合もあります。

 

家庭用柔軟剤に使われているのは毒性も弱く、生分解性にも配慮した成分であることに違いはないのですが、それでも”肌の弱い敏感な人”にはおすすめと言える成分ではありません。

 

また、柔軟剤に含まれる香り(フレグランス)の成分は、化学物質過敏症の原因ともされているので、製品に表示されている使用量の目安を参考にして使いましょう。

 

 

柔軟剤で選びたい成分や代わりになるものは?

界面活性剤の中には「両性イオン界面活性剤」という種類もあり、これを柔軟剤の代わりに使う方法もあります。

柔軟効果は弱いものの、弱酸性で肌には低刺激です。

 

ただ、市場で入手するのは難しいかもしれません。

 

そこで、クエン酸を柔軟剤の代わりに入れて使ってみるのはどうでしょう。

けっこう滑らかに仕上がるようです。

 

肌の弱い方は、化学物質なしで天然香料や植物由来の成分を使用した、オーガニックの柔軟剤を選ぶのも良いでしょう。

 

また、”香りを付けたい”と思っている方には、柔軟剤ではなく少量のアロマオイルを洗濯機に入れて使うのもおすすめです。

 

 

目的に合った柔軟剤の成分を選び、正しく使おう

柔軟剤に含まれる主な成分は「陽イオン界面活性剤」。

 

具体的には、エステル型ジアルキルアンモニウム塩、アミド型ジアルキルアンモニウム塩、ジアルキルイミダゾリニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩が含まれているものが多いです。

陽イオン界面活性剤には、抗菌剤として使われる成分も含むため、肌への刺激が強い場合もあることに注意しましょう。

 

また、香りを楽しむために柔軟剤を使うのも良いのですが、使いすぎてしまうと肌着やタオルの吸水性が低下し、使い心地が悪くなったりします。

少量のアロマオイルを洗濯時に入れたり、植物由来の成分を使ったオーガニックの柔軟剤を選ぶのもおすすめですよ。

 

各メーカーでは香りの特徴や強さ、製品選びに役立つ情報をホームページ等で提供していますので、ぜひ参考にしてください。

 

岡畑興産は、東アジアを中心とした化学品専門商社です。

取り扱いのある機能製品・香粧品関連原料は「どこ展」でもご紹介しておりますので、よければそちらも覗いてみてくださいね。

岡畑興産 高岡 タカオカ

岡畑興産株式会社
機能化学品事業部

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