2022.01.26
北京オリンピックとコロナ事情~上海より~
こんにちは。岡畑上海の張魏です。
いよいよ北京オリンピック!
そんな上海の今をレポートいたします。
と言っても、実はここ上海では、北京オリンピックの盛り上がりを感じることはありません。町を歩いていても五輪のマークを見かけないし、友人との話題にあがること、テレビのニュースで報道されることもほとんどありません。
私は、日本向け化学品ソーシングの担当をしているので、オリンピックの影響で輸出に支障(工場への規制、物流など)が出ないかチェックしていますが、今のところ政府より具体的な規制は発表されていません。
日本のみなさんには意外かもしれませんが、上海の実態はこんな感じです。
上海市民の関心はオリンピックよりコロナ??
上海市民はオリンピックより新型コロナウイルスに関心が集まっています。2021年12月までの過去1年間の上海のコロナ感染事例は9件、隔離した濃厚接触者1,400人、隔離した間接接触者5,039人、強制PCR検査43万人。
直近では、2022年1月に上海静安区で新たに感染者5名を発見、接触可能性がある54,741人全員PCR検査。
結果、封鎖したのは、飲食店1軒だけ(20㎡)で、隣の店は通常営業。西安、天津での大規模封鎖よりも、随分ピンポイントな上海政府の対応には、上海市民からも上々の評価。
私の故郷、山東省への帰省は?
上海で感染者が出ているので、今年の春節は故郷の山東省に帰れるのか気がかりです。地元の空港にお問い合わせしたら、上海から来た人は48時間以内のPCR陰性証明が必要で、到着後、もう一度PCR検査を実施。中、高危険エリアから来た人は14日間隔離対象になります。
また、同じ飛行機にコロナ感染疑いがある人が同乗した場合、これも14日間隔離の対象です。もしこれに該当して14日間隔離されたら?春節は終わってしまいます(トホホ)。
上海政府は出来るだけ新年は上海滞在を推奨はしております(規制ではありません)。航空券さえ発券されれば、故郷に帰ることは出来ますが・・・ただいま悩み中。
乗り換えで駅を使っただけで隔離!?
こちらは、昆山市(上海の隣街)の同僚の話。出勤時に静安区内の駅で電車を乗り換えていますが(駅は上記封鎖した店からかなり遠い)先日、昆山の衛生局から電話があり、帰宅後14日間の隔離が必要と・・・え?乗り換えで駅を使っただけで隔離?
結局、この同僚は家に戻らず、会社近くのホテルで暫く滞在をする事に。お気の毒ですが、春節は上海のビジネスホテルで迎えることになりそうです・・・
中国のコロナ感染状況はエリア別で分かる
中国では、コロナ感染状況によって、各エリアの危険度を低、中、高で分けております。
- 低:無感染地域
- 中:感染者が出たものの感染拡大していないエリア
- 高:感染拡大地域
今回上海で見つかった5名の感染者は静安区の飲食店(1軒のみ)に立ち入りましたが感染は拡大していないため、該当の飲食店のみ中危険度エリアに認定された。
追跡コード:
行った地域の危険度は色で表示
- 緑:危険度低い
- 黄:危険度中
- 赤:危険度高い
下図の上海市は*が付いていて、それは上海市内中、高危険エリアが存在することを意味します。
健康コード(QRコード)も同様に色で分け
- 緑:感染可能性低い
- 黄:感染可能性があり
- 赤:感染者