2024.02.06
SAP(高吸水性ポリマー)の特徴から農業における活用までご紹介!
こんにちは、岡畑興産の吉江です。
皆様はSAP(高吸水性ポリマー)と聞いて何を思い浮かべますか?
実はこのSAPは、私たちの生活のいたるところで使用されています。
今回はSAPの特徴から農業における活用について詳しくご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
高吸水性ポリマーとは?農業での使用方法を確認
紙おむつやペットシート、保冷用ゲル剤など私たちの生活のいたるところで使用されている高吸水性ポリマー(SAP:Super Absorbent Polymer)!
今回は、この農業で使用される高吸水性ポリマーについてご紹介します。
高い水分保持性能を有するように設計された高分子素材であるSAPは、自重の100~1,000倍の水を吸収します。
多少の圧力をかけても吸った水を離さない高い吸水力と保水力を活かし、紙おむつやペットシート、保冷剤、使い捨てカイロ、ゲル芳香剤、廃血液固化剤など、さまざまな製品に使用されています。
農業では、土壌を湿潤な状態に保つために土壌に混合または散布して使用されることが多いです。
土壌の潤いを持続させるSAPは、植物の成長を促進するだけでなく、水・肥料のコスト削減や土壌改良にも効果を発揮します。
一見乾燥地での活躍が期待されるSAPですが、降水量が多い地域でも一定以上の水は保水しない特徴を活かして、水はけの向上、作物の根腐れ防止にも貢献します。
高吸水性ポリマーの仕組みや特徴については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
農業で使用される高吸水性ポリマーにはどのようなものがある?
では、農業で使用されるSAPにはどのようなものがあるか詳しくご紹介します。
農業で使用される土壌改良剤としてのSAPには、吸水量や徐放性(吸収した水分を徐々に放出すること)を適切にコントロールした製品や、果物の皮などの残渣を使用した100%天然由来の製品があります。
SAPの主流はアクリル酸・アクリルアミドが重合した石油化学製品ですが、100%の天然由来品は、使用しているうちに徐々に土に還るため環境に優しい素材といえます。
現在、以下のような製品が販売されていますので、参考にご紹介します。
EF Polymer
果物の不可食部分を使用して作られた、粉末・粒状の天然由来の超吸水性ポリマーです。
【特徴】
- 100%生分解性
- 土壌の保水力と保肥力の向上
- 農業残渣しようによるごみの削減
農業でも活躍する高吸水性ポリマーの特徴を知り、上手く活用を
高い水分保持性能を有する、高吸水性ポリマーである「SAP」。
SAPは、高い吸水力と保水力を活かし、紙おむつやペットシート、保冷剤、使い捨てカイロ、ゲル芳香剤、廃血液固化剤などで使われていますが、農業でも活躍している石油化学製品です。
農業の現場では、その高い吸水力と保水力によって土壌に潤いを与えることで、作物の成長を助けています。
そのほかにも、緑化事業においては苗木を健全に根付かせ、給水の頻度・量を減少させることも期待されるなど、さまざまな用途での活用が期待されています。
環境に配慮した100%天然由来品など幅広く活躍する高吸水性ポリマーを理解し、うまく活用しましょう!
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