2022.12.02
水切り剤とは?特徴や使用方法をご紹介!
こんにちは、岡畑興産の富阪です。
突然ですが、「水」は地球で生きる多くの生物に必要なものですよね。
自然の水にはミネラルや菌、微生物が含まれており、これらが生物の生命維持に大きく寄与していることはご存知のとおりです。
ただ、工業的な用途では、ミネラルなどにより変色やシミ、菌によりカビが発生するなど、精密部品の性能を著しく悪化させることがあります。
水切り剤はそんな困りごとを解決してくれる方法の一つとなります。
今回はそんな水切り剤の特徴や使用方法について詳しくお話ししますので、ぜひ参考にしてくださいね。
水切り剤とは?特徴や使用方法について解説
水切り剤とは、部品の上に被膜を形成することで撥水させ、水が部品に残りにくくする薬剤のこと。
被膜の種類は、大きくフッ素系、非フッ素系に分けられます。
フッ素系の水切り剤は、自動車ガラスやボディーのコーティング剤が馴染み深いものではないでしょうか。
一方、非フッ素系は、油そのものや油脂、フッ素を含まない有機薬品により形成されるものなど多岐にわたり、各社が工夫を凝らして製品化しています。
特に最近では、利便性や環境意識の高まりから、被膜成分を水に溶かして被膜を形成するタイプが多くなっています。
水切り剤の使い方とは
メーカー各社は、「水切り」が必要な場面に応じて多様な製品を販売しております。
使い方は、薬液を塗布または部材を薬液に浸漬させるという方法が一般的です。
塗膜は自然乾燥により形成されるものもあれば、熱や光などで形成するものもあります。
また、被膜の維持期間も、数日から数ヶ月となっています。
用途によっては、いつまでも被膜が残ると次の作業に影響したり、被膜除去のために余計な手間がかかるというデメリットもあるためです。
皆様の用途や目的に応じて、選んでみてはいかがでしょうか?
岡畑興産の水切り剤もご紹介!
弊社では、キレスト社の開発した水切り剤をご紹介しております。
キレスト社の水切り剤は、金属部材に被膜を形成することを目的としており、以下の特徴を有しています。
- 水溶性であること
- 手間がかからないこと
- 短時間で被膜を形成できること
被膜は非フッ素系であり、環境への負荷を低減することができます。
使い方は非常に簡単で、水で希釈した液に金属部材を浸漬し、水洗するだけ!
金属部材は製造工程の違いにより、酸洗することもありますが、キレスト社の水切り剤は酸洗後の工程に対応した製品もございます。
岡畑興産の常設オンライン展示会「どこ展」では、被膜の形成~撥水効果の確認までを動画でご紹介していますので、よろしければ、下記のリンクよりご覧ください。
水切り剤の特徴や使用方法を知って上手く活用を
水切り剤は、部品の上に被膜を形成することで撥水させ、水が部品に残りにくくする薬剤のことで、被膜の種類はフッ素系・非フッ素系の2つが代表的です。
薬液を塗布または部材を薬液に浸漬させるという使い方が一般的といえます。
直接水を使用する場面だけでなく、高湿な条件下での使用も効果的でしょう。
使用の際は、どのような被膜が良いか、また水切り剤を使用する工程の前後を考え、被膜除去の有無や持続期間なども考慮して最適な製品をお選びください。
昨今では、作業環境を含めた環境影響を考えることが多くなっておりますので、この点も薬剤選考の重要なポイントになるかと思います。
もし弊社へお声掛け頂けるようであれば、貴社製品の品質向上のため、微力ながらお力添えいたします。
最後に、この記事が貴社の製品開発・改良の一助となれば幸いです。
岡畑興産が運営している常設オンライン展示会「どこ展-どこでも、ひとり展示会」でも、機能性原料について詳しく説明していますので、ぜひお越しくださいね。